IBM i Migrate While Active とは
IBM i Migrate While Active (MWA) は、IBM i 7.4 以降で利用可能です。オンプレミスの IBM iシステムをIBM Cloud PowerVSや別ロケーションのデータセンター内オンプレミス環境へ移行する機能を提供します。
基本的にはDb2 Mirror for i (同期モードでの複製機能を提供)をベースとして非同期モードで複製するのがMigrate While Active という事ができます。
※Migrate While Activeはオンプレ、クラウドといった稼働環境を意識しないようにデザインされているので、クラウドシステムをオンプレに移行する、というような場合でも利用できます。
Migrate While Active での移行プロセスは大きく3ステップ
ステップ1. システム移行
ソースノード(Source)でシステム保存操作が実行され、コピーノード(Copy)が作成されます。これには、OS、アプリケーション、ユーザーデータのキャプチャが含まれます。
ステップ2. データ同期
ソースノードで本番環境が継続されている間、データの変更はコピーノードに非同期的に複製されます。
ステップ3. カットオーバー
コピーノードに全て同期が出来ていることを確認した後、最終的にコピーノードに業務を移行します。
移行中、業務システム(Source)停止は2回必要
ステップ1での初期保存中のシステム停止
ソースシステムのIBM i OS基本機能といくつかの自動化関連オブジェクトのみが保存されます。この間システム停止が必要。保存が完了すると、ソースシステムは通常の動作を再開します。Migrate While Activeは、保存メディアをリストアサーバー(IBM i NFS Server)にコピーし、Webベースのウィザードを使用してターゲットノード(Copy)のセットアップをガイドします。
ターゲットノードをデプロイすると、Migrate While Activeはベースシステムでの(初期保存で移行したオブジェクト・設定等の)変更を自動でトラッキングしコピーノードに複製します。Db2 Mirror for iテクノロジーを使用して、ソースシステムからの変更をリアルタイムで追跡しコピーノードへ複製します。
ステップ3でのカットオーバーフェーズのシステム停止
Migrate While Activeのウィザードで最終同期を実行し、コピーノードで準備が完了したことを確認します。ソースノード上のアプリケーションを停止し、コピーノード上で起動するために、短時間の停止が必要です。
システムのIPアドレスその他変更がある場合、このタイミングで新しいIPアドレスに移行するためのネットワーク的な作業(例えばDNSサーバーの更新など)を行います。
移行プロセス
①ステップ1 システム移行(初期保存)
IBM i OSの基本機能といくつかの自動化関連オブジェクトのみが保存されます。保存が完了すると、ソースシステムは通常の動作を再開します。「Migrate While Active」は、保存メディアをリストアサーバーにコピーし、Webベースのウィザードを使用してターゲット(コピーノード)のセットアップをガイドします。
②ステップ2 データ同期
コピーノードをデプロイすると、「Migrate While Active」はベースコピーのシードプロセスを自動化することで手作業の負担を軽減します。Db2 Mirror for iテクノロジーを使用して、ソースシステムからの変更をリアルタイムで追跡および複製します。
下記のようなGUIのウィザードで操作でき、最終のカットオーバーフェーズまでのステップ確認ができます。

③ステップ3 カットオーバーフェーズ
「Migrate While Active」ウィザードは、最終的な同期をガイドし、コピーノードの準備状況を確認します。また、カットオーバープロセスを効率化します。ソースノード上のアプリケーションを停止し、コピーノード上で起動するために、短時間の停止が必要です。この間、DNSレコードを更新して、クラウドインフラストラクチャー内の新しいノードを参照します。
Migrate while Active関連の用語
ソースノード
移行元となるシステム。
コピーノード
ソースノードの複製先となるシステム。移行先システム。
NFSサーバー
NFSサーバはIBM iである必要があります。コピーノード構築時にIBM i OSベース部分をリストアするネットワーク・ブート・サーバーとして機能します。
ソースノードでバックアップが実行されると、Migrate While Active はバックアップメディアをこのNFS サーバーにコピーし、NFS 対応のオプティカルカタログを作成し、BOOTP、TFTP、および NFS を使用して IBM i のネットワークブートが可能に構成します。
Migrate While Active による移行プロセスは、ソースノードの基本バックアップを取得し、それを使用してコピーノードを作成することから始まります。バックアップが完了すると、ソースノードがアクティブなまま、変更されたデータがコピーノードに継続的に複製されます。コピーノードがソースノードと同期されると、カットオーバーを実行して移行を完了できます。
Migrate While Active は、従来の D モード IPL とリストアに物理テープを使用できない場合に最適です。光メディアへの保存を管理し、ネットワークベースのインストールのセットアップを自動化します。
参考
IBM i Migrate While Active のオブジェクト毎のコピー方式について
【できる IBM i 7.4 解剖】第1回「Db2 Mirror for i の概要」
