Google Cloud Platform (GCP)のGoogle Compute Engine(GCE)を使ったGoogle CWindows 環境構築 してリモートデスクトップ(RDP = Remote Desktop Protocol)したのでその方法を紹介したいと思います。
前提条件
Windows Server ブートディスクは、GCP 無料枠(Always Free プログラム)の適用外になりますが、最初に取得できる300 USD分無料トライアルでまかなうことができます。
Windows ブートディスクを挿れるGCE は、Always Free プログラム に適用することができますが、f1-micro はとても非力なのでおすすめできません。
今回は、Adobe Premiere Pro が推奨するスペックに合わせてみます。
なぜAdobe?はなんとなくです。
GCE インスタンスの作成
GCP Console から「Compute Engine」の 「VM インスタンス」をクリックします。
GCP コンソールからからVM インスタンスを選択し、「作成」をクリックします。
VM インスタンスを作成します
VM インスタンスの設定
VM インスタンスの設定を行ってきますが、用途に合わせて好きなVMにしてください。
インスタンス名称
インスタンスの名前は適当な名称でおkですが、インスタンス名は後で変更できないので分かりやすい名称が妥当です。
リージョン
インスタンスのリージョン先を選択します。
日本で使用するするなら物理的距離が近い「東京(asia-northeast1)」または「大阪(asia-northeast2)」がおすすめです。
※ このときはなぜか台湾リージョンを選んでます...
レイテンシーが気になる方は、非公式 Measure your latency to GCP regions で測定することができます。
マシンの構成
インスタンスのマシンを選択します。
Adobe Premiere Pro が推奨するスペックは次になります
ブートディスク
「ブートディスク」を選択し、オペレーティング システムを「Windows Server」、バージョンを好きなモデルを選択します。
Windows Server のブートディスク サイズは、最低 50 GB以上からになります。このブートディスク サイズはあとから追加することもできます。
※ Server と Server Core の違いは、「Windows Server の Server Core インストールオプションとは」をご覧ください。
プリエンプティブ
プリエンプティブル インスタンスは、制限がある超格安インスタントです
制限はざっくり「最大24時間」「Google の都合で強制終了」。
プリエンプティブ をONにする場合は、
「管理、セキュリティ、ディスク、ネットワーク、単一テナンシー」を選択し、可用性ポリシー のプリエンプティブを「オン」に変更します。
これでVM インスタンス設定は完了で、ページ末になる「作成」をクリックします。
IP の固定化
インスタンスを作成するとIP アドレスは動的になっています。
再起動を行うたびにIP アドレスが変更されてしまうため、IP アドレスを静的にします。
左上の「≡」メニューをクリックして、「VPC ネットワーク」の「外部 IP アドレス」を選択します。
タイプをエフェメラルから「静的」に変更します。
ちなみにエフェメラルとは、”一時的に割り当てられる動的な”という意味だそうです。個人的には動的 = ダイナミック(Dynamic)だと思っていました。
適当なIP アドレス名を入力し、「予約」をクリックします。
※ 名前に使用できる文字は、小文字、数字、ハイフンのみで、後から変更することもできます。
これで先程作成したVM インスタンスの外部 IP アドレスが静的になりました。
VM インスタンスに接続
作成したVM インスタンスに接続し、Windows を起動するための、ユーザー/パスワードを設定します。
Windows パスワードを設定
GCP Console から「Compute Engine」から作成したインスタンス名称をクリックします。
リモート アクセスのために「Windows パスワードを設定」をクリックし、Windows ユーザーを作成するために、ユーザー名を入力します。
ユーザーのパスワードを作成しますが、このパスワードは一度しか表示されません。パスワードを忘れた場合は使用しているユーザ名を入力することでパスワードは再設定することができます。
リモート デスクトップ(RDP)でアクセス
ポップアップが表示され、
Windows Server にRDP でアクセスするためには、Chrome RDP 拡張機能のChrome RDP for Google Cloud Platform を使うことになります。この拡張機能を使って直接 RDP でインスタンスへ接続することができます。
先程設定したWindows ユーザー名/パスワードを入力します。
「Continue」をクリックし、VM インスタンスに接続します。
接続完了すると、Windows 画面が表示されます。
この時のWindows 言語は英語ですが、言語設定で日本語化することができます。
以上でGCE でWindows VM インスタンスの構築 & RDPでの接続が完了となります。
構築したWindows VM インスタンスは、「言語が英語」「ダウンロードができない」状態になっており、使いづらい状態になっています。
「【RDB】GCP × Windows 仮想環境の初期設定」で設定変更をごしょうかいします。
Windows VM インスタンス の月額利用料について
Windows VM インスタンスを1日 8時間 で1ヶ月(30日)利用したらいくらになるのか?を算出していました。(継続利用割引 あり)
1ヶ月 => 135.11 USD/月になります。
概算内容はこちらからみることができます。
https://cloud.google.com/products/calculator#id=85b4c563-71bf-482b-9015-cae1b34ec384
ブートディスク料金
ブートディスクのWindows Serverは、どのDatacenter シリーズを選んでも使用料は、$67.16/月です。
VM インスタンス料金
VM インスタンス は、62.75 USD / 月 になります。
- リージョン:東京(asia-northeast1)
- マシンタイプ:e2-standard-2(2vCPU、8 GB)
- ゾーンSSD 永続ディスク:50 GB
- プリエンプティブ:オフ
プリエンプティブを使用すると18.83 USD / 月になり、約-70% 料金を抑えることができます。
永続ディスク
永続ディスクは「HDD」「SDD」の2つのタイプがあります。
- ゾーンSSD 永続ディスク:50 GB:11.05 USD / 月
- ゾーンHDD 永続ディスク:50 GB:2.60 USD / 月
※Windows Server ディスクサイズは、最低 50 GB からです。