説明
xcode-select
は、xcrun(1)
、xcodebuild(1)
、cc(1)
や他のXcodeやBSD 開発ツールにより使われるデベロッパディレクトリの場所を管理する。
xcode-select
により、簡単に異なるバージョンのXcodeツールの切り替えが可能となる。
使い方
一つのシステムに複数のXcodeアプリケーションがインストールされているとき(例えば、Xcode.app
とデベロッパプレビューを含むXcode-DP.app
)、以下のコマンドで、コマンドライン開発ツールのためのXcodeを指定する。
xcode-select --switch path/to/Xcode.app
デベロッパディレクトリを設定した後、xcode-select
で与えられた開発者ツールshimのすべてが、選択したデベロッパディレクトリの中のバージョンのツールを自動的に呼び出す。独自のスクリプト、Makefileや他のツールもxcrun(1)
を利用することで、アクティブなデベロッパディレクトリの中のツールを簡単に検索することができる。異なるバージョンのXcodeツールの切り替えを簡単にし、Xcodeアプリケーションがデフォルト以外の場所にインストールされたシステムでも適切に機能する。
環境
DEVELOPER_DIR
アクティブなデベロッパディレクトリを上書きする。DEVELOPER_DIRが設定されると、その値はシステム全体でアクティブなデベロッパディレクトリの代わりに使用される。
例
xcode-select --switch /Applications/Xcode.app/Contents/Developer
xcode-select --switch /Applications/Xcode.app
/Applications/Xcode.app/Contents/Developer
をアクティブなデベロッパディレクトリとして選択する。下の例では、xcode-select
がデベロッパコンテントディレクトリを自動的に推測する。
/usr/bin/xcodebuild
アクティブなデベロッパディレクトリからxcodebuild
を実行する。
/usr/bin/xcrun --find xcodebuild
アクティブなデベロッパディレクトリ内のxcodebuild
を検索するためにxcrun
を使用する。
env DEVELOPER_DIR="/Applications/Xcode-DP.app" /usr/bin/xcodebuild
別のデベロッパディレクトリを使用してxcodebuild
を実行する。
xcode-select --print-path
アクティブなデベロッパディレクトリを表示する。
xcode-select --install
コマンドライン開発ツールの自動インストールを要求するダイアログを表示する。