IBM i のお客様でNVMe + POWER10サーバーでバックアップ時間を短縮できないか?というご相談があり、主題のテストを実施しました。
テスト環境
H/W POWER S1014 (POWER10) 1コア 100GBメモリ NVMe 6.4TB x 2
IBM i 7.4
LTO7はSAS接続
仮想テープ装置の保管先ディレクトリはASP1のNVMe上に作成
テストに使用した*ALLUSRのデータボリュームは約3TB程度です。
テスト内容
基本的にはお客様環境の*ALLUSRを占有テストLPARに復元して、バックアップ時間を計測しました。
バックアップの方法はSAVLIBコマンドを記述したCLPを実行して開始・終了時間を計測しました。
テスト結果
考察
・LTO7比では内蔵NVMe上の仮想テープ装置メディア*への保管では1/3未満の時間で保管できた
*実態はIFS上のバイナリーファイルに保管されます
・LPARへの割当コアを1->4に増強すると、処理時間がさらに短縮された。(50分->37分)
・表には記載しませんでしたが、別テストでZLIB圧縮を指定してテストも実施しましたが総じてバックアップ時間は有意に長くなってしまいました。