【環境構築３ステップ】Laravel完全ガイド【個人開発１２ステップ】

Posted at 2025-11-03

この記事は、【メリット３つ】PHP完全ガイド｜未経験から始める最短ルートの続編です。

PHPの基礎（変数、配列、関数、フォーム処理）を学んだ皆さん、おめでとうございます！ $_POST でデータを受け取ったり、ファイルに情報を保存したりできるようになりましたね。

しかし、実際の開発現場では、セキュリティ、データベース管理、コードの整理（いわゆる「スパゲッティコード」の回避）など、考慮すべきことが山積みです。

そこで登場するのが、**PHPフレームワーク「Laravel」**です。

この記事では、PHPの基礎を終えたあなたが、最短ルートでモダンなWeb開発スキルを身につけるための「Laravel学習ガイド」をお届けします。

1. なぜPHPの次にLaravelなのか
1. Laravelの3つの圧倒的メリット
- 2-1. 開発が「楽しく」なる（開発者体験）
- 2-2. 必要な機能が「全部入り」（フルスタック）
- 2-3. 学習リソースが「世界一」豊富
1. 開発環境を整える（ComposerとSail）
- 3-1. Composerのインストール
- 3-2. Laravel Sail (セイル) で環境構築
1. Laravelの基礎知識 (MVCモデル)
- 4-1. ルーティング (routes/web.php)
- 4-2. コントローラー (Controller)
- 4-3. ビュー (View) と Blade
- 4-4. モデル (Model) とマイグレーション
1. 超実践！簡単なブログシステムを作る (CRUD完全版手取り足取りガイド)
- ステップ1: Laravelプロジェクトを作成する
- ステップ2: 作成したフォルダに移動する
- ステップ3: 開発環境 (Laravel Sail) を準備する
- ステップ4: 開発環境を起動する
- ステップ5: データベースの設計図 (マイグレーション) を作る
- ステップ6: マイグレーションファイル（設計図）を編集する
- ステップ7: データベースにテーブルを作成する
- ステップ8: コントローラー（司令塔）を作成する
- ステップ9: ルーティング（URLの受付窓口）を設定する
- ステップ10: ビュー（HTML画面）を作成・編集する
  - 10-1. 作成フォーム (create.blade.php) - 新規作成
  - 10-2. 一覧表示 (index.blade.php) - 新規作成＆編集・削除ボタン追加
  - 10-3. 編集フォーム (edit.blade.php) - 新規作成
- ステップ11: コントローラー（司令塔）のロジックを記述する
- ステップ12: 動作確認
1. 次のステップ
1. まとめ

1. なぜPHPの次にLaravelなのか

「PHPを学んだけど、次は何をすれば？」
「WordPressのカスタマイズはできるけど、本格的なWebサービスを作りたい」

そう思ったなら、答えはLaravel一択です。

PHPは「言語」（道具を作るための素材）
Laravelは「フレームワーク」（高性能な工具箱・設計図）

process.php のようなファイルを作ってフォーム処理をしていたのが、Laravelを使うと、はるかに安全で、整理され、効率的に開発を進められます。

2. Laravelの3つの圧倒的メリット

2-1. 開発が「楽しく」なる（開発者体験）

Laravelは「開発者体験（DX）」を非常に重視しています。

Artisan (アルチザン) コマンド: ターミナルから php artisan make:controller のようにコマンドを打つだけで、必要なファイル（設計図）を自動生成してくれます。
美しいコード: 文法が直感的で、読みやすいコードを自然と書けるように設計されています。

2-2. 必要な機能が「全部入り」（フルスタック）

Webサービスに必要な機能の「面倒な部分」は、あらかじめLaravelが用意してくれています。

認証機能: ログイン、新規登録、パスワードリセット。php artisan breeze:install と数コマンド打つだけで、高機能な会員システムが完成します。
Eloquent (エロクエント) ORM: データベース（MySQLなど）を、PHPの「オブジェクト」として直感的に操作できます。SQLを直接書く必要がほとんどありません。
Blade (ブレード) テンプレート: HTMLとPHPをきれいに分離できます。もうHTMLタグの途中に <?php echo ...; ?> と書く必要はありません。

2-3. 学習リソースが「世界一」豊富

Laravelは世界で最も人気のあるPHPフレームワークです。

公式ドキュメント（日本語）: 非常に高品質で、翻訳も充実しています。
Laracasts (ララキャスツ): 「LaravelのNetflix」と呼ばれる公式の動画学習サイト。質・量ともに圧倒的です。
コミュニティ: 利用者が多いため、日本語の情報も豊富。エラーで困っても、検索すればすぐに解決策が見つかります。

3. 開発環境を整える（ComposerとSail）

PHP習得ガイドでは XAMPP / MAMP を使いましたが、Laravelではより現代的な方法を使います。

3-1. Composerのインストール

LaravelはComposer (コンポーザー) という「PHPのパッケージ管理ツール」を使ってインストールします。
composer は、Laravel本体や、その他必要なライブラリ（部品）を自動でダウンロードしてくれるツールです。まずはこれをインストールしましょう。
https://getcomposer.org/

3-2. Laravel Sail (セイル) で環境構築

XAMPPの代わりに、Laravel Sail を使いましょう。
Sailは、Dockerという技術を使い、あなたのPC（Windows, Mac, Linux）に影響を与えずに、Laravel開発用の完璧な環境（Webサーバー、PHP、データベース）を自動で構築してくれます。

プロジェクトの作成
ターミナル（コマンドプロンプト）で以下のコマンドを実行します。
（my-laravel-app の部分は好きな名前に変えてください）
```
# (my-laravel-app というフォルダが作られます)
composer create-project laravel/laravel my-laravel-app
```
Sailのインストール
作成されたフォルダに移動し、Sailをインストールします。
```
cd my-laravel-app
php artisan sail:install
```
（途中で mysql などを選択する画面が出ます。[0] を選んでEnterでOKです）
Sailの起動
```
./vendor/bin/sail up -d
```

たったこれだけです。 http://localhost にアクセスすると、Laravelの初期画面が表示されるはずです。

4. Laravelの基礎知識 (MVCモデル)

Laravelは MVC (Model - View - Controller) という設計思想に基づいています。

Model (モデル): データベースとのやり取り担当。
View (ビュー): ユーザーに見えるHTMLの部分。
Controller (コントローラー): ユーザーからのリクエストを受け取り、ModelとViewを指揮する「司令塔」。

4-1. ルーティング (routes/web.php)

PHPの基礎では process.php のようにファイル名がURLになりましたが、Laravelは違います。
routes/web.php ファイルが、どのURLにアクセスが来たら、どのコントローラーの処理を呼ぶかを定義します。

例： routes/web.php

<?php
use Illuminate\Support\Facades\Route;
use App\Http\Controllers\PostController;

// URL「/posts」に来たリクエストを、PostControllerのindexメソッドに渡す
Route::get('/posts', [PostController::class, 'index']);

// URL「/posts/create」に来たリクエストを、PostControllerのcreateメソッドに渡す
Route::get('/posts/create', [PostController::class, 'create']);

// URL「/posts」（POST送信）に来たリクエストを、PostControllerのstoreメソッドに渡す
Route::post('/posts', [PostController::class, 'store']);

4-2. コントローラー (Controller)

「司令塔」です。artisan コマンドで作成します。

php artisan make:controller PostController

例： app/Http/Controllers/PostController.php

<?php
namespace App\Http\Controllers;

use Illuminate\Http\Request; // フォーム情報を受け取るために必要
use App\Models\Post;         // データベース操作のために必要

class PostController extends Controller
{
    // 一覧表示 ( /posts )
    public function index()
    {
        $posts = Post::all(); // データベースから全投稿を取得
        return view('posts.index', ['posts' => $posts]); // 'posts.index'ビューにデータを渡す
    }

    // 登録フォーム表示 ( /posts/create )
    public function create()
    {
        return view('posts.create');
    }

    // 登録処理 ( /posts へのPOST )
    public function store(Request $request)
    {
        // (ここでバリデーション処理)
        
        $post = new Post();
        $post->title = $request->input('title'); // フォームの'title'を受け取る
        $post->body = $request->input('body');   // フォームの'body'を受け取る
        $post->save(); // データベースに保存

        return redirect('/posts'); // 終わったら一覧ページに戻る
    }
}

$_POST['title'] と書いていた部分が $request->input('title') になっていることに注目してください。

4-3. ビュー (View) と Blade

resources/views/ フォルダに置かれるHTMLファイルです。Laravelでは .blade.php という拡張子を使います。

例： resources/views/posts/create.blade.php (登録フォーム)

<!DOCTYPE html>
<html lang="ja">
<head>
    <title>新規投稿</title>
</head>
<body>
    <h1>新しい投稿を作成</h1>

    <form action="/posts" method="POST">
        @csrf
        <div>
            <label>タイトル:</label>
            <input type="text" name="title">
        </div>
        
        <div>
            <label>内容:</label>
            <textarea name="body"></textarea>
        </div>
        
        <button type="submit">送信</button>
    </form>
</body>
</html>

例： resources/views/posts/index.blade.php (一覧表示)

<!DOCTYPE html>
<html lang="ja">
<head>
    <title>投稿一覧</title>
</head>
<body>
    <h1>投稿一覧</h1>

    @foreach ($posts as $post)
        <div>
            <h2>{{ $post->title }}</h2>
            <p>{{ $post->body }}</p>
        </div>
    @endforeach
</body>
</html>

<?php foreach(...): ?> が @foreach に、 <?php echo htmlspecialchars(...) ?> が {{ ... }} に変わり、非常にスッキリしました。

4-4. モデル (Model) とマイグレーション

データベースとのやり取りを担当します。

1. マイグレーション（データベースの設計図）
artisan コマンドでModelと同時にマイグレーションファイルを作成します。

# Postモデルと、postsテーブル用のマイグレーションファイル(-m)を作成
php artisan make:model Post -m

database/migrations/xxxx_create_posts_table.php が作成されます。

// ...
public function up()
{
    Schema::create('posts', function (Blueprint $table) {
        $table->id(); // 自動で増える番号 (主キー)
        $table->string('title'); // タイトル (文字列)
        $table->text('body');    // 内容 (長文テキスト)
        $table->timestamps(); // created_at と updated_at (作成日時・更新日時)
    });
}
// ...

2. データベースの実行
この設計図を元に、データベースにテーブルを作成します。

./vendor/bin/sail artisan migrate

これでMySQL内に posts テーブルが作成されます。

3. モデル (app/Models/Post.php)
このファイルが、posts テーブルとPHPのコードを繋ぐ役割をします。
（artisan が自動生成するので、基本的には中身は空のままでOKです）

5. 超実践！簡単なブログシステムを作る (CRUD完全版手取り足取りガイド)

PHPの基礎を終えた方がLaravelを使い、Webサービスの基本機能であるCRUD（作成・一覧・更新・削除）をすべて備えたシンプルなブログシステムを作る手順を、全コマンドと全コード付きで具体的に解説します。

ステップ1: Laravelプロジェクトを作成する

ターミナル（コマンドプロンプトやPowerShellなど）を開き、作業したいフォルダで以下のコマンドを実行します。my-blog-app というプロジェクトが作成されます。

composer create-project laravel/laravel my-blog-app

ステップ2: 作成したフォルダに移動する

これ以降のコマンドは、すべてこのプロジェクトフォルダ内（my-blog-app）で実行します。

cd my-blog-app

ステップ3: 開発環境 (Laravel Sail) を準備する

Laravel Sail（開発環境）をインストールします。

php artisan sail:install

（途中で [0] mysql を選んでEnterを押します）

ステップ4: 開発環境を起動する

Sailを起動します。初回は環境構築のため5〜10分ほどかかります。

./vendor/bin/sail up -d

起動したら、ブラウザで http://localhost にアクセスし、Laravelの初期画面が表示されることを確認してください。

ステップ5: データベースの設計図 (マイグレーション) を作る

ブログの「投稿 (Post)」に必要なデータベース設計図（マイグレーション）と、それに対応する「モデル (Model)」を一度に作成します。
（これ以降、php artisan の代わりに ./vendor/bin/sail artisan を使います）

./vendor/bin/sail artisan make:model Post -m

ステップ6: マイグレーションファイル（設計図）を編集する

database/migrations/ フォルダ内に作られた ...create_posts_table.php ファイルを開き、up メソッドに「タイトル (title)」と「本文 (body)」のカラム定義を追加します。

ファイル: database/migrations/xxxx_..._create_posts_table.php

public function up(): void
{
    Schema::create('posts', function (Blueprint $table) {
        $table->id();
        // ↓ この2行を追加 ↓
        $table->string('title'); // タイトル
        $table->text('body');    // 本文
        // ↑ この2行を追加 ↑
        $table->timestamps();
    });
}

ステップ7: データベースにテーブルを作成する

編集した設計図を元に、データベースに posts テーブルを作成します。

./vendor/bin/sail artisan migrate

ステップ8: コントローラー（司令塔）を作成する

リクエストを処理する PostController を作成します。

./vendor/bin/sail artisan make:controller PostController

ステップ9: ルーティング（URLの受付窓口）を設定する

routes/web.php ファイルを開き、CRUD操作（一覧、作成フォーム、作成処理、編集フォーム、更新処理、削除処理）に対応するURLをすべて定義します。

ファイル: routes/web.php

<?php

use Illuminate\Support\Facades\Route;
// ↓ この行を追加 ↓
use App\Http\Controllers\PostController;

// 最初からあるウェルカムページ (そのまま)
Route::get('/', function () {
    return view('welcome');
});

// ↓ 以下のCRUDルートをすべて追加 ↓

// 1. 一覧表示 (Read)
Route::get('/posts', [PostController::class, 'index'])->name('posts.index');

// 2. 作成フォーム表示 (Create)
Route::get('/posts/create', [PostController::class, 'create'])->name('posts.create');

// 3. 作成処理 (Create)
Route::post('/posts', [PostController::class, 'store'])->name('posts.store');

// 4. 編集フォーム表示 (Update)
// {post} の部分には投稿のIDが入る (例: /posts/1/edit)
Route::get('/posts/{post}/edit', [PostController::class, 'edit'])->name('posts.edit');

// 5. 更新処理 (Update)
Route::put('/posts/{post}', [PostController::class, 'update'])->name('posts.update');

// 6. 削除処理 (Delete)
Route::delete('/posts/{post}', [PostController::class, 'destroy'])->name('posts.destroy');

ステップ10: ビュー（HTML画面）を作成・編集する

resources/views/ フォルダ内に、新しく posts フォルダを作成します。そこに以下のファイルを作成・配置します。

10-1. 作成フォーム (create.blade.php) - 新規作成

ファイル: resources/views/posts/create.blade.php

<!DOCTYPE html>
<html lang="ja">
<head>
    <meta charset="UTF-8">
    <title>新規投稿作成</title>
    <style>
        body { font-family: sans-serif; margin: 40px; background-color: #f9f9f9; }
        .container { max-width: 600px; margin: 0 auto; background: #fff; padding: 20px; border-radius: 8px; box-shadow: 0 2px 5px rgba(0,0,0,0.1); }
        h1 { margin-top: 0; }
        div { margin-bottom: 15px; }
        label { display: block; margin-bottom: 5px; font-weight: bold; }
        input[type="text"], textarea { width: 100%; padding: 8px; box-sizing: border-box; border: 1px solid #ccc; border-radius: 4px; }
        button { background: #007bff; color: white; padding: 10px 15px; border: none; cursor: pointer; border-radius: 4px; }
        button:hover { background: #0056b3; }
        .back-link { margin-top: 20px; display: inline-block; }
    </style>
</head>
<body>
    <div class="container">
        <h1>新規投稿作成</h1>

        <form action="{{ route('posts.store') }}" method="POST">
            @csrf <div>
                <label for="title">タイトル:</label>
                <input type="text" id="title" name="title" required>
            </div>
            <div>
                <label for="body">本文:</label>
                <textarea id="body" name="body" rows="5" required></textarea>
            </div>
            
            <button type="submit">投稿する</button>
        </form>

        <a href="{{ route('posts.index') }}" class="back-link">← 投稿一覧に戻る</a>
    </div>
</body>
</html>

10-2. 一覧表示 (index.blade.php) - 新規作成＆編集・削除ボタン追加

ファイル: resources/views/posts/index.blade.php

<!DOCTYPE html>
<html lang="ja">
<head>
    <meta charset="UTF-8">
    <title>投稿一覧</title>
    <style>
        body { font-family: sans-serif; margin: 40px; background-color: #f9f9f9; }
        .container { max-width: 700px; margin: 0 auto; background: #fff; padding: 20px; border-radius: 8px; box-shadow: 0 2px 5px rgba(0,0,0,0.1); }
        h1 { margin-top: 0; }
        .create-link a { background: #28a745; color: white; padding: 10px 15px; text-decoration: none; border-radius: 4px; display: inline-block; margin-bottom: 20px; }
        .create-link a:hover { background: #218838; }
        .post-item { border: 1px solid #eee; padding: 15px; margin-bottom: 15px; border-radius: 5px; }
        .post-item h2 { margin: 0 0 10px 0; }
        .post-item p { margin: 0 0 15px 0; color: #333; line-height: 1.6; }
        .post-actions { display: flex; gap: 10px; }
        .edit-btn { background: #ffc107; color: #333; padding: 5px 10px; text-decoration: none; border-radius: 4px; font-size: 14px; }
        .delete-btn { background: #dc3545; color: white; padding: 5px 10px; border: none; cursor: pointer; border-radius: 4px; font-size: 14px; }
    </style>
</head>
<body>
    <div class="container">
        <h1>投稿一覧</h1>

        @if (session('success'))
            <div style="color: green; margin-bottom: 15px;">
                {{ session('success') }}
            </div>
        @endif

        <div class="create-link">
            <a href="{{ route('posts.create') }}">＋ 新規投稿を作成する</a>
        </div>

        @if ($posts->isEmpty())
            <p>まだ投稿がありません。</p>
        @else
            @foreach ($posts as $post)
                <div class="post-item">
                    <h2>{{ $post->title }}</h2>
                    <p>{!! nl2br(e($post->body)) !!}</p>
                    
                    <div class="post-actions">
                        <a href="{{ route('posts.edit', $post) }}" class="edit-btn">編集</a>
                        
                        <form action="{{ route('posts.destroy', $post) }}" method="POST" onsubmit="return confirm('本当に削除しますか？');">
                            @csrf
                            @method('DELETE') <button type="submit" class="delete-btn">削除</button>
                        </form>
                    </div>
                    </div>
            @endforeach
        @endif
    </div>
</body>
</html>

10-3. 編集フォーム (edit.blade.php) - 新規作成

ファイル: resources/views/posts/edit.blade.php
（create.blade.php をコピーして作ると早いです）

<!DOCTYPE html>
<html lang="ja">
<head>
    <meta charset="UTF-8">
    <title>投稿編集</title>
    <style>
        body { font-family: sans-serif; margin: 40px; background-color: #f9f9f9; }
        .container { max-width: 600px; margin: 0 auto; background: #fff; padding: 20px; border-radius: 8px; box-shadow: 0 2px 5px rgba(0,0,0,0.1); }
        h1 { margin-top: 0; }
        div { margin-bottom: 15px; }
        label { display: block; margin-bottom: 5px; font-weight: bold; }
        input[type="text"], textarea { width: 100%; padding: 8px; box-sizing: border-box; border: 1px solid #ccc; border-radius: 4px; }
        button { background: #007bff; color: white; padding: 10px 15px; border: none; cursor: pointer; border-radius: 4px; }
        button:hover { background: #0056b3; }
        .back-link { margin-top: 20px; display: inline-block; }
    </style>
</head>
<body>
    <div class="container">
        <h1>投稿編集</h1>

        <form action="{{ route('posts.update', $post) }}" method="POST">
            @csrf
            @method('PUT') <div>
                <label for="title">タイトル:</label>
                <input type="text" id="title" name="title" value="{{ $post->title }}" required>
            </div>
            <div>
                <label for="body">本文:</label>
                <textarea id="body" name="body" rows="5" required>{{ $post->body }}</textarea>
            </div>
            
            <button type="submit">更新する</button>
        </form>

        <a href="{{ route('posts.index') }}" class="back-link">← 投稿一覧に戻る</a>
    </div>
</body>
</html>

ステップ11: コントローラー（司令塔）のロジックを記述する

app/Http/Controllers/PostController.php を開き、ステップ9で定義したすべての処理（index, create, store, edit, update, destroy）の中身を記述します。

ファイル: app/Http/Controllers/PostController.php

<?php

namespace App\Http{namespace App\Http\Controllers;

use Illuminate\Http\Request;
// ↓ モデル(Post)を使うために追加 ↓
use App\Models\Post;
// ↓ バリデーションの例外を扱うために追加 (今回はstoreのみで使用) ↓
use Illuminate\Validation\ValidationException;

class PostController extends Controller
{
    /**
     * 1. 一覧表示 (Read)
     */
    public function index()
    {
        // 投稿を新しい順にすべて取得
        $posts = Post::orderBy('created_at', 'desc')->get();
        // viewヘルパーで 'posts.index' ビューを返す
        // compact('posts') は ['posts' => $posts] と同じ意味
        return view('posts.index', compact('posts'));
    }

    /**
     * 2. 作成フォーム表示 (Create)
     */
    public function create()
    {
        return view('posts.create');
    }

    /**
     * 3. 作成処理 (Create)
     */
    public function store(Request $request)
    {
        // バリデーション
        $request->validate([
            'title' => 'required|max:255', // titleは必須、255文字以内
            'body'  => 'required',         // bodyは必須
        ]);

        // データベースに保存
        $post = new Post();
        $post->title = $request->input('title');
        $post->body  = $request->input('body');
        $post->save();

        // 一覧ページにリダイレクトし、成功メッセージをセッションに保存
        return redirect()->route('posts.index')->with('success', '投稿が完了しました。');
    }

    /**
     * 4. 編集フォーム表示 (Update)
     *
     * @param  \App\Models\Post  $post (ルートモデルバインディング)
     */
    public function edit(Post $post)
    {
        // ルートモデルバインディングにより、URLのIDに対応するPostモデルが自動的に$postに渡される
        return view('posts.edit', compact('post'));
    }

    /**
     * 5. 更新処理 (Update)
     *
     * @param  \Illuminate\Http\Request  $request
     * @param  \App\Models\Post  $post (ルートモデルバインディング)
     */
    public function update(Request $request, Post $post)
    {
        // バリデーション
        $request->validate([
            'title' => 'required|max:255',
            'body'  => 'required',
        ]);

        // データを更新
        $post->title = $request->input('title');
        $post->body  = $request->input('body');
        $post->save(); // データベースに保存（更新）

        // 一覧ページにリダイレクト
        return redirect()->route('posts.index')->with('success', '投稿を更新しました。');
    }

    /**
     * 6. 削除処理 (Delete)
     *
     * @param  \App\Models\Post  $post (ルートモデルバインディング)
     */
    public function destroy(Post $post)
    {
        $post->delete(); // データベースから削除

        // 一覧ページにリダイレクト
        return redirect()->route('posts.index')->with('success', '投稿を削除しました。');
    }
}

ステップ12: 動作確認

お疲れ様でした！これでCRUD機能がすべて揃いました。
ブラウザで動作を確認しましょう。

一覧 ( http://localhost/posts )
「＋新規投稿を作成する」をクリック。
作成 ( http://localhost/posts/create )
タイトルと本文を入力して「投稿する」。
一覧 ( http://localhost/posts )
投稿が追加され、「投稿が完了しました。」とメッセージが出ることを確認。
編集 (一覧ページ →「編集」ボタン)
投稿内容がフォームに入った状態で編集ページが開くことを確認。
内容を書き換えて「更新する」ボタンを押す。
一覧 ( http://localhost/posts )
内容が更新され、「投稿を更新しました。」とメッセージが出ることを確認。
削除 (一覧ページ →「削除」ボタン)
確認ダイアログ（「本当に削除しますか？」）が出ることを確認。
「OK」を押すと投稿が消え、「投稿を削除しました。」とメッセージが出ることを確認。

これで、Laravelによる基本的なWebアプリケーションの完成です！

6. 次のステップ

Laravelの世界は広大です。

認証機能: sail artisan breeze:install を実行してみましょう。一瞬でログイン機能が完成し、驚くはずです。
Eloquent ORM: Post::find(1) (ID=1の投稿取得), Post::where('title', '...')->get() (タイトルで検索) など、高度なデータベース操作を学びましょう。
Laracasts: 最高の学習サイトです。基礎を終えたら、ぜひ覗いてみてください。

7. まとめ

PHPの基礎を終えた今、あなたは「Laravel」という強力なロケットを手に入れる準備ができました。

XAMPPで htdocs にファイルを作っていた時代は終わりです。
これからは artisan コマンドでコードを自動生成し、Sail でクリーンな環境を動かし、Eloquent でスマートにデータベースを操作し、Blade で美しいHTMLを出力しましょう。

ようこそ、モダンなPHP開発の世界へ！

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