この記事は何
Claude Codeには Pluginという形でカスタムコマンド, サブエージェント, Skills, MCP, Hooksなどをひとつのパッケージとして配布できる機能があります。
僕はこのPlugin機能を用いて、自身の環境をPluginとしてGitHubに公開しています。
これから複数回に分け、この自身のClaude Code Pluginの環境を紹介していきます。
Skillsとは
SkillsはClaude Codeが特定のタスクを実行する際に参照できる、再利用可能な知識・手順をまとめたものです。
各Skillは主にMarkdownファイル(SKILL.md)として定義され、必要に応じて関連するスクリプトやリソースを含むことができます。
Claude Codeは、ユーザーのリクエストに応じて適切なSkillを読み込み、その指示に従って作業を実行します。これにより、複雑なワークフローや定型的な作業を一貫性のある方法で自動化できます。
Claude Code自身が参照する知識ベースとして機能し、直接的にスクリプトの実行やワークフローの管理が可能なため、どのような時にどのようなことをするべきかをルールベースで定義、実行させることが可能です。
詳しくは以下をご覧ください。
なぜこのSkillが必要なのか
Claude Codeを使って開発をしていると、ライブラリの使い方を調べたい場面がよくあります。たとえば、以下のような状況です。
- Next.jsの新しい機能について知りたい
- shadcn/uiのコンポーネントの使い方を調べたい
- React QueryやZodなどのライブラリのAPIを確認したい
しかし、Claude Codeには複数のMCPサーバーが存在し、ライブラリごとに適切なMCPを選択して使用する必要があります。この選択を誤ると、最新のドキュメントが取得できなかったり、不正確な情報が返ってきたりする可能性があります。
このSkillは、ライブラリ名に応じて適切なMCPサーバーを自動的に選択して使用することで、この問題を解決します。
skills/check-libraryについて
できること
このSkillを使うと、以下のようなことが可能です。
- ライブラリ名に応じて適切なMCPサーバーを自動選択する
- Next.js関連の質問には専用のnext-devtools MCPを使用する
- shadcn/ui関連の質問には専用のshadcn MCPを使用する
- その他のライブラリにはcontext7 MCPを使用して最新ドキュメントを取得する
優先順位ルール
このSkillでは、ライブラリ名に応じて以下の優先順位でMCPサーバーを使用します。
- Next.js関連の場合 - next-devtools MCPを使用
- shadcn関連の場合 - shadcn MCPを使用
- その他のライブラリの場合 - context7 MCPを使用
いつ使うか
- 開発中にライブラリの使い方を調べたいとき
- 最新のAPIドキュメントを確認したいとき
- 複数のライブラリを組み合わせて実装する方法を知りたいとき
プロンプト・コード
プロンプトは以下のGitHubリポジトリで公開しています。
また、このSkillはMCPを使う前提なので、.mcp.jsonに以下のように設定をしています。
最後に
今回は、僕が作成したClaude Code Skillの「check-library」について紹介しました。
ライブラリのドキュメントを調べる際に、どのMCPを使えばいいか迷うことがなくなるので、開発効率が向上すると思います。ぜひ試しに使ってみてください。
最後までお読みいただきありがとうございました。