■ 概要
今回の記事では、
①自分が「メモをとること」についてどう考えているか
②メモのとり方(押さえるべきポイント、どういうフォーマットで書くか、など)
というトピックで少し話をしたいと思っています。
①「メモをとること」についてどう考えているか
1. メモをとる ” 目的 “ って何でしたっけ?
→ あとで見返した時に思い出せるようにすること
まずメモをとる目的って何ですか?って話なんですけど、これは「あとで見返した時に思い出せるようにすること」ではないでしょうか。
この問いに対する答えとして色んな言い方や表現があるかと思いますが、最終的にこの答えに帰結するというか、概ねこれに近しい答えになるんじゃないかなと思っています。
ここで言っている「あとで」というのは3日後、1ヶ月後、半年後、1年後などメモを記載した以降全ての期間のことを指しています。
逆説的な言い方になりますが、「あとから見返した時に何を書いてるのか分からない、思い出せない」というのはメモの本分を果たしてないと思ってます。
2. 人間は ” 忘れます ”
→ これは全人類共通の脳の仕様です
「メモをとる」行為は、見返した時に思い出せるようにするのが「目的」でその行為自体はあくまで「手段」でしかないですという話だったのですが、ではそもそも我々はなぜ「あとで見返した時に思い出せるように」しなければならないのか。その原因はなんでしょうか?
一言でいうと、人間は”忘れる”からです。
私は脳科学者ではないので、脳のメカニズムについて詳しく知っているわけではないですが一説によると、人間の脳の記憶というのはイメージとして「引き出し」みたいな構造になっていて、よく使う必要な情報は取り出しやすい場所に格納されて、あまり使わない情報はどんどん取り出しにくい場所に追いやられて、やがて自動的に破棄されるという仕組みになっているみたいです。
↓
これが"忘れる"
ということです。
そしてそれは基本的には全人類共通の脳の仕様です。
(もちろん個人差はあると思いますが。)
これはわざわざ言われるまでもない自明なことのように思えるかもしれないですが、私はこれまでを振り返ると、この脳の仕様への認識がかなり甘かったなぁと感じています。
(その結果、何度も同じミスを繰り返して指摘を受けたり、業務におけるいわゆる案件の「事故」といったクリティカルな問題に発展したこともありました。)
私は「これぐらいメモしなくても、さすがに大丈夫でしょ」とか「今度から気をつけるようにしよう」みたいな記憶の力、意志の力を全く信用していません。 そのため、理解していないこと、記憶に定着してないことについてはどんな詳細なこともメモするようにしています。
(何なら他の人に見せるのがちょっと恥ずかしいぐらい)
例えば、
・業務でミスをして1度指摘されたことは全てメモに残して、それ以降は提出前にそのメモの項目を必ず確認してミスがないかをチェックする。
・業務における手順書なんかも、メモにはあらゆる詳細を含め"全て"を記述するようにして、その手順を上から順次実行していけば必ず同じ結果が再現される。というレベルのものを目指す。
など、こんな感じで実践してきました。
自分は簡単に忘れる生き物なんだということをちゃんと自覚して受け入れた上で、それに対処するための明確な取り組みを実践する必要があります。 この脳の仕様には、本当に真摯に向き合う必要があると思っています。
② メモのとり方
「メモをとること」についてどう考えているかについては、概ね思いの丈を綴ることができたのでメモのとり方について話したいと思います。
1. コーネルメソッド
まずはじめに紹介したいのはコーネルメソッド(コーネル式ノート術)です。コーネルメソッドについてはこれらの記事が詳しく紹介してくれています。
これは私が実践してきた「メモのとり方」としてもそうですし、やりたいことが似ているなぁと感じたのでシェアさせてもらいました。
2. 自分が実践してきたメモのとり方
こんな感じです。
・まずはノートを2分割します。個人的に分割のレイアウト自体はそこまで重要ではなくて、自分が見やすいように分割してもらって良いと思っています。
(ノートの裏表を使っても良いですし、2ページに渡って書くのもアリです。とにかく2つのエリアに分割されていれば良いと思っています。)
・①の「ノートエリア」は、話を聞きながらメモを記述するエリアです。ポイント(要所)、あとは話の流れなども含めて、話を聞きながら聞き取れたことをざっくばらんに記述していきます。 そして、ひと段落ついた時にキーワードを整理したり疑問に思ったことなどもメモしておきます。
またこの①の「ノートエリア」を記述する前段階で可能であれば、「ボイスメモ」やPCでの操作なら「画面収録」を収録しておく方が良いと思います。
(どうしても「聞きながら書く」には限界がありますし、網羅性に欠くと思うので。)
・②の「サマリーエリア」は、要約、概要を記述するエリアです。①の「ノートエリア」へのメモを取り終えたらできるだけ早く、②の「サマリーエリア」への記述に取りかかります。この記述によって、①でざっくばらんに書いた内容を整理しながら"アウトプット"していきます。
このエリアは「要約、概要を記述するエリア」と便宜的に説明しましたが、実際にはこのエリアに”全て”
を書き記します。ボイスメモなどを参照しながら、あとで見返した時に必ず思い返せるように記述をします。
個人的には②の「サマリーエリア」と同じぐらい、①の「ノートエリア」も重要だと考えています。というのも、どれだけ完璧にメモを残そうとしても、それでも記述ミスや抜け漏れが出てしまうのが人間です。それ自体は仕方がないことなので、そこからどう修正して、どうアップデートしていくのかが大事だからです。
そもそも①の「ノートエリア」を記述する段階でミスがあったのかどうか。そこでミスがあったのなら記述する要点の粒度などを見直す必要があります。
このようにミスや間違いが生じた時にその原因を分析するためにも①の「ノートエリア」は消さずに保存しておく方がいいと思います。
■ 最後に (感想)
今回はメモをテーマに色々話してみましたが、良いと思ったところは少しでも実践に取り入れていただいて、この記事を読んだ方々の手助けになれば幸いです。
最後までご覧いただき、ありがとうございました。