Alibaba Cloud Advent Calendar 2019 21日目の記事になります。
Alibaba CloudのApsaraVideo VODでシンプルにアーカイブ動画配信をテストしてみました。
(公式ドキュメント引用)
ApsaraVideo for VODは、オールインワンのオンデマンドオーディオおよびビデオストリーミングソリューションです。トランスコーディング設定に基づいて、収集、編集、およびアップロードされたオーディオおよびビデオファイルを自動的にトランスコードします。また、メザニンファイルをオンラインで編集し、メディアリソースを管理し、メディアコンテンツを低レイテンシで再生するために顧客に配信することもできます。
※ApsaraVideo VODにて、右上のペインの「ガイド」から構成に必要な各アイテムを確認できます。
※サポートフォーマットなど
https://www.alibabacloud.com/help/doc-detail/85506.htm?spm=a2c63.p38356.b99.3.62401e84Id942h
#【検証】アップロード〜配信までやってみる!
###▼ドメイン設定
コンソール(東京リージョン)から、「ドメイン名」よりドメイン追加します。
・ドメイン名:配信ドメイン
・タイプ:今回はデフォルトのOSSドメイン
・ポート:80
・高速化リージョン:配信対象として中国本土以外
入力後、送信を押下します。
ドメインの情報を見ると、CNAMEの他にOSSのドメイン名などが紐付いている事がわかります。
いくつかオプションをいじれますが、とりあえず発行されたCNAMEをコピーし、予め登録したDNSへCNAMEをレコード追加します。
;; ANSWER SECTION:
vodtest.fukuda-test.ml. 443 IN CNAME vodtest.fukuda-test.ml.w.cdngslb.com.
vodtest.fukuda-test.ml.w.cdngslb.com. 11 IN A 47.89.66.185
CNAMEレコードが伝播されると、VOD側のCNAMEが「Not configured」→」「Configured」に変わります。
###▼ファイルアップロード
東京リージョンで「Audio/Video」→「アップロード」を押下します。
「UplodadMethod」→ローカルを選択します。
「バケット」はデフォルトの東京リージョンバケットを選択(ストレージについては後述)
「メディアの追加」を押下します。
ローカルの動画ファイル(ここではmp4)を選択して、「アップロード」を押下します。
###▼再生確認
「Audio/Video」でアップロードした動画ファイルの管理から、「ビデオURL」タブを選択し払い出されたURLをコピーします。
コピーしたURLでブラウザアクセスし、HTTPで再生される事を確認します。
※プレイヤーコード(HTML/JavaScript)を埋め込む事により、Webコンテンツ上で再生する事も可能です。
※また、画像ファイルや短いビデオ(要SDK)もアップロードし公開できます。
#格納ストレージについて
ドキュメント(2019/12月時点)では、デフォルトで中国(上海)にある専用のバケットを割り当てられているらしい。加えて北京リージョンでも利用できます。
参照
https://www.alibabacloud.com/help/doc-detail/86097.htm?spm=a2c63.p38356.879954.5.2dac75b52cqkub
After you activate the VOD service, a dedicated storage bucket is assigned by default. You can directly upload media resources to the bucket and manage the resources in the bucket without the need to configure the bucket. By default, the storage service is activated in the China (Shanghai) region.
東京リージョンでは、「ストレージ」から確認すると普通に東京リージョンに作成されています。
バケット追加しようとすると、東京にはすでにあるよと怒られるので固定されている模様(他リージョンも選択できない)
#まとめ
マネージドサービスとして、保存するオブジェクトストレージから配信するCDN設定まで、トータルで設定できるようになっているようなので、一元的な管理ができます。
トランスコードやキャッシュ管理などカスタマイズできるのも○。Content Moderationによる審査も対応。
ただ、現時点では任意作成のOSSバケットが選択できない為、欲を言えばApsaraVideoLiveで保存したファイル領域との連携がしたいなどありますが、今後のアップデートに期待です!