先日よりベータリリースしていたCodeRabbit for VSCodeが、ついにGAしました!VS Codeはもちろん、CursorやWindsurfなどのVSCode互換エディタでも利用できます。
CodeRabbit - Visual Studio Marketplace
CodeRabbitとは
CodeRabbitはAIを活用したコードレビューサービスです。プルリクエストに対して、自動的にレビューが実行されます。開発者はCodeRabbitからの指摘を確認して修正を行って、追加でコミットします(修正をCodeRabbitにやってもらうこともできます)。また、CodeRabbitはGitHubのPRだけでなく、GitLabやBitbucketのPRにも対応しています。
AI Code Reviews | CodeRabbit | Try for Free
特徴
CodeRabbit for VSCodeの特徴は以下の通りです。
- 無料!
- エディタ上で利用可能
- 提案をそのまま修正反映
クラウド版との違い
これまで、CodeRabbitはクラウドで展開していました。そして、GitHubなどでのPRに対してレビューを行う形でした。それに対して、CodeRabbit for VSCodeはローカルで動作します。そして、コミットに対してレビューを行えるのが特徴になります。
公式による、クラウド版とVSCode版の違いは以下の通りです。
特徴 | VSCode版 | クラウド版 |
---|---|---|
サポートされているプラットフォーム | VS CodeとCursor、Windsurf、その他すべての VS Codeフォーク | Github、Gitlab、Azure Devops、Bitbucket |
レビューの粒度 | コミットごと(ステージング済みまたはステージングされていないコード) | PR・MR |
平均レビュー時間 | 2~3分 | ~10分 |
インストール | 開発者ごとに個別 | チーム全体 |
レビュー数 | レート制限の下限 | より高いレート制限 |
ワンクリック修正 | ✅ | ✅ |
Linter / SAST | ❌ | ✅ |
Webクエリ | ❌ | ✅ |
グラフ分析 | ❌ | ✅ |
パスベースの命令 | ❌ | ✅ |
Jira/Linear統合 | ❌ | ✅ |
ダッシュボードとレポート | ❌ | ✅ |
エージェントチャット | ❌ | ✅ |
学習 | ❌ | ✅ |
仕上げ | ❌ | ✅ |
実際のレビュー処理はクラウド版と同様に、クラウド上で行われます。ただし、CodeRabbitは皆さんのコードをセキュアに扱い(SOC2 Type II認証取得)、学習に利用せず、レビュー後は速やかに破棄されますので安心してご利用ください。
実際の手順
まずは、VSCodeの拡張機能からCodeRabbitをインストールします。インストール後、CodeRabbitにログインします。
後は、VSCodeなどのツールバーで、CodeRabbitを選択してください。すると、以下のようにレビュー待ちのファイルが表示されます。
ここからの選択の他、コミットすると、レビューを行うか確認が出ますので、Yesを選択します。そうすると、レビューが実行されます。レビューはだいたい2〜3分程度かかります。ステータスも表示されるので、お待ちください。
レビュー結果はファイル毎に、順番に表示されていきます。
レビューが完了すると、その内容が表示されます。
指摘事項をクリックすると、その内容の確認ができます。そして、 Approve
を選択すると、指摘事項がコードに反映されます。 Reject
を選択すると、指摘事項が無視されます。その他、受け取った内容をコーディングAI(GitHub Copilotなど)に送ることもできます。
基本的には、この繰り返しでコードの品質を上げていきます。
プルリクエストの作成
ローカルレビューが終わったら、プルリクエストを作成しましょう。その際にはクラウド版のCodeRabbitが、コードレビューをお手伝いします。クラウド版ではプロンプトによる細かなレビュー内容の指示であったり、Learningを使った過去のフィードバックに基づくレビューを行います。
まとめ
CodeRabbit for VSCodeは、ローカルエディタ上で動作するAIコードレビューツールです。無料で利用できますので、ぜひ試してみてください。CodeRabbitのベストプラクティスに基づくレビューは、あなたのコード品質を高めるのはもちろん、実際のコードレビュー前に適用することで、チーム全体のレビュー工数を削減できます。
ぜひ、CodeRabbitを使って、開発の効率化を実現してください。