記事の結論
- AIで簡単に物事を調べることができるようになった
→調べすぎると量と質が明確に下がる。
-
量を上げるために: 調べない領域を決める
-
質を上げるために: 調べる領域を広げる
自己紹介
- 都内勤務29歳データエンジニア。Python/クエリ/GCP
- AIツールは主に「エディタ→Cursor」「CLI→Gemini CLI」「ブラウザ→ChatGPT/atlas」を用いる
- AIを用いて仕事をしているが、自分のスキルとアウトプットの質は伸びていないのではないか?と思っている
AIを使いすぎるとバカになるのか
考えるきっかけになったツイート
https://x.com/cozeblog/status/1996536001267998797?s=20
「スマホ使いすぎるとバカになるから節度を保った方がいい」。
AIはインターネット・スマホと同レベルの地殻変動だ。
- 2000年のインターネットの台頭
- 2010年のスマホの台頭
- 現在のAIの台頭
これらはいずれも「使い方を誤ればバカになってしまう」ツールだ。
ツイートではスマホが取り上げられていたが、AIも同じ文脈で言えるのではと考えた。
直近で自分の抱えている課題
「AI時代についてゆかねば!」
AIの情報を追う一方、本当に発生している解決すべき課題への行動が疎かになった。
課題
「仕事の質を上げるためのコーディングスキル向上」
「必要な資格・能力の習得」
「個人開発」etc...
理由は「AI」という強い免罪符を得たからだ。
技術検証のため、AI人材としてのキャリアのため、SNSに煽られて自分・組織ともに乗り遅れないためetc...
AIを使い始めて仕事の量と質は上がったか?
仕事の量
- Github上でコミットすることのできたコード/PR/レビューの量
- プロジェクトスケジュールに対する十分な貢献
仕事の質
- コードレビューで指摘を受ける数は減ったのか
- プロジェクト周辺知識をある程度抑えたプロダクト・コードを作れているのか
- 結果的に経済効果のあるプロジェクトとなったのか
⚠️ 求められる質と量の期待値は上がっていくものだ。「会社の所属年次」「役職」「市場価値」等の要因⚠️
AI台頭以降、量と質どちらも期待値を超えられていないと自分は感じている。
明確な原因
AIを使えばなんでも知れる&理解できる。
故に、考えすぎ・足踏みが多く発生するようになった
| step | 以前 | AI時代 |
|---|---|---|
| 要件定義 | 自分はあくまでもデータエンジニア | 自分でも説明できるように理解するぞ |
| アウトプットイメージ | こうすれば要件は満たせるかな | こうすればビジネスは成り立つかな |
| アウトプット提出 | つ 要件満たしたやつです | つ 誰でも要件理解〜運用までいけるやつです |
| 保守運用 | データエンジニア君頼むで。任せて。 | データエンジニア君頼むで。任せて(まあ誰でもできるけど)。 |
【起きている悪手】
- 意思決定に関係のない情報まで埋めてしまう
クライアント🤔
「いや君に100%納得してもらうための提案書ではないが?」
「いや君がビジネス語れるなら君が企画作ればいいと思うが?」
- まだここの考慮が漏れているのではないか?と足踏みする
ワイ👴
「ん!?このプロジェクト、市場理解が足りていない気がするぞ!?」
❌→市場理解をコード担当の自分が調査
「ん!?これではコード書ける人しか保守運用できない
❌→非エンジニアでも運用できるようなreadmeの作成と体制調整
ではどのように「量と質」を高めるか
量
【⚠️量における悪手⚠️】
- 周辺知識を調べすぎるが故に、アウトプットのスピードを下げる
【🔥行動指針】
調べない領域を決める
👴(このPJ、こっちのページの悪影響について考慮されているかな?)
⭕️ 👴→クライアント「もしかしたらこのPJでこっちのページの数値下がるかもしれないです。」
- クライアント
- 「了解っす」(まあ考慮済みっす)
- 「了解っす」(調べてなかったけど調べとくか)
- 「え、まじか。調べとくわ」
❌ 👴→クライアント「悪影響あるかもなので、調べた資料作っておきました!」
【📈計測観点】
結果的に前よりも効率的にコードを書くことができたか
質
【⚠️質における悪手⚠️】
- 周辺知識を疎かにするあまり、意味のないアウトプットを作成する
【🔥行動指針】
10分調べればわかることは調べる
- KPIが特定機能の利用回数なのに、特定機能以外のUIを凝る
- コード上でAI走らせれば一瞬でわかるのに、無理な企画・仕様書を作る
(重要: 逆に10分以上調べてわからないことは調べない)
【📈計測観点】
前よりも「周辺知識を取り入れたプロジェクト進行をすること」ができたか
❌ 前よりも「経済効果を生み出すことができるプロダクト」を作れたか
❓なぜ「経済効果」ではなく「周辺知識」か❓
- 経済効果は因数が多数=定量的な計測が実質不可能
- 「前PJはKPIのみの理解。今PJはKPI→KGI相関を考慮できた」
←これは定性的であり、計測が可能
→定量的な計測には限界がある。
定性的ではあっても、口語することのできる計測・評価内容には十分意味がある。
好きな引用
- ヒックの法則「選択肢の数が増えるほど、人が意思決定するまでの時間が長くなる」
- 漫画ワールドトリガー「『対策しない』って決めてない限り目に入る情報を無視できない」