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OCI Data Integrationのタスク実行の開始、完了をメール通知させてみた

Last updated at Posted at 2023-11-02

はじめに

OCI Data Integrationは、他の多くのOCIサービスと同様にOCI Eventsサービス、Notificationサービスを使用してイベントや通知を利用することができます。タスク実行の開始、完了で通知させるよう試してみました。前提として必要なポリシーは設定済みとします。

テスト用のタスクを作成

テスト用にObject StorageからCSVファイルをAutonmous Databaseにロードするデータ・ロードタスクを作成しました。
image.png

アプリケーションに公開をして実行できることを確認しておきます。

image.png

Notificationサービスでトピックとサブスクリプションを作成

OCI Eventsの結果を通知させるためにはOCI Notificationサービスでトピックとサブスクリプションを作成する必要があります。作成手順についてはOCIチュートリアルのOCI DevOpsの事前準備が丁寧でしたので、そちらを参考にしていただければと思います。

OCI Eventsサービスでルールを作成

OCIコンソールで監視および管理からイベント・サービスをクリックし、ルールを作成します。
表示名をOCIDI_task_ruleとし、以下の条件を設定しました。

条件:イベント・タイプ
サービス名:Data Integration
イベント・タイプ:Execute Task-Begin 、 Execute Task-End

アクションには、アクション・タイプを通知とし、コンパートメントとトピックには、事前にOCI Notificationサービスで作成したトピックとそのコンパートメントを指定します。

image.png

タスクを実行して通知を確認

OCI Data Integrationでデータ・ローダータスクを実行します。

image.png

成功しました。Notificationのサブスクリプションで指定したメールアドレス宛には、開始イベント(cratetaskrun.begin)と完了イベント(createtaskrun.end)でメールが届いていることが確認できました。

image.png

開始イベントの通知はこちらのような内容でした。
image.png

完了イベントの通知はこちらのような内容でした。
image.png

エラーになったタスクだけ通知をさせてみる

完了通知の内容にはさまざまな情報が記載されています。そのなかにtaskStatusという属性があります。この属性をEventsルールに指定して、エラーが発生したときのみ通知ができるか試してみます。

作成したルールを編集して、条件を追加します。属性名はプルダウンメニューから選択、属性値は手入力します。

条件:属性
属性名:taskStatus
属性値:ERROR

image.png

条件を追加後、保存します。TaskStatusの属性は開始イベントにはないので、エラーになれば、完了イベントだけが通知されるはずです。

それではデータ・ローダータスクを実行します。ターゲットの表には主キーがあるため、同じファイルのロードでは一意制約違反(ORA-00001)で失敗するというシナリオです。

image.png

エラーになりました。ログには想定通り、ORA-00001が出力されています。

image.png

通知の方も想定通り、完了イベントcreatetaskrun.endのみ届いています。(2行目は前回の完了イベントです)

image.png

内容を見ると、taskStatusがERRORになっていました。
image.png

おわりに

OCI Data Integrationのタスク実行の通知をOCI EventsサービスとOCI Notificationサービスと連携して行ってみました。設定や条件、属性のフィルタなどとても簡単に行えることがわかりました。
タスク実行の監視や、タスク実行結果を元にアクションを行うといったケースなどでご利用いただけるのではないかと思います。

参考資料

ドキュメント:OCI Data Integrationのイベント

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