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IBM i FTPサーバー 出口プログラム検証 その1:ログイン時処理 QIBM_QTMF_SVR_LOGON

Last updated at Posted at 2024-08-01

前回の続きです。

先に作成したマニュアル記載のExit Programを使用してFTPサーバーにログインするユーザーIDで動作の違いを検証してみます。

一点、IBM i はデフォルトでANONYUMOUSユーザーが利用不可能状態で出荷されます。利用しているシステムもANONYMOUSが利用不可だったため、以下のユーザーIDでテストします。

下記のユーザーでテストしてみます。

制限かからないユーザー : GOMA
制限かかるユーザー:GOMA2

前掲載のExitプログラム・コードを一部修正します。

と言っても判断するユーザーIDのところだけです。下記の通りです。

  • ユーザーID GOMA2 となっている2行(とコメント1行)を修正
  • USRLEN = ユーザーIDの長さ を5に修正

image.png

これをコンパイルします。

出口点(Exit Point)に上記のユーザープログラムを登録する。

WRKREGINFコマンドを実行し、FTPサーバーログインの出口点を探します

image.png

以前の記事のようにFTPサーバーログインは3つの形式でExit Programを作成できます。マニュアルサンプルは1つ目の、TCPL0100 に該当するようです。この項目を8で開きます。

image.png

Opt.1 を入力して、次画面で、以下のようにパラメーター入力してExit Programを登録します。

image.png

  • プログラム番号は既存と被らなければOK。そもそもこの出口点は1つしかExit Programを登録できないので任意の番号でよい、という事だと思います。私は1としました。
  • プログラム名、ライブラリー名は前の記事で作成したExit Program名を指定します
  • スレッドセーフか、マルチスレッド・ジョブの処理、もパラメーターがありますが、ひとまず条件が無いのでデフォルトのままです。

以下のようにExit プログラムが登録されました。

image.png

Exitプログラムを動作検証してみる。:一般ユーザー

このExit Programではユーザーがログインした直後のユーザーのIBM i 上の現行ディレクトリが変化するはずです。
まず、一般ユーザー(GOMA)で試してみます。

下記のように現行ディレクトリがQGPLになっています。

image.png

制限ユーザーでのテスト結果

では、制限されているユーザー(GOMA2)で実行してみます。

image.png

上記のように出口Programで設定したPUBLICライブラリーが現行ディレクトリになっています。

※このユーザーGOMA2のユーザー・プロファイルでは現行ライブラリーがGOMALIBとなっていますが上書きされるようです。
image.png

FTPサーバーログイン後の制御を出口Programでやってみる

もうひとつのExit Point, QIBM_QTMF_SERVER_REQ に出口プログラムを登録することでftpサーバーログイン後の挙動の制御もできるようです。こちらも試してみたいと思います。

つづく・・・

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