こちらに掲載した情報リンクを中心にまとめてみます。
※なお、PTF番号やその他の前提条件などは随時変わる可能性があります。上記のリンクページから元情報のアップデートをご確認くださいませ。
IBM i 7.6はPOWER9以前をサポートしません
現時点ではPOWER10サーバーが唯一のIBM i 7.6サポートハードウェアになります。
IBM i OSバージョンとハードウェアのサポートマトリックス
https://www.ibm.com/support/pages/node/6023368
IBM i 7.6は最低でも4GBのメモリーが必要
プログラム資料説明書の記載では、4GBはミニマムな構成でIPLするために必要なサイズで実際の業務運用にはより多いメモリーが必要とあります。
参考:IBM i on Power -
Performance FAQ
https://www.ibm.com/downloads/documents/us-en/107a02e95dc8f88d
IBM i 7.6の前提PTF
具体的には
Required PTFs for Upgrading to IBM i 7.6
に記載されています。
IBM i 7.4からの前提PTF MF71557
IBM i 7.5からの前提PTF MF71558
仮想メディアを使用したバージョンアップの前提PTF
7.4 から仮想メディアを使用してバージョンアップする場合、以下のPTFが必要。(7.5からは無し)
SI73375
MF67476
SI83142
MF68163
MF68532
一般的にバージョンアップ前にすべての MFxxxxx (LIC PTF) を永続適用する必要があります。
NFSサーバ上の仮想光ストレージからのバージョンアップの前提PTF
7.4 からの場合、以下のPTFが必要。(7.5からは無し)
SI73375
追加LICスペース割当用のPTF
追加LICスペース割当用のPTFは下記の通りです。
IBM i 7.4からの前提PTF SI73375 MF67367 MF65906※ MF71557
IBM i 7.5からの前提PTF MF71558
※MF65906は、4,096 セクターのロードソースを持つシステムで必要であり、追加の LIC スペースの割り当て後に 1 回ではなく 2 回の IPL が必要です。
追加のLICスペース割当
IBM i 7.6では、アップグレード前にライセンス内部コード(LIC)用の追加スペースを割り当てる必要があります。
以下のいずれかの方法で、IBM i 7.6にアップグレードする前に、追加のLICスペースが割り当てられていることを確認してください。
方法1. GO LICPGMコマンド → オプション5.導入の準備 → LIC用の追加スペースの割り振り を選択
方法2. QLPALCSP API で方法1と同様な操作を実行
マニュアルページには記載がありませんので、参考に上記方法1の画面をいくつか載せますと、
GO LICPGM画面で OPTION.5 を選択
上記のようにOSバージョンと割振りタイミングを指定します。
ESDを使用した7.6へのバージョンアップ
電子ソフトウェア配信 (ESD) プロセスをイメージカタログと共に使用してアップグレードする場合、QVOIFIMG API を使用すると、イメージカタログディレクトリ内のすべてのファイルをイメージカタログに自動的に追加できます。
IBM i 7.4でQVOIFIMG API を使用するには、以下の PTF が必要です。(7.5はPTF不要)
SI73375
イメージカタログのインストール容量を確認するツール
このツールは、イメージカタログを使用してアップグレードし、VFYIMGCLG コマンドを使用して検証するお客様専用です。このツールは、アップグレードの電源オフフェーズ中にオペレーティングシステムをインストールするために必要な内部容量を確認します。手順については、PTF のカバーレターを参照してください。
このツールを使用するには、以下の PTF が必要です。
7.4 からのバージョンアップ
MF68532
Dell社(EMC社)ストレージ D910タイプのサポートについて
こちらの記事でもご紹介した他社ストレージでのデバイスタイプの一種である D910についてIBM i 7.6ではサポートが無くなりました。
Memo to Usersから英語原文を抜粋引用します
IBM i 7.6 does not support the Disk Device Type D910.
If you slip install IBM i 7.6 on your partition that has the Disk Device Type D910 in a traditional ASP, the partition will IPL to DST. However, the partition will not IPL past DST. If you slip install IBM i 7.6 on your partition that has the Disk Device Type D910 in an Independent ASP, the IASP will not vary on.
Contact your IBM Sales representative for a special key which permits the IBM i partition to continue to use the Disk Device Type D910 while you plan for the replacement of those devices.