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blastengineのVBA SDKを使って一括配信メール(CSVアップロード)を行う

Last updated at Posted at 2024-07-22

blastengine(ブラストエンジン)はシンプルに使える開発者向けメールサービスを提供しています。何かと面倒なメール配信をシンプルに、かつ確実に送信先へ届けられます。

現在、VBA向けのblastengine SDKを開発しています。Excelを利用していますが、Accessなどでも使えるはずです。この記事では、その使い方を解説します。今回は一回の宛先数が50通を超える場合の一括配信メールの送信方法を解説します。

ユーザ登録する

blastengineにユーザ登録します。管理画面に入るためのユーザID、パスワードが手に入るので、ログインします(ユーザIDは後で使います)。

image.png

送信元ドメインのSPFを設定する

送信元として利用するドメイン(自分で持っているもの)の設定をします。これは任意のドメイン管理サービスで設定できますが、TXTレコードに以下のSPFを追加します。

txt @ v=spf1 include:spf.besender.jp ~all

APIキーを取得する

ログイン後、管理画面の右上にある設定メニューに移動します。

getting-started-6.jpg

そして設定の中で、APIキーを取得します。

getting-started-5.png

必要な情報について

SDKを使う上で必要なのは、先ほどのAPIキーとユーザIDになります。

SDKのインストール

SDKは リリースページでマクロ付きExcelファイルをダウンロードするか、リポジトリの内容をvbacでコンパイルしてください。

blastengineMania/blastengine-vba: blastengineのVBA SDKです

参照設定について

VBAエディタで、ツール > 参照設定 から、以下の参照設定を追加してください。

  • Microsoft ActiveX Data Objects 6.1 Library
  • Microsoft XML, v6.0

※ 将来的には、参照設定を不要にする予定です。

初期化

先ほどのAPIキーとユーザIDを使って初期化します。

Dim client As new Blastengine
client.ApiKey = "YOUR_API_KEY"
client.UserId = "YOUR_USER_NAME"

バルクオブジェクトの作成

メールを一括配信する際にはバルクオブジェクトを使います。

Dim Bulk As Bulk
Set Bulk = client.Bulk

必要な情報をセットする

続けて、バルクオブジェクトに必要なオブジェクトをセットします。

Bulk.From "info@example.com", "Admin" ' 2つ目の引数(名前)は省略可能
Bulk.Subject = "テストメール"
Bulk.TextPart = "これはテストメールです to __name__"

' 以下は任意
Bulk.HtmlPart = "<h1>これはテストメールです to __name__</h1>" ' HTMLメール
' List-Unsubscribeの設定
Dim dicListUnsubscribe As Dictionary
Set dicListUnsubscribe = New Dictionary
dicListUnsubscribe.Add "url", "https://example.com/unsubscribe/__name__" ' 退会URL(任意)
dicListUnsubscribe.Add "mail", "unsubscribe__name__@example.com" ' 退会メールアドレス(任意)
Bulk.ListUnsubscribe = dicListUnsubscribe

そして、この内容を一旦保存します。

If Bulk.Begin then
	' 保存成功
Else
	' 保存失敗
	' Bulk.Error でDirectory型のエラーメッセージ
	Debug.Print JsonConverter.ConvertToJson(Bulk.Error)
End if

宛先を追加する

次に宛先を追加します。50の宛先を超えると、CSVアップロードが必要になります。

Dim i as Long
Dim InsertCode as new Dictionary
For i = 0 To 50
	InsertCode.Add "name", "User " & i
	Bulk.Email "user" & i & "@example.jp", InsertCode ' InsertCodeはオプションです
Next i

宛先を追加したら、インポートします。そして、インポートが完了するまで待ちます。

If Bulk.Import Then
	' 更新成功
	While Bulk.Job.Finished = False
		Application.Wait (Now + TimeValue("0:00:01"))
	Wend
Else
	' 保存失敗
	' Bulk.Error でDirectory型のエラーメッセージ
End if

メールを送信する

後は Send メソッドでメールを送信します。引数なしで、即送信されます。

If Bulk.Send Then
	' 送信成功
Else
	' 送信失敗
	' Bulk.Error でDirectory型のエラーメッセージ
End if

時間を指定する場合には、Date型を引数として適用します。

Dim dtDate as Date
dtDate = DateAdd("n", 5, Now) ' 5分後に送信
If Bulk.Send(dtDate) Then
	' 送信成功
Else
	' 送信失敗
	' Bulk.Error でDirectory型のエラーメッセージ
End if

送信成功した場合は Bulk.DeliveryId に送信IDが入ります。失敗した場合には Bulk.Error にエラー情報が入ります。これはエラー内容がDictionary型で入っています。

Debug.Print JsonConverter.ConvertToJson(Bulk.Error)

コードについて

コードはGitHubにアップしてあります。ライセンスはMIT Licenseになります。

blastengineMania/blastengine-vba: blastengineのVBA SDKです

まとめ

blastengineには他にも即時送信メールを使ったり、ListUnsubscribeヘッダー機能などもあります。これらの機能も随時実装していきますので、ぜひ皆さんのシステム開発に役立ててください。

エンジニア向けメール配信システム「ブラストエンジン」

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