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Claude CodeとCodeRabbit CLIを連携する方法

Last updated at Posted at 2025-09-29

Claude Code integration - CodeRabbitの意訳です。

Claude Code が CodeRabbit を、開発ワークフローの中で直接実行できるようにする手順を解説します。AIにコードを書かせてレビューさせ、さらに指摘を自律的に修正させます。

自律型 AI 開発ワークフロー

CodeRabbit CLI と Claude Code を組み合わせることで、自律型の AI 開発ワークフローを構築できます。Claude Code は自身のプロセスの一部として CodeRabbit を直接実行しますが、ニーズに合わせてワークフロー全体をカスタマイズできます。Claude に機能実装、コードレビューの実行、問題の修正を依頼すれば、フロー全体を人手なしで完結します。このワークフローはAIコーディングを自立させ、コードをマージする前に問題を解決する、組み込み型の品質ゲートになります。

動画デモ

この記事では、CodeRabbit CLI と Claude Code を統合する方法を解説します。CodeRabbit CLI 単体の使い方は CLIについて を参照してください。

CodeRabbit はコードの変更を分析して具体的な問題を抽出し、Claude Code は CodeRabbit のコンテキスト豊富なフィードバックに基づいて修正を行います。

なぜ統合をオススメするのか

専門的な問題の検出を実現

CodeRabbit は、一般的なLinterなどが見逃すレースコンディション、メモリリーク、ロジックエラーを発見します。PR レビューを支える同じパターン認識を活用しています。

AI による自動修正

Claude Code は、CodeRabbit の分析から得た、完全なコンテキストを用いて修正を実装します。複雑なアーキテクチャ変更にもスマートに対応します。

コンテキストの保持

CodeRabbit の --prompt-only モードは、問題の位置、重大度、推奨アプローチを含む簡潔なコンテキストを Claude Code に提供します。

連続したワークフロー

開発をフロー状態にとどめたまま、レビューの実行・修正の適用・反復をツールの切り替えや思考の中断なく進められます。

前提条件

1. Claude Code をインストール

プラットフォーム別の手順に従って Claude Code をインストールします。ターミナルから Claude Code を起動できることを確認してください。

Claude Code概要 - Claude Docs

2. CodeRabbit CLI をインストール

CodeRabbit CLI をシステムにグローバルインストールします。

curl -fsSL https://cli.coderabbit.ai/install.sh | sh

シェルを再起動します。

source ~/.zshrc

3. Claude 内で CodeRabbit を認証する

認証はコマンドラインの認証とは別に、Claude Code のインスタンス内で行う必要があります。Claude Code に認証開始を依頼します。

Run: coderabbit auth login

Claude がコマンドを実行し、URL を提示します。ブラウザでその URL を開き、CodeRabbit にログインして認証トークンをコピーします。トークンを Claude Code に貼り付けます。

認証は Claude Code のインスタンス間で持続します。この操作は一度だけで済みます。

4. セットアップの検証

Claude Code が CodeRabbit のコマンドを実行できるかテストします:

Run: coderabbit auth status

成功するとログイン状態が表示され、Claude が CodeRabbit コマンドを実行できることが確認できます。

統合したワークフロー

新機能の実装の一部として CodeRabbit を使う

1. 実装 + レビューの要求

Claude Code に機能の実装と、問題修正付きの CodeRabbit 分析実行を依頼します。以下は例です。

計画書のフェーズ7.3を実装し、その後 `coderabbit --prompt-only` を実行してください。
必要なだけバックグラウンドで実行し、レスポンスが来たら、それに沿って修正してください。

主要な構成要素:

  • 機能を実装:
    Claude が要求された機能をコーディングします
  • CodeRabbit を実行:
    --prompt-only フラグで AI 最適化出力を使用します
  • バックグラウンド実行:
    Claude をブロックせずに CodeRabbit を実行します
  • 問題の修正:
    CodeRabbit が特定したすべての問題に Claude が対処します

2. Claude が実装し、CodeRabbit を実行

Claude Code は以下を行います。

  1. 依頼された機能を実装
  2. coderabbit --prompt-only をバックグラウンドで実行
  3. CodeRabbit の進捗を確認するタイマーを設定、または完了を促すあなたからの指示を待機

以下のように、手動で Claude に CodeRabbit の完了確認を促すこともできます。

CodeRabbitは実行を終了しましたか?

3. CodeRabbit の分析とタスク作成

CodeRabbit が完了すると、Claude Code は以下を行います。

  1. --prompt-only の出力(AI エージェント向けに最適化されたプレーンテキスト)を読み込む
  2. CodeRabbit が表面化した各問題に対応するタスクリストを作成する
  3. 実装前に計画された修正内容を表示する

4. 自動問題解決

Claude Code はタスクリストを体系的に処理し、CodeRabbit の各指摘に対する修正を実装します。すべての重要問題が解決されるまでこのサイクルを繰り返します。

例: API 連携の実装

以下は、決済処理用の Webhook ハンドラを実装するワークフローを例としています。

1. 実装を開始

# 支払いWebhook機能の開発中
git checkout -b feature/payment-webhooks

2. 統合ワークフローを実行

Claude Code に実装とレビューを指示します。

仕様書に基づいて支払いウェブフックハンドラーを実装してください。
その後、バックグラウンドで `coderabbit --prompt-only` を実行し、指摘があれば修正してください。

3. CodeRabbit の分析

CodeRabbit は Webhook のコードを分析し、次の問題を特定したとします。

  • 署名検証の欠如
  • 決済状態更新におけるレースコンディション
  • ネットワーク障害に対するエラーハンドリング不足
  • Webhook リプレイ攻撃の脆弱性

4. Claude Code の修正

Claude Code は自動的に修正を適用します。

  • HMAC 署名検証を追加
  • 状態整合性のためにデータベーストランザクションを実装
  • 指数バックオフ付きのリトライロジックを追加
  • 冪等性キーの処理を追加

5. 検証

すべての重要問題が解決されるまでワークフローは継続します。修正が終われば、Claude Code は完了を報告します。

--prompt-only モードは、ファイル位置や問題の説明、推奨修正など、各問題に関するトークン効率の良い簡潔なコンテキストを Claude Code に提供します。

最適化のヒント

効率のために prompt-only モードを使用

Claude Code の前に手動で CodeRabbit を実行する場合は、AI エージェント統合を最適化するために --prompt-only を使用します。

coderabbit --prompt-only

このモードでは、以下の特徴があります。

  • 簡潔な問題コンテキスト
  • トークン効率の良いフォーマット
  • 具体的なファイル位置と行番号
  • 過剰な詳細に流されない修正アプローチの提案

Claude Code 用に CodeRabbit を設定

これは有料の Pro プラン機能です。

CodeRabbit は自動的に claude.md を読み込み、コードレビューの進め方、コーディング規約、アーキテクチャの方針などのコンテキストを追加します。

トラブルシューティング

CodeRabbit が問題を見つけない

CodeRabbit が想定した問題を検出しない場合は、以下を確認してください。

  1. 認証状態を確認:
    coderabbit auth status を実行してください。なお、認証はレビュー品質を向上させますが必須ではありません。
  2. git の状態を確認:
    CodeRabbit は追跡対象の変更を分析します。 git status を確認してください。
  3. レビュータイプの検討:
    何をレビューするかを --type フラグで指定します。
    • coderabbit --type uncommitted - 非コミットの変更のみ
    • coderabbit --type committed - コミット済みの変更のみ
    • coderabbit --type all - コミット済みと未コミットの両方(デフォルト)
  4. ベースブランチの指定:
    メインブランチが main でない場合は --base を使用します。
    • coderabbit --base develop
    • coderabbit --base master
  5. ファイル種別の確認:
    CodeRabbit はドキュメントや設定ではなくコードファイルに注力します。

Claude Code が修正を適用しない

Claude Code が CodeRabbit の提案を実装しない場合、以下を確認してください。

  1. バックグラウンド実行を確保:
    プロンプトに「必要なだけ実行させて(バックグラウンドで実行)」を含めてください。
  2. prompt-only モードを使用:
    より良い AI 統合のために coderabbit --prompt-only を使用していることを確認してください。
  3. 明示的なコンテキスト提供:
    Claude Code に「CodeRabbit が見つけた問題を修正する」ことを明確に指示します。
  4. レビュー完了の確認:
    レビューがまだ実行中の可能性があります。Claude Code に「CodeRabbit は実行完了したか?」と促してみましょう。
  5. タイムアウト問題への対処:
    CodeRabbit が早期終了するようなら、Claude に「CodeRabbit が必要なだけ時間をかけられるようにして」と指示します。

レビュー時間の管理

CodeRabbit のレビューは、変更範囲に応じて 7~30分以上かかる場合があります。

  1. バックグラウンド実行を確保:
    作業を継続できるよう、Claude Code がバックグラウンドで CodeRabbit を実行するよう設定します。
  2. 小さな変更セットをレビュー:
    分析時間短縮のためにレビュー対象を調整してください。
    • --type uncommitted で未コミットの変更のみをレビュー
    • main と比較して小さなフィーチャーブランチで作業
    • 大きな機能を小さく、レビューしやすい単位に分割
  3. 差分範囲の設定: 解析対象の変更を制御します。
    • 未コミット変更のみをレビュー:
      --type uncommitted で作業ツリーの変更だけを分析
    • ベースブランチを設定:
      比較点として --base develop--base main を使用
    • フィーチャーブランチを使用:
      大きなステージングブランチではなく、焦点の定まったフィーチャーブランチで作業

Claude CodeとCodeRabbit CLIの統合により、どちらか一方のツールだけでは実現できない、より徹底したレビュー工程が実現します。この統合により、本番環境にリリースされてしまう可能性がある課題を包括的に検出できるでしょう。

Claude Code integration - CodeRabbit

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