仕事で実際に使える書類作成アプリを作りたい!
こんにちは、Fuseです。
前回は、Power Automate Desktop(PAD)初心者として業務自動化に挑戦した内容を記事にしました。
https://qiita.com/fuse1012/items/2d867481c10c387d0535
(前回の記事はこちら)
まだこの段階では実用化が難しいレベルでしたが、業務でも実際に使えるようにしたいと思い、今回は引き続きPADを使い、Power Appsと組み合わせて書類作成アプリの開発に挑戦してみました。
作りたいもの
今回の目標は、
お客様情報を入力すると、必要な書類を自動でPDF出力できるアプリ
です。
最終的には以下のような流れを実現したいと考えています。
Power Apps
↓
お客様情報入力
↓
PAD
↓
Wordテンプレートへ差し込み
↓
PDF出力
↓
フォルダ保存
ただし、いきなりすべてを作り込むのは難しいため、段階的に開発を進めることにしました。
最初に作成したもの
まずは以下の流れで作成することにしました。
Step1 Power Apps作成
↓
Step2 Excel接続
↓
Step3 書類選択画面
↓
Step4 お客様情報入力画面
↓
Step5 Excel保存
↓
Step6 PDF出力(PAD連携)
「画面を作る → Excelへ保存する」まで完成させ、その後PADとの連携に進む予定でした。(予定では…)
レスポンシブレイアウトを採用
今回Power Appsで画面を作成するにあたり、レスポンシブレイアウトを採用しました。
将来的に、
- ノートPC
- 外部ディスプレイ
- タブレット
など利用環境が変わってもレイアウトが崩れにくい構成を目指しています。
Power Apps作成画面
Excel Onlineが使えない問題
当初はPower AppsからExcelへデータを保存する構成を考えていました。
しかし環境を確認したところ、
- OneDriveが利用できない
- Excel Onlineコネクタが利用できない
というセキュリティ上の制約があることが判明しました。
そのため、予定していた
Power Apps
↓
Excel Online
↓
データ保存
という方式は断念することに。
思わぬところで壁にぶつかりました…
いったん方針変更
Excel保存が難しいことが分かったため、一旦Power Appsでは
- 画面遷移
- 入力フォーム作成
- 操作性の確認
を優先して進めることにしました。
まずは書類作成アプリとして必要な画面を作成していきます。
書類選択画面
お客様情報入力画面
確認画面
Outlookと接続できることを発見
いろいろ試している中で、Power AppsからOutlookへメール送信できることが分かりました。
そこで構成を見直し、以下の方式を採用することにしました。
Power Apps
↓
Outlookメール送信
↓
PADがメール受信を監視
↓
Wordテンプレート差し込み
↓
PDF出力
↓
ローカルフォルダ保存
Excelを経由する代わりにメールをデータ連携の手段として利用する作戦です。
Power Apps側の実装
Power Appsでは、
- 書類選択
- お客様情報入力
- メール送信
を実装しました。
送信ボタンを押すと、入力内容をメール本文に設定してOutlookから送信します。
Power Appsメール送信処理
(無事に送信されました!)
PAD側の実装
PAD側では受信メールを取得し、本文の情報をもとに帳票を作成します。
処理の流れは以下の通りです。
- Outlookメール取得
- メール本文解析
- お客様情報取得
- Wordテンプレート起動
- テンプレートへ差し込み
- PDF出力
- フォルダ保存
PADアクション一覧
今回使用した主なアクションはこちらです。
- Outlookからメールメッセージを取得
- テキスト処理
- Wordの起動
- Word文書を開き、単語を検索→置換
- Word文書を保存
- PDFとして保存
- ファイル操作
Wordテンプレート
PADから帳票へ値を差し込めるように、Wordテンプレートにはブックマークを設定しています。
イメージとしては以下のような感じです。
お客様名:{CustomerName}
住所:{Address}
電話番号:{Tel}
PADから各項目へ値を設定し、そのままPDFへ変換します。
Wordデータ
実行結果
実際に実行してみた結果、
✅ Power Appsからメール送信
✅ PADがメールを取得
✅ Wordテンプレートへ差し込み
✅ PDF出力
まで実現することができました!!
正直、最初はPower AppsとPADの連携ができるか不安でしたが、ちゃんと最後までPADが回ってくれて一安心です。
最終的なフロー
試用・チームの反応
しかし!実際にアプリを触ってみてもらったところ、
「Wordファイルを開いたままPADを動かそうとすると途中で処理が止まってしまう」
「メール(顧客データ)を複数抽出したいときの操作方法がわからない」
「印刷ボタンまで一気に押せる?」(PDFを開いて印刷する手間を省きたい)
など、ほんのちょっとした違いでうまくいかないことが発覚…
次回のテストまでに直していきたいところです。
現在の課題・次回に向けて
今回の仕組みで出力できる帳票はまだ1種類のみです。
そのため今後は、
- 複数帳票への対応
- 帳票ごとのテンプレート切り替え
- 一括出力(お客さま情報が複数件ある場合の処理)
- エラー処理の追加
- 入力内容の管理
などを実装していきたいと思っています。
Power AppsもPADもまだ勉強中ですが、少しずつ業務で使えるレベルに近づいてきた気がします。
同じようなアプリ作成を学習中の方の参考になれば嬉しいです!

