このIBM iの通信インターフェース(LANアダプター)のステータスを返します。(ただし、アクティブなインターフェースに対してのみ。非活動状態(IPアドレスをオンにしていない)のインターフェース情報は返しません。)CLコマンドのNETSTATコマンドからオプション1(IPV4) and/or オプション4(IPV6)と同様なカラム情報を返しますが、1つのIBM i 側のIPアドレスに対して1行を返す点がNETSTATコマンドと異なります。
※NETSTATコマンドと同様にポート毎の情報を返すのは、QSYS2.NETSTAT_Info ビューになります。
概要
■ビュー名:QSYS2.NETSTAT_INTERFACE_INFO
■カテゴリ:通信サービス
■サポート:IBM i 7.2 SF99702 Level 9, SF99702 Level 11以降 で拡張
■参照URL(IBM i 7.5):https://www.ibm.com/docs/ja/i/7.5?topic=services-netstat-interface-info-view
実行例①
SELECT * FROM QSYS2.NETSTAT_INTERFACE_INFO ;
VLAN ID等もみえますね。5250のNETSTATコマンドより詳細な情報が一発で取れるのはIBM i サービスならではです。
※IPアドレスは意図的に外しています(^^;
実行例②
マニュアル記載のサンプルはこちらWHERE句にVETHを指定しています。
SELECT * FROM QSYS2.NETSTAT_INTERFACE_INFO
WHERE INTERFACE_LINE_TYPE = 'VETH' ;
このインターフェースタイプという属性には、、
LINEタイプ(プロトコルタイプ) | 説明 | コメント |
---|---|---|
ASYNC | 非同期通信プロトコル | 昔懐かしBSC通信とか無手順通信用のLINE定義など |
ELAN | イーサネットプロトコル | VETHも別にあるのでこちらは物理イーサネットカードの方? |
L2TP | レイヤー2トンネリングプロトコル | |
PPP | PPP通信用 | |
PPPOE | PPP over イーサネット通信用 | |
VETH | 仮想イーサネットプロトコル | 仮想イーサアダプター用 |
:-: | :-: | :-: |
ERROR | 現在サポートされていない回線タイプなど? | |
NONE | 回線記述が作成されていないケース | *LOOPBACK, *VIRTUALIP, *OPCの場合 |
NOT FOUND | このインターフェース用のLINDが見つからない場合 |
参考:5250 NETSTATコマンドの実行結果例
5250 NETSTAT コマンドでは画面サイズ制約がありますので、こんな感じにサマリー表示されます。
更に上記画面から詳細を確認したい接続について オプション5 詳細の表示 を選択すると詳細情報が表示されます。
この際表示される詳細情報もポート接続に直接関連する詳細情報(リモート側のIP,ホスト名他、TCP/IPパケット送受信情報など)が主で、NETSTAT_INTERFACE_INFOビューで取得できる付帯情報(たとえばVLAN ID やDHCP関連情報など)は取得できないようです。