この記事は、SmartHR Advent Calendar 2024 (シリーズ2)の11日目の記事です。
はじめに
SmartHRでは、チャットツールとしてSlackを利用しています。
弊社のSlackには大量の「カスタムemoji1」が登録されています。
本記事執筆時点(2024/12/09)では30,000個を超えており、さらに日々増え続けています。
他社に比べて多いかどうかはわかりませんが、個人的にはめちゃくちゃ多いなと感じています。
ちなみにemojiが多くて困ることは決してなく、むしろ毎日のコミュニケーションを円滑にしています。
弊社のSlack emoji文化については、「オープンでフラットな文化」を醸成し急成長した SmartHR の Slack 活用術 | Slack や、Slack の歩き方 #2 すきな emoji は?|SmartHRオープン社内報|株式会社SmartHR をご覧ください。
Slack emoji、作ったことありますか?
ところで、Slackを利用されている皆さんはカスタムemojiを作ったことがありますか?
私はたくさん作っています!
入社半年で133個のカスタムemojiを作成し、社内のカスタムemoji作成数ランキングで堂々の1位を獲得しました2。
(平均して、1日に1個作っていました)
ここからのセクションは、emoji作成に一家言がある人間として書くことにします。
emoji作成時の個人的tips
さて、ここからが本題です。
より多くの人にemojiコミュニケーションを楽しんでほしいと思って活動(?)する中で、なんとなく意識するようになったことがあります。
今回はそれらを整理し、再現性のありそうなものをtipsとしてご紹介します!
👊 視覚表現に合った名前をつける
画像で表現されている内容と、emojiの名前をなるべく一致させましょう。スクリーンリーダーを使っているユーザーにも判別しやすくなります。
非推奨パターン
このemojiは、画像で表現されている言葉 (ありがとうございます
)と、emojiの名前(arigatou
)が一致していません。
そのため、スクリーンリーダー利用者が、画像で表現されている内容を読み取れず、意図とは異なる文脈で利用してしまう可能性があります。
推奨パターン
こちらは、画像で表現されている言葉 (ありがとうございます
)と、emojiの名前(arigatougozaimasu
)が一致しています。
そのため、スクリーンリーダー利用者が意図通りに解釈・利用できることが期待されます。
また、Slack外にコピー&ペーストした際にも、元の文脈を推測しやすくなります3。
👊 どのカラーモードでも見やすい色を選ぶ
Slackではライトモード・ダークモードを選べます4。どのカラーモードでも視認しやすいカラーリングとなるようにしましょう。
非推奨パターン
ライトモードの場合、背景となる白色と文字色のコントラスト比が低く、視認しづらくなっています。
推奨パターン
ライトモード・ダークモードどちらの場合でも、背景色と文字色のコントラスト比5が高く、視認しやすくなっています。
そのため、どんなユーザーにとっても見やすい状態です。
👊 アニメーションは1コマ目で理解できるようにする
Slackの設定で「アニメーションを自動的に再生する6」をOFFにしている場合、アニメーション有りのemojiは1コマ目に固定されて表示されます。
この状態でも内容を判別できる状態にしましょう。
推奨パターン
1コマ目に、アルファベットの「A」全体が収まっています。こうなっていると、「アニメーションを自動的に再生する」がOFFの場合でも、内容を判別しやすくなります。
👊 激しい点滅やモーションを伴うアニメーションは避ける
アニメーションがついたemojiを作成する場合、激しい点滅やモーションを伴うものは避けましょう。
多くの場合は見づらいemojiとなってしまいますし、激しい点滅が苦手な方もいます7。
おわりに
ここまで、私的emoji作成tipsをいくつかご紹介しました。
もちろん、これらが絶対正しいというわけではありません。イラスト・写真なのか文字表現なのか、あるいはemojiを利用するユーザーの特性によっても、「使いやすい」emojiのあり方は異なると思います。
自分はこうしているよというものがあれば、ぜひコメントで教えていただけると嬉しいです
emojiは楽しく作って楽しく使えることが一番だと思っているので、みなさんも気軽にemojiを作ってみてほしいなと思っています!
おまけ
最後に、私がヘビーユーズしているemoji作成サイトをご紹介します。
使いやすくて高機能なので、オススメです!
- 月間利用ユーザー2万人超えの便利ツール
- 気軽にemojiを作成可能
- 開発秘話も面白い
-
Slackでは、プリセット以外にもemojiを追加できます。詳しくは、ワークスペースにカスタム絵文字とエイリアスを追加する | Slackを参照してください。 ↩
-
自分調べ:2023年7月〜12月のうちに登録されたカスタムemojiを集計 ↩
-
Slack emojiをテキストとしてコピーして、テキストエディタなどにペーストすると、emojiの名前が出力されます。例えば「推奨パターン」のemojiをコピーすると、
:arigatougozaimasu:
がテキストとして出力されることになります。 ↩ -
詳しくは背景色と文字色のコントラスト比が4.5:1(大きな文字: 18px以上は3:1)以上ある | ウェブアクセシビリティ簡易チェックリスト | SmartHR Design Systemを参照してください。 ↩
-
詳しくは達成基準 2.3.1: 3 回の閃光、又は閾値以下を理解するを参照してください。 ↩