FreeTypeSharpを使った文字列描画（byte配列で読み込む）

1. 前回の内容

2. 目標

　フォントをファイル指定するのではなく、byte配列で指定する。
　これによってファイルの暗号化に対応でき、利用可能なフォントを増やすことができる。

3. ソース

4. 変更点

4.1.ImageFont

　バイト配列を受け取るSetFont(byte[])メソッドを追加
　内部でFT.FT_New_Memory_Face(FT_LibraryRec_, byte, IntPtr, IntPtr, FT_FaceRec_**)メソッドを呼び出している。
　FT.FT_New_Memory_Faceメソッドの第二引数がフォントデータのbyte配列の先頭アドレスになる。
　当然アンマネージドメモリで取得する必要があります。　
　そのため、Marshall.AllocHGlobal(int)メソッドでメモリを確保、配列のコピーを行っています。
また、確保したメモリを開放するためにIDisposableインターフェイスを実装しています。

ImageFont

    public unsafe class ImageFont : IDisposable
    {
        private IntPtr _FontMemory = IntPtr.Zero;

        // (......省略)
        
        public void SetFont(byte[] data)
        {
            FT_FaceRec_* face;

            _FontMemory = Marshal.AllocHGlobal(data.Length);
            Marshal.Copy(data, 0, _FontMemory, data.Length);

            var error = FT.FT_New_Memory_Face(FTL_Library.Native, (byte*)_FontMemory, (IntPtr)data.Length, IntPtr.Zero, &face);

            if (error != FT_Error.FT_Err_Ok) throw new FreeTypeException(error);

            SetFont(face);
        }

        // (......省略)

        public void Dispose()
        {
            if (_FontMemory != IntPtr.Zero)
            {
                Marshal.FreeHGlobal(_FontMemory);
                _FontMemory = IntPtr.Zero;
            }
        }
    }

4.2. その他のクラス

　ImageFontを作成するTextTextureFactoryクラスにてbyte配列に対応したLoadFontメソッドを追加

5. おわりに

　今回の対応で一般的なフリーフォントの利用条件をクリアできたと思う。
　そのため、文字列の描画に関しては一旦完成とする。

6. 続き