結論
t2.microでwordpress環境の構築・運用は厳しい
この記事を書いた理由
ネットでwordpressの環境について調べると、個人ブロガーがt2.microで大丈夫、的な記事が結構あったが、ちょっと本格的なことをしようとすると全然ダメなのでお勧めできない、といいたい
経緯
顧客の依頼で、wordpressで記事コンテンツに特化したサイトを作りたいので、環境を構築してほしいと依頼があった。
不動産サービスサイトをうちで構築し提供しているが、それにドメインだけ同じようなものが欲しいとのこと。
不動産サービスサイトがAWS環境のため、同じVPC内で構築した
要件
-
不動産サービスサイトと同じドメインを利用(SEO対策+地続きのサイトとしてエンドユーザーに見せたい)
-
別途既存とは全く違うec2で、wordpress環境
(不動産サービスサイトはlaravel環境) -
テーマは先方で有料のものを購入
-
プラグイン+コンテンツ等は先方でwordpressをいじれる人がいるので、その人が導入、作成
-
構築中に費用が極力掛からないように
→ まず一つec2で構築し、それを本番としてしまう。
あとから検証系はAMIでコピー作成するよう提案
→トライ&エラーできるように、2.microで環境を構築(無料枠が残っていたため、それを利用)で合意
念のため、毎日AMIを取って復元できるようにする。
結果
t2.microではスペックが足りない
起きた事象
- .icoをwp-configの内容を変更してちょっと強引に入れたら、ec2が停止。再起動しても復活せず。環境が壊れたのでAMIで復元
- プラグインのAll in one SEOを入れたら処理が重すぎてec2が停止。再起動しても復活せず。環境が壊れたのでAMIで復元
→これで壊れちゃうと、先方でのプラグイン導入、コンテンツ作成が厳しいとのことで、本番のスペック予定であったt3.mediumを利用。その後問題なし
t3.medium選定理由
要件
- 要件の「費用を抑えて」
- 記事コンテンツのサイトであくまで静的コンテンツ表示のサイトとなる
→vcpuが二つになるt3.mediumで十分かと
(バーストタイプのt系ではなく安定したm系を使うのが一般的のようですが、m系でvcpu2つは費用が倍くらい違うので。静的サイトでそんなにvcpuのクレジット食うことはないだろうと)
個人ブログなどでwordpressを利用する際
t2.microはかなり無理がある。Lightsailも安いものはt2.microなので、AWSを個人ブログに利用するのはきつい。円安で値段も高騰中。
もったいないですね。