この記事では、Symbol ブロックチェーンの SDK を React Native/Expo 上で利用して、ネイティブアプリケーションにブロックチェーンによる送金やアカウント管理機能を組み込む方法を紹介します。
前提条件
この記事を読むにあたって、以下の知識や環境が必要です。
- React Native/Expo の基本的な知識と開発環境
- Node.js と npm のインストール
環境
- expo@49
- react-native@0.72
- symbol-sdk@2
expo でのプロジェクト作成
以下の順番で実行してください。ReactNative 環境上では node.js の一部ネイティブモジュールを利用することが出来ません。例えば crypto
です。これを ReactNative で利用可能なパッケージをインストールして利用する為に rn-nodeify というツールも利用します。
npx create-expo-app --template bare-minimum
必要な依存関係を追加します。
npm install -D rn-nodeify
npm install symbol-sdk@2 rxjs
npx rn-nodeify --install --hack
この時点でプロジェクトルートへ shim.js
というファイルが作成されている為、 index.js
の先頭でこれを import するようにしてください。
import "./shim.js";
最後にコンソールを再起動してから、以下にてビルドし、エミュレーターで確認出来るようにします。
npx expo run:ios
警告
symbol-sdk@2 を利用していますが、2024年1月時点で symbol-sdk@3 も公開されています。ただし、 sdk@3 には WASM が利用されており、 ReactNative 上での利用が難しいことから、現時点では sdk@2 を利用しています。
以上、 symbol-sdk を ReactNative 上で利用する方法についての解説となりました。
もし symbol-sdk の使い方を知りたい方は、次の記事も参照してください。