NVMe_Info ビューはNVMeに特化した情報取得でした。こちらはNVMe, HDD, SSDストレージについて情報を返すビューです。
概要
■表名:QSYS2.SYSDISKSTAT
■カテゴリ:ストレージサービス
■サポート:IBM i 7.2 base
■参照URL(IBM i 7.5):https://www.ibm.com/docs/ja/i/7.5?topic=services-sysdiskstat-view
使用例
すべてのHDD, SSD, NVMe の情報を返します。
SELECT * FROM QSYS2.SYSDISKSTAT
ソリッドステートディスク(NVMeとSSD)を返したい場合は、、UNIT_TYPE=1を指定します。
SELECT * FROM QSYS2.SYSDISKSTAT WHERE UNIT_TYPE = 1
HDDだけ返したい場合は、UNIT_TYPE=0です。
SELECT * FROM QSYS2.SYSDISKSTAT WHERE UNIT_TYPE = 0
以下、実行例です。
UNIT_TYPEを指定せず全てのストレージ装置を返します。
上記のシステムはPOWER10でNVMeしか搭載されていません。結果、UNIT_TYPE,UNIT_NVMeどちらも1が返されています。
UNIT_TYPE=0を指定し、HDDの情報を返します。
このシステムはUNIT_TYPE=0, UNIT_NMVEはどちらもすべて0のオールHDDです。
下から4行目を見ると、ASP NO = 0, UNIT_STORAGE_CAPACITY = 0です。これは4行目のストレージがIBM i OSからみて非構成状態(ASPとしてOSに組み込んでいないがハードウェアとしては見えている状態)だからです。
SSDの構成は見つかりませんでした・・
各カラムを見ていくと、
PERCENT_USEDはストレージ使用率%ですね。
容量GBも表示されます
ディスク保護(ミラーリング)がアクティブな事も分かります
MIRRORED_SUBUNITにA, B がありどちらの系統のストレージかは分かります。どれがペア同士かは・・?
HYPERSWAPまでありました!ハイパースワップはIBMストレージ機能で複製し、かつ、障害時の切替もやってくれる優れものです。海外では結構事例が多いようです。
※近々日本のお客様で構築予定ありと聞いていますのでそのシステムで試してもらおうと思います♪
ディスク入出力回数も細かくデータが取れていますね。
ELAPSED_XXXのIO回数は最初にこのSQLセッションからこのSQLを実行した点を起点に統計がとられるようです。統計リセットするには別セッションに入りなおすしかないようです。。。
この不便さを補うのが、SYSDISKSTAT()表関数です。つづく・・・