2018/12/30 新規作成,更新(長くなったので2017年とわけました)
Oracle Cloud Infrastructure(OCI)のIaaSに関連するアップデートを、独断と偏見でピックアップして並べてみました。
※利用可能なもののみに限定しています(〇〇を提供することを発表、みたいのは除外)。
公式のOCIリリース情報はこちら
https://docs.cloud.oracle.com/iaas/releasenotes/
2016年
月 | アップデート | コメント |
---|---|---|
10 | OCI(旧Bare Metal Cloud Service)一般提供開始 | OCIはここからスタート |
2017年
IaaSとして必須のサービスや機能を揃えていった印象。そんな中シリアルコンソール接続や、ローカルNVMe SSDのついたシェイプの提供など「おっ」と思えるものも見られる。
[Oracle Cloud] OCI IaaS 個人的重要アップデートまとめ(2017年)
2018年
基本的なIaaSサービス・機能の拡充に加え、Oracle Cloudらしさのでたサービス・機能なども増えてきた印象。また、"大きな制約"だなぁと思っていた部分がほぼほぼ改善された。運用・移行系のサービスは今後に期待。
月 | アップデート | コメント |
---|---|---|
01 | ロードバランサーサービスのアップデート。タイムアウト値が設定可能、仮想ホスト名やパスベースのルーティングが可能に | |
01 | VMインスタンスへVNCコンソールアクセスが可能に | |
01 | Public IPの予約や付け替えが可能に | |
01 | IAMでインスタンスへのポリシー適用が可能に(Instance principals) | |
01 | File Storage Service(FSS)の提供開始 | リージョン内で冗長化されている |
02 | Email Delivery serviceの提供開始 | |
02 | Internet Intelligenceの提供開始 | 任意の場所から指定したリージョンへのNWレイテンシ情報の表示やtracerouteを使ったトラブルシューティングなどが管理コンソールから実施可能 |
02 | FSSでファイルシステムの空き領域の表示サイズを指定可能に | アプリケーションのインストール時に空き領域が小さすぎ/大きすぎで失敗するケースに対応 |
03 | VMインスタンスへBlock Volumeをアタッチする際にparavirtualizedタイプを選択可能に | iSCSIでアタッチした場合に必要なコマンドなどを省略可能 |
03 | インスタンス作成時のboot volumeサイズを指定可能(最大16TB) | |
03 | Remote VCN peeringが可能に | リージョンをまたいだ通信でインターネットを経由せずに通信可能 |
03 | Londonリージョンがリリース | |
04 | FSSのスナップショットをコンソールから削除可能に | |
04 | ロードバランサーサービスで1つのリスナーに複数仮想マシンを登録可能に | |
05 | Container Engine for Kubernetes提供開始 | |
05 | WindowsインスタンスでもセカンダリVNICが利用可能に(X7~) | |
05 | Volume Group機能提供開始 | 複数Volume間で整合性の取れたバックアップやクローン作成時に利用 |
05 | Block Volumeのサイズを32TBまで指定可能に | |
06 | OCI-ClassicとOCIの接続が可能に | OracleのNWを利用できるのはAshburnかLondonのみ |
06 | Service Gatewayの利用で、VCN内リソースからObject Storageへのプライベートアクセスが可能に | DbaaSのObject Storageへのバックアップもプライベートで可能になる |
06 | Boot Volumeのバックアップ、クローンが可能に | 大きな制約だった点が改善 |
06 | Storage Gateway提供開始 | Object Storageをファイルシステムのように利用可能 |
07 | Windowsイメージで、cloudbase-initとWinRMの利用が可能に | |
07 | Search機能提供開始 | OCIリソースを柔軟に検索できる機能 |
07 | Data Transfer Appliance提供開始 | PBレベルのデータ物理搬送サービス |
07 | IAMでDynamic Groupsを利用して、インスタンスのグルーピングが可能に | |
08 | Computeインスタンス作成時にFault Domainを指定可能に | AD内での冗長構成をとれるように |
08 | Boot Volumeのサイズ変更が可能に | 大きな制約だった点が改善 |
09 | インスタンスのcustom metadataを編集可能に | |
09 | Key Management機能提供開始 | 暗号化キーの管理機能 |
10 | NAT gateway提供開始 | private subnetからインターネットへアクセスを可能にするGW |
10 | Object Lifecycle Management機能で、バケットの削除・アーカイブ化をルールで自動化可能に | |
10 | Object Storageのオブジェクトを別バケットへコピー可能に(リージョン内/間いずれでも) | |
10 | Cost-tracking tags機能提供開始 | tag単位で課金の集計等が可能に |
10 | Compartmentの削除が可能に | |
10 | Instance poolsとInstance configurations機能提供開始 | 同一構成のcomputeインスタンスを作成が容易に |
10 | AMDベースのインスタンスシェイプを選択可能に | |
11 | Comparmentの階層化が可能に | |
11 | subnetに紐づけたセキュリティリストとルーティングテーブルの変更が可能に | 大きな制約だった点が改善 |
11 | VMインスタンスでParavirtualized modeが可能 に | emulated modeよりオーバーヘッドが少ない |
11 | Computeインスタンス作成時にOracle社やOracleのパートナー企業が作成したイメージを利用可能 | |
11 | Transit routingが可能に | 1つのVCNをハブにして、複数VCNとFastConnectやIPsec VPNで接続可能に |
11 | X7ベースのシェイプでもEmulated modeを利用可能に | |
11 | Block Volumeのバックアップをリージョン間でコピー可能に | |
12 | Storage Gatewayのアップデート(v1.2) | コンソールからStorage Gatewayの状態やThroughputなどが確認可能、Cloud Syncの利用が可能、Archive Storageからリストア可能など |
12 | IDCSユーザーがOCIのAPI(->SDK,CLI)を直接利用可能に | これまではOCIにローカルユーザーを作成する必要があった |
※太字は個人的に"これは"というもの
2019年
[Oracle Cloud] OCI IaaS 個人的重要アップデートまとめ(2019年)
以上