Skiaを扱ううえで欠かせない要素を説明します。
サーフェス (SKSurface)
二次元画像を保持するメモリそのもの。
喩えるなら、「紙」です。ここに描画結果が格納されます。あくまで、描かれた絵を格納するためのもので、紙自身には線や文字を描く機能はありません。サーフェスによっては、高速なGPUレンダリングもできます。
キャンバス (SKCanvas)
サーフェスに対して描画命令を行うための操作インターフェイス。
喩えるなら、「紙(サーフェス)に絵を描くための手」です。直線や四角形、円や文字といった実際の描画処理は、キャンバス経由で行われます。
ペイント (SKPaint)
色、線幅、アンチエイリアスなど、あらゆる描画スタイルを定義する万能のオブジェクト。
喩えるなら、「絵を描くための絵具や筆」です。描画する時には、あらかじめペイントに色や線幅を設定してから、キャンバスに渡します。
一度作ったペイントは何度でも再利用できます。設定内容によっては、作るのに時間がかかるものもありますので、コードの読みやすさと相談しながら再利用するようにしましょう。
以前のバージョンでは、文字を描画する時のフォントなどの情報もペイントに含まれていましたが、現在のバージョンではSKFontに分離されました。古いコードを参考にする場合は注意してください。
フォント (SKFont)
文字を描画する時の、フォントを定義するオブジェクト。
フォントの種類、スタイル、大きさなどが含まれます。
一度作ったフォントは何度でも再利用できます。特に、フォントファイルを扱う場合は、フォントを作るのにかなり時間がかかりますので、極力再利用すべきです。
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