この投稿はMohikanz Advent Calendar 2018の17日目です。
昨日はゆいなさんの今年やったLT・セッションを振り返ってみようでした。
あちこちで登壇されてて、私も見習いたいところです。
さて、今回は社内でモブプロランチを始めた話を書きます。
事の始まり
去年のこの時期に社内で技術系ランチミートアップ(Tech Meetup)を始めたという記事を書きました。
(そういえばMohikanz Advent Calendar 2017に投稿してました)
このTech Meetupはほぼ毎週1回開催で最近まで続いていて、社内の技術共有、今興味のある分野の頭出し、若手へのプレゼンの機会の提供などに役立っていました。一方で、参加者がもっと「参加感」を感じられる会にできないかな、という思いもありました。
1年目の社員が多く参加してくれるようになってきた、という背景もあります。
また、少し前から業務でペアプロを取り入れていたのですが、最近、チームのほとんどが対象の開発知識を持っていないプロジェクトでモブプロを取り入れ、メンバからかなり好評だったことがありました。
「これはお昼のミートアップでもやれるんじゃないか?」
「ドライバを交代すればナビゲータは食いながら口出せばいいし(行儀が悪いけど)。」
という私の中の機運が高まり、Tech Meetupを乗っ取る形でモブプロランチを始めることにしました。
本当を言うと、Tech Meetupと隔週のつもりだったんですが、モブプロランチが思った以上に好評で、Tech Meetupよりモブプロしようぜって流れになって完全に乗っ取られる形になりました。
(みんな開発・コーディングが好きですね~)
補足:モブプロとは
モブプロをよく知らない方はこちらのスライドを参照して頂ければ
MobProgramming - A Whole Team Approach
モブプロランチの流れ
- 毎週火曜の昼休みに昼食を持って集まる
- 1人がPCを持ち込み、プロジェクタで投影
- ドライバにPCを渡して、ナビゲータの指示に従ってコーディングさせる
- ナビゲータは昼食を食べながら口を出す
- ドライバは適宜交替する(交替時はコミットする)
補足:お題
- クラウドインフラ、バックエンド、フロント(スマホ)を構成要素としたWebサービス
- 具体的な中身は営利プロジェクトになる可能性があるので伏せておきます(後述)
補足:メンバ構成
自由参加なので、その時々によって変わりますが、主要な参加者の年次はだいたいこんな感じです。
- 新卒1年目×2
- 新卒2年目×2
- 新卒5年目×1
- 中途入社4年目×1(私)
実際には、この他の人が来ることもあるし、この中の人が来れないこともあります。
良かったところ
- 1からサービスを作る機会を提供できた
- 仕事をしていると、なかなか完全に1からサービスを作る経験ができないことがあります
- モブプロランチでは規模は小さくても完全に1からサービスを作る流れを体験できます
- git、IDE、エディタなどの開発ツールの実用的な共有ができた
- 年次が若い人が多いこともあって、実際に開発に使っているツールやテクニックを実用しながら共有できたのは有意義でした
- 知らない技術も皆で触れば怖くない
- 例えば、スマホ開発しかやったことない人がAWSコンソールを触ったり、サーバサイドプログラミングをしたり、ということが普通に発生します。
- 仕事だけだと、どうしても得意分野にアサインされがちなので、いい機会になったのではと思ってます
- 営利プロジェクトになる…かも
- お題を持ち込んでくれた参加者が形が見えたら営利プロジェクトに…という野望を持っている
- 元々、勉強のためのプロジェクトという立ち位置だったけど、ここから製品が生まれるなら、それはそれで!
- 参加者が開発を楽しめている(ここ重要)
改善したいところ・問題点
- 昼休みは短い
- 週1回、1時間だとうまく進捗出すのが難しい
- 進捗が出ないと飽きる
- 今のところ、有志が事前に調べ物や準備をすることによって成り立っている面もある
- 誰も知らない技術をやるのはしんどい
- 当たり前ですが、誰も知らない技術で進める場合には調べながらやることになります
- 実際、AWSのLambdaを作るのに「Node飽きたしPythonやろうぜ」ってノリで誰一人経験の無いPython選んだら進捗出ずに辛くなる回がありました
- 次の回までに有志が調べてくることによって何とか進められました
- 最低限、誰か一人は知ってる人がいると良い
まとめ
半ば思い付きで始めたモブプロランチですが、参加者の反応は概ね好評で(…のはず)、開発を楽しんでもらえているようです。
その中で、テストやリファクタリングの思想からgit等のツールの細かいテクニックまで色々吸収できているようです。
業務でも自分が関わったプロジェクトに関してはレビューなどを通して知識を共有するようにしていますが、プロジェクトを跨いでの共有は難しく、個人的に課題だと思っていました。
今回、普段の業務ではバラバラのチームにいる人たちが集まって、知識・技術を共有しながら開発する機会を作れたのは、その課題を解決するのにも一役買ってくれそうです。
さて、新年は今作ってるサービスを業務に引き渡して製品サービスとしてローンチされたらいいなー、なんて考えています。
そうなったら、モブプロランチではまた別のお題でやることになると思いますが、それはまた別のお話。