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EtherNet/IP通信を実践!MELSEC iQ-R (RJ71GN11-EIP) と OMRON NX102-9000 の接続設定ガイド

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Last updated at Posted at 2025-08-02

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はじめに

EtherNet/IP通信シリーズの第2回目です。今回は、三菱電機 MELSEC iQ-R シリーズの RJ71GN11-EIP と オムロン NX102-9000 PLC 間でEtherNet/IP通信を行うための具体的な設定手順を、画像とともに詳しく解説します。

前回の記事ではEtherNet/IPの概要について説明していますので、まだご覧になっていない方はぜひ先にこちらをご覧ください。

🔗 EtherNet/IP通信をやってみよう(概要編)

通信構成の概要

本記事では、下図に示すようにMELSECとOMRON間でそれぞれタグを作成し、これらのタグを使って双方向のデータ通信を実現します。**タグのデータサイズは10Byte(5Word)**とします。

データ送受信の概要(PLC-A: MELSEC からの視点)

データ受信(MELSECがOMRONから受信)

PLC-A (MELSEC: 192.168.10.2) データの方向 PLC-B (OMRON NX102: 192.168.10.12)
スキャナ (Scanner) アダプタ (Adapter)
D10~14 (受信データ) Y_B_to_A_01 (送信タグ)
D15~19 (受信データ) Y_B_to_A_02 (送信タグ)

データ送信(MELSECがOMRONへ送信)

PLC-A (MELSEC: 192.168.10.2) データの方向 PLC-B (OMRON NX102: 192.168.10.12)
アダプタ (Adapter) スキャナ (Scanner)
D0~4 : Y_A_to_B_01 (送信タグ) X_A_to_B_01 (受信タグ)
D5~9 : Y_A_to_B_02 (送信タグ) X_A_to_B_02 (受信タグ)

1. MELSEC iQ-R (RJ71GN11-EIP) の設定

三菱電機製のCC-Link IE TSNマスタ局/ローカル局「RJ71GN11-EIP」の製品情報です。

EtherNet/IPとCC-Link IE TSNの両方が同時に使用でき、幅広いネットワーク構成に対応します。

まずはMELSEC側の設定から進めていきましょう。

1.1. 基本設定(IPアドレスと自動起動)

RJ71GN11-EIPのIPアドレスと、通信の自動起動設定を行います。

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通信を自動で起動させるかどうかの設定です。特に理由がなければ「起動する」を選択することをおすすめします。「起動しない」場合は、後述のプログラムで起動要求(U0¥G7310096に16をセット)が必要です。

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1.2. 接続相手(NX102-9000)のEDSファイルインストール

接続相手となるNX102-9000のEDSファイルをインストールします。これにより、RJ71GN11-EIPがNX102-9000を正しく認識し、設定できるようになります。

EDSファイルをインストール後、接続相手のIPアドレスを設定し、「詳細設定」ボタンをクリックします。

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1.3. データ送信(Adapter)の設定

MELSECからOMRON NX102へデータを送信する設定を行います。これはアダプタのコネクションとして設定します。

「アダプタのコネクションを追加」を選択し、「タグ通信」を選んでください。

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コネクションNoはMELSEC側でタグを管理するための番号です。タグ名はNX102側へ送るためのタグ名(例: Y_A_to_B_01)を指定し、データサイズ10Byteに設定します。

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同様にもう一つのタグ(Y_A_to_B_02)も設定します。

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1.4. データ受信(Scanner)の設定

MELSEC-RがOMRON NX102からデータを受信する設定を行います。これはスキャナのコネクションとして設定します。

「スキャナのコネクションを追加」を選択し、「Input Only(タグ通信)」を選んでください。

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コネクションNoはMELSEC側の管理番号です。タグ名はNX102から受け取るタグ名(例: Y_B_to_A_01)を指定し、データサイズ10Byte入力モードは「Point to Point」に設定します。

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同様にもう一つのタグ(Y_B_to_A_02)も設定します。

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1.5. リフレッシュ先の設定

リフレッシュ先の設定では、上記で設定したタグ通信のデータをMELSECのどのデバイス(Dデバイスなど)に割り当てるかを指定します。

送信データ(出力)と受信データ(入力)それぞれについて、各コネクションNoに対応するMELSECデバイスを設定してください。受信側の設定は画面下部にありますので、スクロールして設定します。

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1.6. プログラム(GX Works3)

通信を自動起動させていない場合、MELSECのプログラムで通信開始をトリガーする必要があります。ここでは、M1をONにすることで通信を開始する例を示します。

また、U0¥G7734272には、各コネクションNoのデータリンク状態が格納されます。これにより、通信が正常に行われているかどうかの確認が可能です。

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2. OMRON (NX102-9000) の設定

次に、OMRON NX102-9000側の設定を進めます。

2.1. 基本設定(IPアドレスと通信ポート)

NX102-9000のIPアドレスを設定します。今回はPORT2を使用します。

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2.2. 通信タグの作成

通信に使用するタグ(例: X_A_to_B_01Y_B_to_A_01 など)を作成します。これらのタグは、MELSECとのデータ送受信に利用されます。

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2.3. EDSファイルのインストール

MELSEC側と同様に、接続相手のRJ71GN11-EIPのEDSファイルをインストールします。ツールボックスエリアで右クリックし「EDSライブラリ表示」を選択、ライブラリ内で「インストール」からファイルを指定してください。

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2.4. コネクション設定

MELSECとのデータ送受信のためのコネクション設定を行います。

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**入力(Input)**はMELSECから受信したデータを格納するタグ(例: X_A_to_B_01)を指定します。

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**出力(Output)**はRJ71GN11-EIPに渡すためのデータが入るタグ(例: Y_B_to_A_01)を指定します。

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最後に、RJ71GN11-EIPからのデータを受け取り、入力タグに格納する設定を確認します。

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3. 動作確認

設定が完了したら、それぞれのPLCにプログラムを転送し、通信が正しく行われているかを確認しましょう。

以下の画像のように、MELSECとOMRONの各PLCで設定した値が互いに表示されていれば、通信は成功です!

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まとめ

今回は、三菱電機 MELSEC iQ-R シリーズの RJ71GN11-EIP と オムロン NX102-9000 間でEtherNet/IP通信を確立するための具体的な設定手順を解説しました。

重要なポイント

  1. EDSファイルのインストール: 両社のPLCで相互認識のためのEDSファイルが必要
  2. コネクション設定: スキャナとアダプタの役割を正しく設定
  3. リフレッシュ先の設定: データの割り当て先を明確に指定
  4. 動作確認: 両社のPLCでデータの送受信を確認

両社のPLC間でEtherNet/IP通信を構築する際の参考になれば幸いです。

注意事項

**最後に残念な点ですが、RJ71GN11-EIPにはEtherNet/IP専用のエラーをモニタできるような画面はありません。**細かいところはバッファメモリの中を見るしかないです。やはりTSNユニットのおまけ機能という位置づけなのか、「とりあえずEtherNet/IPユニットを発売しましたよ」という感じはあります。

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