IBM i システムに接続されているASP(IBM i の管理するLUN、仮想ストレージの管理単位)の情報を表示します。
概要
■表名:QSYS2.ASP_INFO ビュー
■カテゴリ:ストレージサービス
■サポート:IBM i 7.2 SF99702 Level 19以降
■参照URL(IBM i 7.5):https://www.ibm.com/docs/ja/i/7.5?topic=services-asp-info-view
使用例
SELECT * FROM QSYS2.ASP_INFO;
実行例① ASP1(システムASP)しか接続(構成)していないシステムの例。この構成のIBM i は多いかもしれません。
ASP_Number 1 = システムASPとよばれます。ブートディスクを含むIBM i OSの必須部分がASP1に含まれます。AIXのrootvgと似たイメージでしょうか。
実行例② 複数のASPが接続された例
複数の行が返されます。
主なカラムの説明
ASP_STATE : IASPについてこのIBM i OSに接続している(オン)か、接続していないか(オフ)化を示します。
ASP_TYPE : 以下のようなASPの種類を示します。
ASP1, 2, 33が見えます。ASP_Numberを見ると、ASPの種類か分かります。
ASP1=システムASP
ASP2=2~32はユーザーASPとよばれます
iASP33~iASP255は独立ASPとよばれます
RDB_NAME : WRKRDBDIREコマンドで確認できるDb2 for i のデータベース名です。
通常はASP1のRDB名がこのIBM i Db2 for i のデータベース名になります。
IASPはASP1と別でRDB名を持つんですね。ちなみに同じシステムのWRKRDBDIREコマンドでデータベース名を見ると、、、
カーソル行がIASPのRDB名になります。さらにOPT欄に5を見ると、、ASP番号が分かります。
NUMBER_OF_DISK_UNITS : それぞれのASPグループに構成されているディスク(LUN)の数です。
この数はWRKDSKSTSコマンドで確認できます。
WRKDSKSTS *PRINTで出力結果ですが、右から3つ目のカラムがASP/IASP番号です。ASP2, IASP33は1つずつLUNが構成されています。
TOTAL_CAPACITY / TOTAL_CAPACITY_AVAILABLE : ASPの容量と使用可能容量MB
下記のカラム'sはエラーログ、マイクロコードログ、マイクロコードトレース、MSD(メインストレージダンプ)などログ・ダンプ系のサイズが表示されています。この情報一覧で取れるのは他にないかもしれないですね。
マイクロコード(57xx-999のライセンスプログラム)のサイズも表示されています。