シーケンス番号は、Sigfoxプロトコルのオーバーヘッドの一部であり、メッセージが送信されるたびにデバイス自体によってインクリメントされます。Sigfoxクラウドは、シーケンス番号をデバイスメッセージの一貫性の観点で確認し、メッセージを受信しますが、このシーケンス番号に連続していない場合、警告・エラーが発生します。
###Warningイベント
シーケンス番号に飛びが発生すると、**"break in message sequence"イベントが発生します。このイベントは警告イベントであり、メッセージ受信には影響を及ぼしません。
###Errorイベント
規定値以上のシーケンス番号抜けがある場合には、"out of message sequence"**イベントが発生します。このイベントが発生すると、Sigfoxクラウドは該当デバイスからのメッセージを受信しなくなるため、その状態を復帰させるためには、disengage sequence numberをする必要があります。
###シーケンスライフサイクル
シーケンス番号は、4096メッセージで、ゼロリセットされます。
#Errorイベントの発生トリガ
Errorイベント判定は、回線契約レベル(Subscription Level)と2つのメッセージの経過日によって異なり、
[前のシーケンス番号] + 300 x [2つのメッセージの経過日]
[前のシーケンス番号] + [Subscription Level] x ([2つのメッセージの経過日]+2)
のmax値を超えた場合にErrorイベントが発生します。
例えば、ひとつ前に3日前に受信できていたシーケンス番号が「5」の場合、
回線契約レベル(Subscription Level)が140回/日であれば、max値は5+300×3=905
となります。
max値を超えてしまった場合に、Errorイベントが発生します。
また、min値は5+140×(3+2)=705であり、7~705の範囲内のシーケンス番号飛びであれば、Warningイベントとなります。
706~905の範囲内のシーケンス番号飛びであれば、メッセージは破棄されます。