この投稿はmohikanz Advent Calendar 2017の7日目の記事です。
mohikanzについては、@inductorさんが書いた1日目の記事をご参照ください。
昨日は@inductorさんのKibela(情報共有ツール)が技術コミュニティ向けに無償化されたので導入した話でした。
はじめに
2か月ほど前から、社内で昼休みに昼食を食べながらの勉強会を始めました。
社内ではTech Meetupと呼んでいます。
毎週1回で、今のところ8回開催されています。
今回は、このTech Meetupを始めた背景からやってみて分かったことまで、つらつらと書いていこうと思います。
今後、何かしら勉強会を始めたい人の参考になることがあれば幸いです。
目的
この会を始めた目的はいくつかあります。
- 社内メンバの持つ技術をプロジェクトを越えて展開する。
- 誰がどんな技術を持っているかをお互いに知る。
- 気軽にアウトプットする場を作る。
他にもありますが、主なものはこんなところです。
背景
今の会社に入っておよそ2年になりますが、社内の技術伝達に課題を感じていました。
ある人が持っている技術や知見が他の人に共有されないケースが多いのです。
最近になって社内用のWiki(Backlogのプロジェクト)やSlackチームが作られ、改善されつつはあるのですが、十分とは言えません。
せっかく同じオフィスにいるのだから、もっと効率の良い対面という伝達方法を取ろうという意図もあります。
技術の共有以外では、(特に若手社員の)アウトプットする機会の少なさも感じていました。
もちろん、社外の勉強会に行き発表するような人もいます。
ですが、多くの人にとっては、それが高いハードルを感じてしまうようです。
そこで手軽に発表できる場を作りたいという思いがありました。
また、既に社内でEnglish Meetupというランチタイムの英会話勉強会が開催されていて、これが直接的な切っ掛けとなりました(私も運営側の1人)。
この形式をパクって参考に、技術版のMeetupとして開催したのがこのTech Meetupです。
内容
方針
基本的に緩い雰囲気でやりたかったこともあり、昼の休み時間を使っています。
(人が話してる前でパクパク昼食を摂ってたりするくらいには緩いです)
形式も特に定めずに、希望があればできるだけ汲み取り、その方式でやるようにしています。
スケジュール
毎週火曜日の昼休みに50分間を充てています。
会社の昼休み60分あるので、10分は昼食を準備する時間として取ってあります。
参加者
昼休みなので当然ですが、完全に自由参加です。
毎回4~8人くらいが参加しています。
流れ
前述の通り、形式は定めてないのですが、希望者がLTをやることがほとんどです。
概ね2人がLTをして、それをネタに雑談する感じです。
(本来のLTと違い20~30分くらいかかったりするので、Lightning TalkじゃなくてLong Talkの略だという説もあります)
過去、LTで取り上げたネタをいくつか取り上げると、こんな感じです。
- Gulpによるフロントエンドアセット管理
- プログラムの動きを低レベルから理解する
- 新しい言語を学ぶこと
- Rを使った統計処理
- AWS re:Inventまとめ
各人が持ってる知識だったり、そのときに興味がある内容だったりするので、特に一貫性はありません。
成果
良かった点
- 誰が何を知っているかを知ることができた
- 普段アンテナが向いていない知識のエントリーポイントにもなります
- この分野ならこの人に聞けばいい、という知識も共有されました
- 若手も含めて、多くの人がアウトプットする場面として使えた
- 特に1、2年目の人が積極的に使ってくれてるのは主催側としては嬉しい限りです
- あ、ベテラン勢の発表ももちろん歓迎してます(私信)
課題
- 時間が短いので系統的な知識を得るのには向かない
- 予想していたことですが、この場だけで体系的な知識として共有するのは厳しいです
- 自由参加なので、参加するメンバーがある程度固定される
今後
特に今後の課題だと思っているのは、参加層の拡大です。
実のところ、始めたばかりの自由参加勉強会に来るような人は元々積極性を持っている人でもあります。
一方で、本当にこの場を提供したい対象は、積極性が低い層でもあります。
その層を巻き込めるようにしたいですが、この手の勉強会は楽しんで参加してこそです。
ことわざにもあるように、馬を水辺に連れていくことはできるが、水を飲ませることはできないのです。
緩く存在をアピールし、参加したいと思ったときにいつでも参加できる場として存続させていければと考えています。
まだ始めてから2ヶ月、8回しか開かれていない若い勉強会です。
地道に続けていった先、状況がどう変わるのか、経過を観察していくつもりです。