最近、顧客にAzureを提案する必要が発生し、
学習のためにAzureのアカウントを新規に作成しました。
その際に、Azureで仮想マシン(VM)が作成できない状況となり、
苦戦しました。
新規のAzureユーザが同じ苦労をしないために、本件記事にしました。
#事象
Azureのアカウントを新規に作成して、
まずは仮想マシン(VM)を作成しようとしました。
「VMサイズの選択」画面を表示すると、
以下の通りすべてのサイズが非活性になっている状況でした。
#調査:設定の確認
このアカウントは全く設定を実施していない状況でした。
ただし、その前にマイクロソフトのe-ラーニングを実施しており、
その際にe-ラーニング用のサブスクリプションを使用していたので、
間違えて自分の本番用のサブスクリプションに設定を実施したことを疑いました。
その為、ネット情報等を駆使して一通り設定を確認しました。
結果として、私が誤って新規設定したことはない、との認識となりました。
#切り分け:サブスクリプションの昇格
サブスクリプションは当初1か月間の「無料試用版」でした。
権限の問題のように思われたので、切り分けの為に「無料プラン」に
切替を実施してみました。
「無料プラン」でも12か月、一部サービスが無料枠で利用可能です。
しかし、「無料プラン」に切り替えても、「VMサイズの選択」は
非活性の状況でした。
#問合せ:マイクロソフトサポート利用を検討する
万策つきて、マイクロソフトサポートに問合せすることとしました。
私は無料の「BASIC」プランなのでテクニカルサポートは受けることができません。
テクニカルサポートを受ける場合は、DEVEROPERに昇格する必要があります。
ただし、DEVEROPERはサポート代として月3,000円が必要になります。
結果としてマイクロソフトが推奨するコミュニティに行って同件調査を
実施したのですが、アカウント作成当初に同じような問題が発生した
情報は見つかりませんでした。
※参考※
Azureサポートプランの比較
#問合せ:マイクロソフトサポート利用する
マイクロソフトサポートでは、BASIC(無料)でも
「サブスクリプションの問合せ」
は受け付けてもらえるとの記載がありました。
今回、明らかに当初のサブスクリプションに問題があると思われたので、
ダメ元で「新しいサポートリクエスト」から、
サブスクリプションの問題として問合せを実施しました。
全く仮想マシン機能が使えない状況だったので深刻度は「A」としました。
#問合せ:マイクロソフトサポートの対応について
登録すると朝の5:00頃でしたがマイクロソフトから電話がありました。
まずは緊急性を確認するための電話です。
会話した結果、技術担当に緊急度「A」で伝えるとのことでした。
その後、通勤中の7:00~8:00に2回電話がかかってきました。
2度とも電車の中だったため電話に出れず、電話を折り返しても
「技術担当者の内線番号を入力してください」とメッセージが
流れるのですが、内線番号を知らないので接続できない状況でした。
あとからAzureのサポートリクエスト画面で確認すると、
「2度連続で電話に出れなかったため緊急性をA→Bに格下げしました」
とのことでした。
また、内線番号は、有償契約しているユーザのみが使えるそうで、
私は無償での問合せだったので、そもそも折り返しができない状況でした。
その後、16:00頃に再度電話がありました。
サポートからは、
「お客様の環境は制限がかかっておりリソースが使用できない状況です。
VMで作成したいサイズと利用したいリージョンを教えてください。
5営業日以内に対応します。」
との話がありました。
どうして新規開始してVMが全く作成できないような制限がかかって
いるのかについては、回答をもらえませんでしたが、
西日本、東日本の2つのリージョンでB4msサイズを使いたいと伝えました。
また、その後サポートページを確認すると、緊急性はB→Cに格下げされていました。
#問合せ:マイクロソフトサポートの対応結果について
数日後、サポートからの回答がありました。
「リージョン制限解除のお手続きを行っておりましたが、
担当部署より東日本リージョンはお客様の需要が非常に高いため、
リージョン制限解除を承認することがむずかしいと回答がございました。
そのため、ご要望であった西日本リージョンにて仮想マシンを
ご利用していただけますと幸いです。」
上記のとおりです。
コロナの影響で利用者が増えて、リソースが枯渇しているのでしょうか?
実際に画面で確認するとB4msまでは活性化されて利用可能となっています。
1週間色々と試行錯誤しましたが、やっと私のAzureライフが始まりました。
#まとめ
Azure初心者にこのリソース制限はハードル高いと感じました。
普通は、最初から仮想マシンが作成できると思うので・・・・。
私と同じように最近になってAzureを利用しはじめて、
同じ問題に直面して悩んでいる方がいるかもしれないと思い、
今回記事にしてみました。
一助になれば、幸いです。