AWS認定セキュリティ-専門知識-に合格したので、その体験記を記載します。
これから受験される方の参考になればと思います。
#■対象の資格
今回受験したのはAWS認定セキュリティ-専門分野(SCS-C01) (certified Security - Specialty)になります。以下の図の中で赤枠で囲ってある資格となります。
前提として、以下のAWS認定資格は取得済みでした。
取得年月 | コード | 認定 |
---|---|---|
2019-11 | CLF-C01 | AWS Certified Cloud Practitioner |
2019-12 | SAA-C01 | AWS Certified Solutions Architect - Associate |
2020-03 | SAP-C01 | AWS Certified Solutions Architect - Professional |
2020-03 | SOA-C01 | AWS Certified SysOps Administrator - Associate |
2020-03 | DVA-C01 | AWS Certified Developer - Associate |
2020-04 | DOP-C01 | AWS Certified DevOps Engineer - Professional |
2021-03 | MLS-C01 | AWS Certified Machine Learning - specialty |
#■筆者情報(2021年3月時点)
受験の検討を始めた時の筆者情報です。
・インフラエンジニア。
・AWS認定はプロフェッショナルを含め6資格取得済み(体験記)。
・AWS認定の専門知識は「機械学習(MLS-C01)」のみ資格取得済み(体験記)。
・Azure認定は「AZ-900:Azure Fundamentals」のみ資格取得済み(体験記)。
#■受験動機
私がAWS認定の専門知識分野で最初に合格を目指したのは「機械学習(MLS)」でした。
この分野は当初機械学習の事が分からず、機械学習を理解して資格を取得するのに1年かかりました。2021年3月に合格し、次にどの専門知識分野を受験しようか考えた結果、白羽の矢を立てたのが「セキュリティ(SCS)」でした。
選択した理由は2つです。
1つは現状業務で実施している構築業に直結するような内容だったことです。例えば監視機能や暗号化機能といった普段環境構築する際には当たり前に使うような機能に関する問題がメインでした。私にとって圧倒的に経験値のある分野でした。
2つ目は専門知識分野の中で唯一日本語の参考書が発売されていたことです。
英語が苦手な私にとっては大きなメリットでした。
内容をサラサラと確認して、勉強期間は約1か月としました。
#■勉強方法
教材名 | 区分 | 勉強方法 |
---|---|---|
試験ガイド | Web資料(無料) | まずは公式資料で試験内容を把握しました。 |
要点整理から攻略する『AWS認定 セキュリティ-専門知識』 | 書籍(有料) | 今回の試験のキーアイテムです。専門知識分野の中で唯一の日本語版参考書です。この参考書が存在したことが私の受験動機となりました。 内容も解りやすく纏まっており、ポイントが整理されています。 そして40問の模擬問題がついています。この40問は解答に対して丁寧に解説がついており、とても役に立ちました。 |
BlackBelt (AWS公式) |
Web資料(無料) | 書籍でイメージが掴めない際に参照しました。各機能の概要が纏まっていて解りやすい資料です。 |
ドキュメント (AWS公式) |
Web資料(無料) | BlackBeltを見ても解らない場合は、ユーザガイド等のドキュメントを参照しました。更に掘り下げて理解できます。 |
AWS環境 | Web | 解らない時は実際のAWS環境を利用して簡単に動作を確認しました。セキュリティ分野の内容は比較的に確認しやすい内容が多いので、文書を読むよりやってみるのが早いことが多いです。EC2起動しっぱなしとかにしない限り、そんなに課金されることもありません。 |
Exam Readiness: AWS Certified Security - Specialty (Japanese) | Web資料(無料) | 公式の対策講座です。試験範囲の内容の解説や例題もあり、必ず受講した方がよい講座です。時間的には2~3時間で終わります。模擬テストが24問あります。 |
サンプル問題 (AWS公式) |
Web(無料) | 10問のサンプル問題があります、が、英語な上に解説がありません。 ただ、@hirosys-biz氏が「AWS 認定 セキュリティ 専門知識 サンプル問題を解説します」という日本語訳した上に解説まで付けた記事を記載されているので、利用させて頂きました。きちんと解説がついているので、理解が進みます。 |
#■受験(合格)
ポイント | 内容 |
---|---|
試験会場 | 試験会場は「PSI」と「ピアソン VUE」から選択できます。私は今回も「ピアソン VUE」で申し込みました。 |
受験料 | 30,000 円 |
言語 | 「日本語」で受験しました。本当は英語で受けた方がよいのですが、英語能力が無いので無理でした。英語で受けた方が良い理由は、AWS認定試験の翻訳はあまり正確ではないのですが、その結果に日本語と英語での意味が異なってしまった場合は英語側が優先されることになっているからです。 |
所感 | 180分で65問の問題を解く必要があります。私の場合120分くらいで65問解き終わりました。20問程度の問題を見直しして、160分くらいで終了させました。最後は時間に余裕があったので解らない問題の構成図をホワイトボードに記載して検討したりしましたが、それでも時間的には余裕がありました。 |
結果 | 余裕をもった点数で合格できました。試験後のアンケートが終わると、すぐに結果が表示されます。その時に表示されるのは合否判定のみで、点数は半日後くらいにAWS認定のHPで閲覧可能になります。 |
#■感想
今回は「機械学習(MLS-C01)」の時とは異なり短期間の学習で合格することができました。最初に記載した2つの理由もあり、専門知識分野の中では最優先で受験してよい認定試験だと思います。
#■(参考情報)今回は利用を見送った教材
幾つかの理由で利用を見送った教材についても記載します。
これまで記載の学習方法だと不安がある場合は、活用しても良いと思います。
教材名 | 区分 | 見送り理由 |
---|---|---|
Jayendra's Blog | Web資料(無料) | 私がプロフェッショナル試験の時から参考にしているブログです。とても丁寧にポイントを纏めています。ただし今回は「要点整理から攻略する『AWS認定 セキュリティ-専門知識』」という日本語参考書があったので利用を見送りました。 |
Security Engineering on AWS (Japanese) | 研修(有料) | 公式で紹介されているセキュリティ講座。210,000円するので受講を見送りました。中級レベル、ということなので、どこまで参考になるかも解りませんでした。余裕があれば受講してみてもよいかもしれません。 |
Exam Readiness: AWS Certified Security - Specialty | 研修(有料) | 残念ながら私が受験したころには日本語講座がありませんでした。将来日本語化されたら活用できるかもしれません。もちろん英語が得意なら受講してよいかと思います。 |
udemy | Web資料(有料) | Udemyには英語の模擬問題集が幾つか登録されており、いつもなら購入して試験勉強に利用していました。ただ、今回は参考書もあり、合計すると70~80問くらいの模擬問題が利用できた為、Udemyの講座は購入せずに終わりした。模擬問題をもっと実施したい、という方は購入されてもよいかと思います。ポイントはたまに開催されるタイムセールスの時に購入することです。 |
模擬試験(公式) | Web(有料) | 公式の模擬試験も可能ですが、4,000円かかるので受けませんでした。この試験を受けるならUdemyの模擬問題を購入した方がメリットがあるように思います。 |