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初めての人にも分かるように整理する「Databricksの全体像」

Last updated at Posted at 2025-12-16

初めての人にも分かるように整理する

Databricksの全体像

Databricks World Tourに参加したのをきっかけに、
Databricks公式ドキュメントを改めて整理しました。

Databricksは機能も用語も多く、
特にこれから触る人にとっては、

  • 何ができるのか
  • どこから理解すればいいのか
  • 他のデータ基盤とどう違うのか

が分かりづらいと感じることがあります。

本記事では、Databricksをこれから理解したい人向けに
公式情報をベースにしつつ、噛み砕いて全体像を整理します。

※ 内容自体は公式に基づいていますが、
 説明順や切り口は筆者によるものです。


1. Databricksとは何者か(まずは一言で)

公式では、Databricksを次のように定義しています。

Databricks は、エンタープライズ向けの
データ分析や AI ソリューションを
構築・デプロイ・運用するための
統合された分析プラットフォームです。

この説明だけだと少し抽象的ですが、
初心者向けに噛み砕くと次のように整理できます。

Databricksは「データを集めて、加工して、分析やAIに使い、
そのまま運用までできる場所」をまとめて提供するサービス
です。


2. Databricksが前提にしている考え方

2.1 クラウドストレージ中心の設計

Databricksは、クラウドオブジェクトストレージ(S3など)を
すべてのデータの置き場所として前提にしています。

役割分担はシンプルです。

  • データはストレージに置く
  • Databricksはその上で処理・分析・AIを行う

2.2 データレイクハウスという考え方

公式では、この構成を データレイクハウス と呼びます。

初心者向けに説明すると、

  • データレイク
    • 何でも置けるが管理が大変
  • データウェアハウス
    • 管理しやすいが柔軟性が低い

この 「いいとこ取り」を目指した考え方です。

Databricksは、この考え方を
全体像を説明するための軸として使っています。


3. Databricksでできること(役割ごとに見る)

機能を一つずつ追うより、
「何をするためのものか」で分けた方が理解しやすいです。


3.1 データを用意する(データエンジニアリング)

  • SQL / Python / Scala でETL処理を書く
  • Apache Sparkを使った大規模処理
  • Auto Loaderによるデータ取り込み
  • 定期実行やジョブ管理

3.2 データを使う(分析・AI)

  • SQLでの分析(SQLウェアハウス)
  • ノートブックでの分析(SQL / Python など)
  • 可視化・ダッシュボード
  • 機械学習・生成AI(MLflow、LLM連携)

3.3 データを守る・共有する(ガバナンス)

  • Unity Catalogによる権限管理
  • データやテーブルの可視化
  • 監査ログ
  • Delta Sharingによる安全な共有

「ただ使うだけ」ではなく、
誰が何を見ていいかを管理できる点が特徴です。


4. Databricksがオープンソースを使っている理由

Databricksは、次のようなオープンソース技術を基盤にしています。

  • Apache Spark
  • Delta Lake
  • MLflow

ただし、そのまま使うのではなく、

  • インフラ管理
  • スケーリング
  • セキュリティ
  • 運用

まで含めて、マネージドサービスとして提供しています。

初心者にとっては、
「自分で全部作らなくていい」のが大きなポイントです。


5. World Tourをきっかけに整理してみて(所感)

※ ここから先は個人の所感です。

World Tourに参加し、公式情報を整理し直したことで、
Databricksは

  • ツールの集合体ではなく
  • データ活用のスタートから運用までを覆う「土台」

として考えると理解しやすいと感じました。

初心者ほど、

  • 細かい機能
  • 個別プロダクト名

よりも、全体像と役割分担
先に押さえる方が迷いにくいと思います。


6. まとめ(初学者向けに)

  • Databricksはデータ活用をまとめて扱うプラットフォーム
  • クラウドストレージ+データレイクハウスが前提
  • ETL、分析、AI、ガバナンスまでを一つの場所で扱える
  • 最初は「何ができるか」より「どこを担当するか」を見るのがおすすめ

これからDatabricksを触る人の
全体像把握の最初の一歩になれば幸いです。

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