はじめに
私は2次の運用保守の業務経験がメインですが、様々な現場で8年間働いてきました。現在はAWSのシステム運用保守をしています。
二次運用保守は障害対応する際は深い知識が必要になります。
また、保守の方はサーバーを構築したり、スクリプトを開発することもありました。
本記事に記載している内容は運用保守に限らずインフラエンジニアとしても大事な知識だと思います。
私の個人的な見解を元に本記事は作成しているため、多くあるエンジニアの経験の一例として参考程度にしてください。
個人的には本記事に記載した内容をすべて習得することで、経験としてAWSとミドルウェアの運用保守の業務に対応できると考えます。
学習については短期間で詰め込んで勉強するよりは、長期的な目線で毎日少しづつ継続する習慣を付けるのが良いと考えてます。
一次運用と二次運用どちらも大事なお仕事です。
上記の違いについては、以下のサイトが詳しく記載されていたため、参考にさせていただきました。
linuxの知識
よくping-t等の問題集を短期間で解いて暗記してLPICの資格に合格している方はいますが、
記憶に定着させるため、勉強時間は半年~1年間かけて実機を触りながら各LPICの資格に合格することを強くお勧めします。
資格の目的はlinuxのアーキテクチュアをしっかり理解することと、コマンドの動作を理解することです。
上記の勉強はlinuxサーバーの障害対応の基礎知識として役に立つと考えてます。
理解出来ているコマンドの範囲が広いと障害対応でサーバーに入った時に操作する際に大変役に立ちます。
※本記事はLPICと記載していますが、linuCの資格を取得しても良いです。
私は最低でも一週間に一度はlinuxを触るようにすることで、コマンドの知識を記憶に定着させています。
トラブルシューティングが出来る様になるには、サーバーを構築するとうまくいかずにつまずくことが多いです。
それをネットで調べながら解決することを積み上げていくことで身についていくと考えてます。
上記については運用保守に限らず、構築の業務をするにも大事なことだと思います。
補足 VirtualBoxについて
VirtualBoxは無料のため、勉強に良く使われます。
よく勉強でOSのisoファイルをディスクにダウンロードして、WindowsPCを起動する際にBIOSで起動優先度をディスクにして、linuxをインストールする手順はありますが、PCごとにBIOSのボタンが異なるのと、手順通りでも上手くいかなかった経験があります。
そのため、以下のやり方があることをご認識ください。
最小限のサイズのOS(Minimal)であれば、CD-ROM等のディスクなしでPCのローカルに直接ダウンロード可能です。
ダウンロードに1時間かかる可能性があります。約5Gバイト必要なため、PCのディスクに余裕が必要です。
※CD-ROM等のディスクを準備するのが難しい方は参考にしてください。
Minimalは必要最小限のパッケージしか入ってないため、必要なパッケージは、都度サーバー構築後インストールすることになります。
私の方で記載した記事 PCのローカルにOS(isoファイル)ダウンロード手順を参照してください
https://qiita.com/gama1234/items/a04517d12512bd262161
上記でOSをダウンロードした場合は、PCのBIOSの設定は不要で、WindowsのPCからVirtualBoxを開き、
そこからローカルにダウンロードしたOS(isoファイル)を選択して、ゲストOSにOSをインストールする流れになります。
私の方で記載した記事 Windows端末 VirtualBoxはインストールする手順を参照してください
https://qiita.com/gama1234/items/4b73296ae46358093c99
VirtualBoxからOSインストール作業は、以下のサイトが大変参考になりました。
https://it-engineer-info.com/virtual-environment/4337/
LPICレベル1
IT業界に来たばかりの時はインフラについて何も分からなかったため、LPICレベル1の勉強をしました。
YouTubeでLPICで検索したら動画の講座がたくさん出てきたため、その動画で独学で学びました。
LPICレベル1はインフラの大事な基礎的な土台となる知識だと思います
幅広くコマンドの知識が付き、作業手順書の作成する際に大変役に立ちました。
LPI JAPANの動画は個人的には分かりやすいです。
https://www.youtube.com/@LPIJapan
Udemyから分かりやすそうな講座を探してみるのも良いと思います。
以下のUdemyは個人的には初心者でも分かりやすく解説しているため、参考になると思います。
LPICレベル2
システム保守業務でサーバーを1台構築すること又はサーバーの設定ファイルの変更をすることがよくあります。
そのため、運用保守の業務でも可能であれば勉強していた方が良いと考えてます。
LPICレベル2は構築の業務で大変役に立ちました。
最初LPICレベル2の本を読んでも、何を記載しているのか全く分かりませんでした。
スクールでご教示いただき、vmwareまたはVirtualBoxを使用してサーバーを構築して学びました。
1年かかりましたが、無事LPICレベル2の資格に合格出来ました。
知識のお陰でお仕事でSSL証明書の更新とnginxのサーバー構築をすることが出来ました。
LPICレベル2はサーバー構築するにあたり、大事な土台となる知識だと思います
試験に合格するには、ping-tで問題を解きながら、実機で構築することをお勧めします。
以下の有料サイト「infracollege」に各サーバーの構築している動画があるため、LPIC2の勉強する際は個人的には役に立つと思います。
https://infracollege.vamdemicsystem.black/linux/
LPICレベル3はより範囲が狭く専門的な内容になります。個人的にはシステム運用保守はLPICレベル1の知識が必須で構築であればLPICレベル2の知識が必須だと考えてます。
Windowsサーバーの知識
運用保守の業務でWindowsサーバーを使用することがあるため、操作に慣れておいた方が良いです。
私はlinuxの経験は長いですが、Windowsはあまり経験ないため現在勉強中です。
Active Directoryはよく実務で出てくるため、必須な知識だと思います。
個人的には、以下のUdemyでハンズオンして学ぶのも良いと思います。
WSUSの知識
Windowsサーバーを使用する現場であればWSUSの知識は必須だと思います。
WSUSとは何か知っておいた方が良いです。
以下のUdemyでハンズオンして学ぶのも良いと思います。
言語
インフラのシェルスクリプト開発はアプリ開発のプログラミングほど高度なものは求められませんでした。
個人的な経験としては、基本情報技術者試験のアルゴリズム知識があればスクリプトは書けると考えてます。
※私の経験した言語のみ本記事に記載させて頂きました。
言語はPerlとrubyも少し触れたことがあります。
言語の範囲は幅広いため、すべての言語を勉強するのは難しいと考えてます。
言語の勉強するには、以下4つを勉強することをお勧めします。
・基本情報技術者試験のアルゴリズムを理解する
・Bashを習得する
・オブジェクト指向の言語(例 Python)を代表で1つ習得する
・余裕があればVBAの入門レベルの資格取得する
個人的には上記の言語を習得後、勉強していない言語が業務で必要になった際は、調べながら対応出来ると思います。
補足ですが、運用の現場ではVBAをよく使用していました。保守の現場では本記事で記載のスクリプト開発をよくしていました。
Bash
お仕事でシェルスクリプトは良く使われてました。
Bashを覚えたら、表現が異なるのみで基本的な部分は同じため、Cshellや他のシェルにも対応出来ます。
以下の本のBashのシェルスクリプトが理解出来たら、現場で活かせると思います。
「UNIXシェルスクリプトコマンドブック 第3版 (コマンドブックシリーズ) 」
https://amzn.asia/d/c6QH2Pd
UdemyでもBashの講座があります。興味がある方は勉強してみるのも良いです。
VBA
VBAの資格は数年前にVBA Basicを取得しましたが、大変役に立ちました。
EXCEL作業の自動化を行い工数の削減が出来ました。
EXCELは実務で良く使われるため、時間に余裕があればVBAの資格取得はお勧めします。
https://vbae.odyssey-com.co.jp/
Python
Pythonは初めてでしたが、Bashの経験のお陰で開発することが出来ました。
Pythonはオブジェクト指向のため、新たに学ぶ必要があります。
Pythonの資格を取るのも良いと思います。
https://cbt.odyssey-com.co.jp/pythonic-exam.html
Powershell
Windowsサーバーの場合はPowershellは良く使われています。
Bashの知識があったため、Powershellのスクリプト開発はなんとか対応出来ました。
但し、Powershellはオブジェクト指向のため、Pythonと同様に学ぶ必要があります。
クラウド
AWS クラウドプラクティショナー
入門試験ですが、初めて実務でAWSを使用することになり各サービスの基本的な知識がついて大変役に立ちました。
クラウドにこれから関わる方は実務でAWSを使ってなくても、基本知識として取得しても良いと思います。
AWS ソリューションアーキテクトアソシエイト
AWSのシステム運用保守の際に大変役に立つ知識です。
問題集を沢山解いて、短期間で合格している方はいますが、
アソシエイトの資格はAWSの大事な土台となる知識のため、ハンズオンしてしっかり学ぶことをお勧めします。
アソシエイトの知識がしっかりついたら、AWSの保守業務で活かせるのとAWSの上位資格に合格しやすくなります。
AWSについてはcloudtechの有料サイトで詳しく解説しています。
https://kws-cloud-tech.com/
UdemyではSAAの詳しく解説している動画があります。個人的には良かったと思います。
その他 AWS資格
ソリューションアーキテクトアソシエイトに合格したら、上位資格取得にチャレンジするのも良いです。
AWS資格を取得した際の参考にした資料をまとめてます。
2年前の情報のため、情報が古いかもしれませんが良かったら参考にしてください
https://qiita.com/gama1234/items/8ca518a13750a78baedf
文章の書き方
システム運用保守は、ユーザーと頻繁にやり取りすることがあります。
文章の作成方法は日頃から勉強する必要があると個人的に思います。
私は現在勉強中です。基本的には無駄な記載は減らし、シンプルな文章が良いそうです。
以下の本が大変勉強になりました。
文章作成は長期的に身につくものです。
チェックリストを作成して、文章のチェックしながら少しづつ改善していくものと考えた方が良いです。
「エンジニアのための文章術再入門講座 新版 状況別にすぐ効く!文書・文章作成の実践テクニック」
https://amzn.asia/d/hgcZp5D
ネットワークの知識
インフラエンジニアはネットワークのTCP/IP等の基本的な知識を習得することをお勧めします。
ネットワークを専門として業務をする場合を除き、以下の本一冊理解したら個人的には十分だと思います。
[改訂新版] 3分間ネットワーク基礎講座
https://amzn.asia/d/6ijBl2S
論理的思考の基本
私はまだまだ勉強中ですが、運用保守は社内とユーザーとのコミュニケーションがたくさん発生します。
分かりやすく説明するスキルはとても大事です。
以下のUdemyは論理的思考の基本を学ぶことが出来ます。習得することをお勧めします。
論理的思考も文章作成と同様に長期的に身につくものと考えてます。
論理的思考はすぐに身につかないため、一つづつ取り入れて試してみるの繰り返しです。
情報セキュリティ入門
運用保守に限らずに情報セキュリティの基本知識は必須です。
セキュリティ事故を起こさない様にしたいです。日頃から気を付けたいです。
Udemyで学びます。
https://www.udemy.com/course/secufity-fundamental/
運用保守で気を付ける事を学ぶ
運用保守の作業は慎重さは重要です。
個人的に重要だと思うことを記事にまとめました。以下の内容を習得することでミスを減らせる可能性はあります。
https://qiita.com/gama1234/items/5a6fb54194f687ab9f4a