5
9

Delete article

Deleted articles cannot be recovered.

Draft of this article would be also deleted.

Are you sure you want to delete this article?

More than 3 years have passed since last update.

Teams/SharePointでの外部コラボレーション設定方法

Posted at

はじめに

本稿はTeams、SharePoint Onlineにおいて自組織以外のユーザとコラボレーションするための設定を記したものです。
顧客、ベンダーと自社のSharePoint、Teamsでコラボレーションしたい、ファイルを共有したいという場合の設定です。

設定方法

条件

  • ゲストユーザーは特定のドメインのみ
  • ゲストユーザーとコラボレーションするのは特定のSharePointサイト、Teamsチャネルのみ

AzureAD(初回のみ)

Azure Active Directory admin centerで設定を行います。これは1回のみの設定です。
ダッシュボード - External Identities - 外部コラボレーションの設定をクリックします。

  • ゲストユーザーのアクセス
    当社では「ゲスト ユーザーのアクセスは、各自のディレクトリ オブジェクトのプロパティとメンバーシップに制限されます (最も制限が多い)」を設定しています。これで問題無いと思います。

  • ゲスト招待の制限
    ゲストを誰が招待出来るかの設定になります。
    「ゲストと非管理者を含む組織内のすべてのユーザーがゲスト ユーザーを招待できる (最も包括的)」だとゲスト含め誰でも招待ができてしまうようです。
    「メンバー アクセス許可を持つゲストを含むメンバー ユーザーと特定の管理者ロールに割り当てられたユーザーがゲスト ユーザーを招待できる」これは例えばSharePointサイトの管理者であれば、ゲストユーザを招待できるようです。メンバーやゲストユーザはゲストユーザを招待出来ないようです。
    「特定の管理者ロールに割り当てられているユーザーのみがゲスト ユーザーを招待できる」「管理者を含む組織内のすべてのユーザーがゲスト ユーザーを招待できない (最も制限的)」これは管理者ロールを付与されているひとのみゲストユーザを招待できるようです。最も制限的ですが、ゲストユーザを招待する度に管理者に依頼しなければなりません。

  • コラボレーションの制限
    「招待を任意のドメインに送信することを許可します (許可の範囲が最大)」これはドメイン制限無く、ゲストユーザーとして招待できるようです。
    残り2つはホワイトリストorブラックリストでドメインの制限を行うことができます。通常であればホワイトリストで制限をかけた方が良いでしょう。

AzureAD(許可するドメインごとの設定)

この設定は許可するドメインが増えた(減った)場合の設定になります。引き続きAzure Active Directory admin centerの「外部コラボレーションの設定」で設定を行います。
上記の「コラボレーションの制限」でドメイン指定の設定を行った場合、許可(拒否)するドメインを指定することが出来ます。

ドメインを追加(または削除)して、最後に「保存」ボタンをクリックして終了です。

SharePointの設定

SharePointサイトにゲストユーザを招待するには、SharePoint管理センターでサイト毎に設定します。

SharePoint管理センターのメニューからサイト - アクティブなサイトをクリックしてサイトの一覧を表示します。

サイト名をクリックすると、右側にサイトごとの設定画面が表示されます。

ポリシーをクリックし、「外部共有」の下の編集リンクをクリックします。

  • 外部共有
    「新規および既存のゲスト」を選択します。

  • 外部共有の詳細設定
    「ドメインごとに共有を制限する」をチェックして許可するドメインを追加します。

Teamsの設定

Teams管理センターで許可するドメインの設定を行います。Teamsの場合はチャネルごとの設定は出来ないようです。

左メニューの組織全体の設定 - 外部アクセスをクリックします。許可(ブロック)するドメインを追加します。

これで設定は完了です。

ゲストユーザーの招待

ゲストユーザーが出来ること

  • ゲストユーザーはOffice Onlineを使用することが出来ます。
  • ゲストユーザーMicrosoft365ライセンスは必要ありません。

ゲストユーザーの招待

ゲストユーザーを招待したいSharePointサイトを表示します。
画面右の↓からはゲストユーザーは招待することができません。

画面右側の歯車マークをクリックして、サイトのアクセス許可をクリックします。

「Advanced permissions setteings(高度なアクセス許可の設定)」をクリック。

「Team site メンバー」をクリック。

新規をクリックし、ユーザの追加をクリック。

招待したい外部ユーザのメールアドレスを入力してください(複数可)。最後に「共有」ボタンをクリックするとゲストユーザーに招待メールが送られます。ゲストユーザーは招待メールにログインの方法が記載されているので、そのとおり行います。

Teamsの場合は、組織内のユーザーと同様の手順で招待出来ます(SharePointで招待した場合でもTeamsでの招待も必要)。

ゲストユーザーのAzureAD上の状態

ゲストユーザーを招待すると、AzureAD上ではゲストユーザー用のアカウントが作成されます。

ユーザープリンシパルでは"#EXT#"という文字列が付与され、ユーザータイプはゲストになります。アカウントを削除すると、そのゲストユーザーは共有が解除され、再度招待する必要があります。

ゲストユーザ永続的セッションブロック

ゲストユーザーのセッションを強制的に削除することが可能です。
Azure Active Directory admin centerを開きセキュリティ - 条件付きアクセスをクリックしてポリシーを追加します。

上図の場合は5日後にログインセッションが切れ、再度ログインし直す必要があります。
アクティブなユーザーは5日間隔でログインし直すので、AzureAD上のログイン履歴に残ります。使用していないゲストユーザーはログイン履歴が残らないので、それを条件にしてゲストユーザーを棚卸しすることが可能だと思います。

5
9
0

Register as a new user and use Qiita more conveniently

  1. You get articles that match your needs
  2. You can efficiently read back useful information
  3. You can use dark theme
What you can do with signing up
5
9

Delete article

Deleted articles cannot be recovered.

Draft of this article would be also deleted.

Are you sure you want to delete this article?