前回ご紹介したQSYS2.NETSTAT_Interface_Info ビューが1つのIBM i 側のIPアドレスに対して1行返すのに対して、こちらの場合は、ポート毎、リモートからの接続毎に1行を返します。(つまり、5250 NETSTATコマンドと同じフォーマットで返してくれます。)
概要
■ビュー名:QSYS2.NETSTAT_INFO
■カテゴリ:通信サービス
■サポート:IBM i 7.2 SF99702 Level 9以降, IBM i 7.3 SF99703 Level 11以降 で拡張
■参照URL(IBM i 7.5):https://www.ibm.com/docs/ja/i/7.5?topic=services-netstat-info-view
実行例①
SELECT * FROM QSYS2.NETSTAT_INFO
WHERE句を指定しないと下記のようにちょうどNETSTAT コマンドと同様な結果が返ります。ただしSQLですので、NETSTATコマンドではオプション5 詳細の表示をしないと見えない情報も一括で取得できています。
実行例②
こちらはマニュアル記載のサンプルで、WHERE句に接続時ユーザー名 QLWISVR を指定しています。QLWISVR はLight Weight Integration SerVeR の略だと思いますが、IBM i 上で実行されるAPサーバーのデフォルトユーザー名です。IBM i のAPサーバーはかつてはWAS Express, BASE版をIBM i 対応したものでした、近年のそれはWAS Libertyベースになっています。
実行時点で当システム上でクライアントからの接続が無かったため、、ちょっと寂しいですが(^^;どのような情報が返るかはお分かりいただけると思います。local-port-name欄がas-admin2-httpなどとなっていることからこれはLibertyのそのもののポート使用情報だと分かります。
実行例③
実行例②の接続時(バインド時)ユーザー名をQUSERにすると一般的な接続ポート情報が取得できます。QUSERはバインド時に指定されるユーザーIDとして最も一般的です。