PHPのWebアプリケーションフレームワークであるLaravelを学習しようと思って調べた際の開発環境について記載します。
ローカル環境はMacOSを想定しています。
Laravel開発環境
Laradock
Laradockは、Laravelの開発環境をDocker Containerに閉じ込めた開発環境です。
公式: https://laradock.io/
メリット
Dockerなので、後に記載する仮想マシンとは違い実行時のオーバーヘッドが小さくなりマシンリソースを省力化出来パフォーマンスが良いです。
また、Docker上に全てを配置するためローカル環境を汚さずにクリーンに保てます。
デメリット
Dockerの扱いをある程度は把握していないと、おかしくなった開発環境を破棄して再構築するなどの操作が出来なくて困ると思いますので、Dockerの予習が必要な点に注意しましょう。
Homestead
Homesteadは、Laravelの開発環境をVagrant BOXとして配布されている開発環境です。
公式: https://laravel.com/docs/6.x/homestead
メリット
VirtualBox等の仮想マシンとして開発環境を構築するものの為、従来からある仮想化に慣れているならすぐにとっつきやすい面があるかなと思います。
Laradockと同じく仮想マシン上に全てを配置するためローカル環境を汚さずにクリーンに保てます。
デメリット
Vagrantの扱いをある程度は把握していないと、Laradockと同じく制御に困ることになると思います。
また、Laradockと違い仮想化するソリューションである為、仮想化によるオーバーヘッドが発生する為パフォーマンスは若干悪い事もデメリットかなと思います。
Valet
Valetは、Laravelの開発環境をローカル環境であるMacへhomebrewを用いて直接インストールする開発環境です。
メリット
Homesteadのように仮想化しないためオーバーヘッドが小さくなりパフォーマンスが良いです。
homebrewのみが分かれば良いので、敷居は比較的低いかと思います。
デメリット
ローカルに直接インストールするため、ローカル環境が汚れます。
LaradockやVagrantのように、環境を壊してしまった場合は環境を破棄して再構築ということが簡単には出来ず、丁寧にエラーを修正したり場合によっては再インストールが必要になります。
まとめ
どの方法も一長一短ありますが、個人的にはValetは避けたいかなと思いました。
やはりローカル環境が汚れてしまうのはよろしくないかなと思っています。
LaradockとHomesteadは優れたソリューションだと思いますが、Laravelの開発環境構築は理解しておりその後の開発そのものを学習したい場合に良いソリューションだと判断しました。
私自身に関してで恐縮ですが、Laravelの開発環境構築そのもののプロセスから学びたいという気持ちがあり、ここをショートカットしたくはなかったので、上記ソリューションを調べつつも結局はどれも採用せず、Vagrant経由でUbuntuをVirtualBoxにインストールし、地道に開発環境を仮想マシン上に手作業で構築する方法で落ち着きました。