デジタル庁や日本行政書士会連合会などのサイトが、Drupalになったそうなので、Drupalに入門しています。
やりたいこと
ConoHa WING(VPSではなく共用サーバーの方)に、Drupal10をインストールしたい。
環境
- ConoHa WING
- PHP 8.2
- Drupal 10.2.3
ConoHa WINGで、SSHとComposerを使えるようにする
SSHの設定方法は、ConoHa WINGのサポートページが役に立ちます。
Composerの設定方法は、「Conoha WingでComposerをインストールする」の記事などを参考にしました。
Drupalをダウンロード
Drupalのユーザーガイドを参考に、Composerでダウンロードします。
かいつまんで言えば、以下のコマンドを実行したいのですが、実行するときのディレクトリ構造が考えどころです。
composer create-project drupal/recommended-project mydir
ConoHa WINGの場合、public_htmlディレクトリの中に、独自ドメインやサブドメインの公開ディレクトリが入っているはずです。
~/
└── public_html/
└── example.com/
今仮に、https://example.com/ にアクセスしたときに、Drupalのトップページにアクセスしたいとします。
そのような場合、以下のようなシンボリックリンクを張りたいことになります。
~/
└── public_html/
├── drupal/
│ ├── web/
│ └── vendor/
└── example.com -> drupal/web/
シンボリックリンクの張り方は、「Conoha WINGでドメインルートにシンボリックリンクを張る」という記事が参考になります。
以上から、次のようなコマンドを実行することになります。
chmod 755 ~/public_html
cd ~/public_html
rmdir example.com
composer create-project drupal/recommended-project drupal
ln -s drupal/web example.com
composer.jsonのあるディレクトリ(上記の場合は~/public_html/drupal/)で、composer updateしておきます。
データベースとデータベースユーザーを作る
データベースは、ConoHa WINGのコントロールパネルで作れます。
データベース作成は、ConoHa WINGのサポートページに記事があります。
データベースユーザー作成も、同じくサポートページがあります。
インストール時に必要になるので、ここで設定したパスワードなどを忘れないようにメモしておきます。
インストール画面から手続き
ここまでできたら、シンボリックリンクを張ったドメインにアクセスしてください。
インストール画面になるはずです。
あとは、指示のとおりに進めていけば良いはずです。
ただし、drupal10のバグのようなのですが、インストール途中に、mbstringのエラーが出ました。
その場合は、コントロールパネルから、mbstringのPHP設定をします。
mbstringの設定
「Drupal 10のインストール時のバグ?を解決する」というページが参考になりました。
ConoHa WINGの場合は、php設定のサポートページのとおりに、以下の1行を追記すれば良いです。
mbstring.encoding_translation=0
CSSがおかしいとき
わたしの環境では、インストール後、cssやjsが適用されませんでした。
500エラーになり、画面表示が崩れます。
そのようなときは、環境設定->開発->パフォーマンスから、「CSSファイルを結合する」及び「JavaScriptファイルを集約」のチェックを外すと、きちんと表示されるようです。
ただしこのままでは、当然のことながらパフォーマンスは落ちるので、「Drupal8.2.4をインストール後、テーマが変です」というページを参考に、.htaccess
を編集しました。