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Unityでゲームを作ってみた:個人開発で学んだリアルな流れと注意点まとめ

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Unityで初めてゲームを作ったとき、「こんなに手軽に動くのか!」と感動したのを今でも覚えています。

でも、そのあとで「思ったより難しいな……」と何度も感じました。

この記事では、わたしが実際にUnityで個人開発した経験をもとに、「再現できる手順」「やってよかった設定」「やらかした注意点」などをまとめます。

Unity初心者や「個人でゲームを作ってみたい」という人に向けて、実際に動かせる形で紹介していくので、この記事ひとつで開発の全体像がつかめると思います。

Unityでゲームを作るための基本準備

まず最初にやるべきは、Unityの開発環境づくりです。

公式サイトから「Unity Hub」をインストールし、そこから本体(エディタ)を入れます。
Hubを使う理由は単純で、「バージョン管理がしやすい」から。

Unityはバージョンによって挙動が少しずつ違うので、長期開発では安定したLTS版を使うのがおすすめです。

個人開発であれば「Personalプラン(無料)」で十分です。

インストール時にテンプレートを選べますが、最初は「2D」か「3D」どちらでもOK。

わたしはまず2Dで落下するボールのミニゲームを作りました。
軽く動かせるし、ゲームの基本構造を理解するのにちょうどいいです。

  • Unity Hubを入れる(バージョン管理用)
  • Unity本体をインストール(LTS推奨)
  • テンプレート選択(2D or 3D)

ここまでで迷う人が多いのは「どのバージョンを入れればいいか」です。

結論から言うと「最新のLTS」を選べばOK。
長期サポート版なので安定しています。

一度安定環境を整えておくと、以後のプロジェクト作成がスムーズになります。

わたしが作った最初のゲーム:ボールが落ちて当たるだけ

最初の作品は「ボールが落ちて、床にぶつかると消える」ゲーム。

……といっても、実際に動かすと意外と嬉しくなります。

開発の目的は「操作感に慣れること」。

いきなりRPGを作ろうとすると確実に挫折します。

具体的な流れはこんな感じでした。

  1. 「3Dオブジェクト」からCube(床)を作成
  2. 同じくSphere(ボール)を作成
  3. Sphereに「Rigidbody」を追加して重力を適用
  4. Cubeにスクリプトを追加し、接触時に削除

実際に使ったスクリプトがこちらです。


using UnityEngine;

public class CubeScript : MonoBehaviour
{
void OnCollisionEnter(Collision collision)
{
if (collision.gameObject.tag == "Ball")
{
Destroy(this.gameObject);
}
}
}

このコードを「Cube」にアタッチすると、ボールが当たった瞬間に床が消えます。

動いた瞬間、「あ、ちゃんと当たり判定ってこうやるのか」と腑に落ちました。

Unityでは「スクリプトを書く → オブジェクトにアタッチする」という流れを体で覚えるのが大切です。

Unityゲーム開発の全体の流れ(ざっくり5ステップ)

Unityのゲーム開発は、ざっくり言うと以下の5ステップです。

  1. 企画・設計:何を作るか、どう遊ばせたいかを決める
  2. プロトタイプ:最低限動く形を作る(仮素材OK)
  3. 実装:UIや当たり判定などの細部を詰める
  4. テスト・調整:操作性・難易度・バグ修正
  5. ビルド・公開:PCやスマホ向けに出力

わたしがやらかしたのは、いきなり3番目(実装)から始めたこと。

素材やステージを作り込みすぎて、「あとで仕様変更」が起きたときに全部やり直しに。

最初のうちは「豆腐開発(仮素材で動作確認)」を徹底したほうが効率的です。

「Cube」や「Sphere」などの単純なオブジェクトで動きをテストして、OKなら本番素材に置き換える。

これを習慣にするだけで、無駄な時間が本当に減ります。

2Dか3Dか?Unity初心者が迷うポイント

Unityを触り始めると「2Dと3Dどっちがいいの?」という壁に当たります。

結論から言うと、「自分が作りたいゲームのイメージ」に合わせて選べばOKです。

2Dのメリットは以下の通り。

  • 処理が軽く、初心者でも動かしやすい
  • 絵素材をそのまま使える(イラスト・ドットなど)
  • 横スクロールやパズルなど、制作範囲がわかりやすい

一方3Dのメリットは、

  • 立体的な表現が可能で、没入感が出る
  • 公式チュートリアルや素材が豊富
  • VR・AR系の応用がしやすい

わたしは最初2D派でしたが、後半で3Dに挑戦してみたら「視点移動」や「カメラ操作」など、学びが一気に広がりました。

最初からどちらかに固定せず、まずは両方触ってみるのが正解かもしれません。

個人開発で詰まりやすいポイントと解決法

Unityゲーム開発でいちばん挫折しやすいのは「動かない原因がわからない」ときです。

コードエラーよりも、Inspector設定の見落としが多い印象。

特にタグやコンポーネントの付け忘れで「全然反応しない」なんてことはよくあります。

例えば、上の当たり判定プログラムが効かない場合。

実は「Ball」というタグを設定していなかった、というのが典型的なパターンです。

Unityでは“設定ミス”がバグの大半を占めるので、スクリプトを疑う前にまずInspectorを確認すると早いです。

もう一つ大事なのが「Prefab化」。

オブジェクトをプレハブにしておくと、複製・修正が一括で反映されます。

最初は地味ですが、ステージが増えるとこの差が圧倒的に大きくなります。

そして、詰まったときの解決法としては以下をおすすめします。

  • Unity公式フォーラムやQiitaで検索する(英語も有効)
  • ChatGPTなどAIにコードを貼って相談する
  • エラーを丸ごとコピーして調べる(メッセージそのまま)

収益化まで見据えたUnity個人開発の考え方

Unityで個人開発を続けると、だんだん「収益化」も気になってきます。

実際、Unityには広告SDKや課金システムの導入機能が用意されています。

AdMobやUnity Adsを連携するだけで、簡単に広告収益を得ることができます。

ただし、ここで気をつけたいのは「収益化を目的にしすぎない」こと。

最初の数作品は「技術習得」や「操作慣れ」に集中したほうが結果的に伸びます。

わたしも最初から収益を狙っていましたが、リリースしたのは1年後でした。

完成まで持っていくほうが圧倒的に難しいです。

また、個人開発の収益化は主に以下の3パターンがあります。

  • 広告収益(AdMob / Unity Ads)
  • 有料販売(Steam / itch.io)
  • ポートフォリオ活用(転職・案件獲得)

Unityの強みは「どのプラットフォームにもビルドできる」こと。

PC・モバイル・WebGLなど、ほぼワンクリックで出力可能です。

なので最初のうちは“動くものを完成させて出す”という体験を最優先にしましょう。

開発を続けるための工夫:小さく作って積み上げる

ゲーム開発でいちばん大切なのは「続けられる構成にする」ことです。

1本目で挫折する人の多くが、いきなり大作に挑むパターン。

最初は“5分で遊べる”くらいのミニゲームを目標にすると、完成率がぐっと上がります。

わたしの場合、最初の3作品は「ボール落下」「クリック連打」「横スクロール」。

どれも短いけど、操作・当たり判定・スコア保存など、基礎を全部学べました。

それらを組み合わせて、4作目でようやく“ちゃんと遊べる”作品になりました。

あと大事なのが「進捗の可視化」。

Notionなどでタスクを整理しておくと、今どこにいるかが見えるようになります。

“今日は効果音だけ作る”など、細分化するのがコツです。

まとめ:Unityで作る「最初の1本」は完成がすべて

Unityでゲームを作るとき、最初は機能やグラフィックにこだわりたくなります。

でも、1本でも“完成させる”経験をすると、その後の理解度がまるで違います。

ゲーム開発は思っている以上に地道ですが、動く瞬間の喜びは何度味わっても最高です。

これからUnityを始める人は、焦らず、小さく作って、たくさん失敗していきましょう。

もし教材を探しているなら、体系的に学べるUnity入門の森ショップもおすすめです。

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