Azureリソースを作っては壊し、作っては壊す日々...
名前を付けるのに頭を使うのよくないなと思っていたらいいものを見つけました。
その名も Azure Naming Tool。
せっかくなのでちょっと触ってみました。

Azure リソースの命名規則

ツールの話に進む前に、そもそも Azure リソースにはどのように名前を付けるべきなのでしょうか。
これは、Microsoft から Cloud Adoption Framework のドキュメンテーションの中でベストプラクティスとして紹介されています。

名前付け規則を定義する

Azure リソース名のコンポーネント (名前付け規則を定義するより引用)

Azure リソースの省略形の例

名前付け規則ではリソースタイプの省略形を使っていました。
これをいちいち考えるの大変だなと思っていましたが、例が用意されています。
Azure リソースの省略形の例

ちょっと待って。でも大変じゃない？

規則のサンプルがあって、リソースタイプの省略形の例もある程度用意されていて、参照すれば誰でも名前を作れるようになっていますね。
でも、これ毎回付けるの大変だと思いませんか？私は大変だなと思いました（修業が足りないかもしれません）。

Azure Naming Tool

そんな時は Azure Naming Tool を使うと少し楽になる（かもしれません）。
このツールはドキュメントの中でも紹介されています（最近まで知らなかった...）が、Cloud Adoption Framework に含まれるようになったもので、事前に構成しておくことでブラウザを使って名前を生成できます。
これを組織で使うと名前付けを標準化できるし、個人的に見ても考える必要性がめちゃくちゃ減って助かります。
※名前生成時の画面イメージ

セットアップ

GitHub にインストラクションが書いてあるので困る人は多くないかもしれません。
Azure Web Apps に展開する方法や、Docker コンテナで起動する方法、Azure Container Apps に展開する方法など手厚く説明されていますので、好みの方法を選択しましょう。
ここでは、Docker で起動する方法を選択したものとして、サンプルとなる compose.yml を置いておきます。
※コンテナイメージをドキュメントに従ってビルドしていることが前提になります。

services:
  azurenamingtool:
    container_name: azurenamingtool
    image: azurenamingtool:latest
    restart: always
    ports:
      - "8081:80"
    volumes:
      - type: volume
        source: azurenamingtoolvol
        target: /app/settings
volumes:
  azurenamingtoolvol: