概要
今回はデスクトップPCに Proxmox VE をインストールし、自宅にハイパーバイザー環境を構築して、プライベートVMを使用した検証ができる環境を整えていきたいと思います。
(手順での直撮りすみません…)
背景
デスクトップPCを自作したことで、前まで使用していたBTOのデスクトップPCを
ほとんど使用していない状況になっていました。
加えて、これまではクラウド環境で学習や検証をしていたのですが、
自宅サーバで行うことで、「できるだけコストを抑えたい」 と考えるようになりました。
まとめると、
節約しながらスキルアップのための勉強をしたい!!
というのが今回の背景です。
そのため、OSSを使ってできる限りお金をかけずに構築していきます。
※ 構築にあたっては、ChatGPT(5.2)にも助けてもらいながら進めました。
環境構築に必要なもの
下記が用意されていることを前提とします。
- サーバ用PC環境
- Proxmox インストール用USB
- Wi-Fi環境(ルーター)
アジェンダ
- サーバ用PCのデータ退避
- Proxmox インストールUSBの作成
- サーバ用PCのBIOS / UEFI設定
- Proxmox VE のインストール
- 初期ログイン確認
- ネットワーク設定
- Web UI へのアクセス確認
- まとめ
1. サーバ用PCのデータ退避
まずは、サーバ用に使うPCのデータを退避します。
OneDriveでの同期が一番簡単ですが、今回は 学習目的も兼ねて AWS S3 にデータ退避を行いました。
本検証の主目的とは逸れるため、AWS側の設定や退避手順については割愛します。
※ 新規にPCを購入した方は、この手順はスキップして問題ありません。
2. Proxmox インストールUSBの作成(Rufus使用)
USBに Proxmox のイメージを書き込みます。
ブートローダやカーネルを含めて作成する必要があるため、今回は Rufus を使用します。
手順
- Proxmox VE の ISO イメージ( https://www.proxmox.com/en/downloads )をダウンロード
- Rufus( https://rufus.ie/ja/#download )をダウンロードし、exe を起動 ※検証用環境のためPortable版
- Proxmox の ISO を選択し、パーティション構成(GPT / UEFI)を設定して USB を作成
※特に問題なく完了した場合、下記の実施は不要です。
私の環境ではブートローダやカーネルのインストールがうまくいかずに詰まりました。
原因としては、このUSBが以前 Windows インストール用(ESD-USB) として使用されており、USBが特殊な状態になっていたためです。
そのため、以下の手順で USB を完全に初期化しました。
PowerShell(管理者)で実行します。
diskpart
list disk
サイズを見て USB(例:32GB) を確認します。
select disk 2
※ 番号は必ず確認してください。
clean
ここでUSBは完全にまっさらになります
convert gpt
exit
この操作により、Linux用として問題なく利用できる状態になりました。
※ 操作後、WindowsからUSBが認識されなくなりますが、convert gpt による正常な挙動なので問題ありません。
3. サーバ用PCのBIOS / UEFI設定
USBを挿したままサーバ用PCを再起動し、
Delete キー連打で BIOS / UEFI に入ります。

Bootオプションで USB を指定し、そのまま再度再起動します。
※ 今回は UEFIモード でのインストールとなっています。
Legacyモードの場合、正常に起動しないことがあるため注意してください。
4. Proxmox VE のインストール
Proxmox のインストーラ画面が起動すれば、
USBからの起動が正常にできている状態です。

以下の手順で進めます。
1.Install Proxmox VE(Graphical) を選択
※ 今回は有線接続環境でしたが、ルーター設定を事前に確認していなかったため、
ネットワーク設定は後で行うことにしました。(後述)
3.インストール完了後、自動的に再起動され、
Proxmox VE のコンソール画面が表示されます。

5. 初期ログイン確認
コンソール画面が表示されたら、root ユーザーでログインします。
login: root
password:(インストール時に設定したもの)
root@~~~# と表示されればログイン成功です。
ここまでで、
- Proxmox VE が NVMe に正常にインストールされている
- UEFIブートが動作している
- rootユーザーでのログインができている
という状態になります。
6. ネットワーク設定(/etc/network/interfaces)
まずは疎通確認として、以下を実行します。
ping -c 3 8.8.8.8
私の場合、初期設定のままなので、この時点では疎通できません。
そこで、クライアントPC側 ipconfigでネットワーク構成を確認します。
デフォルトゲートウェイを確認したうえで、
サーバ側のネットワーク設定を行います。
nano /etc/network/interfaces
auto lo
iface lo inet loopback
auto nic0
iface nic0 inet manual
auto vmbr0
iface vmbr0 inet static
address 192.168.2.2/24 #重複しないIP
gateway 192.168.2.1 #ここを設定する
bridge-ports nic0 #確認が必要
bridge-stp off
bridge-fd 0
source /etc/network/interfaces.d/*
※ nic0 の部分は環境によって異なります。
ip a で実際の NIC 名を確認し、適宜読み替えてください。
設定後、以下のいずれかを実施します。
systemctl restart networking
再起動後、ルーターや 8.8.8.8 に ping が通ることを確認できました~
7. Web UI へのアクセス確認
クライアントPCから、以下のURLにアクセスします。
https://192.168.XX.XX:8006
※サーバIPに適宜変えてください。
Proxmox の Web UI が表示されれば成功です!!

ログイン情報は、サーバ側の root ユーザーの認証情報 を使用します。
8.まとめ
これで Proxmox VE のインストールおよび初期設定は完了 です。
次回は、実際にVMの作成や基本的な使い方についてまとめていきます。

