どうもF9(ホットラインセンター)と申します。2ちゃん(5ちゃん)でコテハンをやっているものです。
本日は匿名化技術について書かせていただきます。
ある程度インターネット知識がある方にとっては読む価値もない記事かもしれませんが、生暖かい目で見守ってください。
また私はIT知識に関してはまだまだ未熟者ですので、その辺りも考慮していただけると幸いです。
#匿名化ブラウザ「Tor」とは
皆様は「Tor」という匿名化ソフトをご存じでしょうか?
Torは複数のサーバを中継してIPアドレスを秘匿しながらインターネットに接続する匿名化ブラウザです。
具体的には
あなた→入口ノード→中継ノード→出口ノード→インターネット
といった形で接続を行います。
ただし、出口ノードのサーバー管理者は接続内容を見る事が可能です。サーバの中には監視目的で立てられたサーバもあるので要注意です。
Torを使用することで、所謂ダークウェブと呼ばれるアングラサイトへの接続も可能になります。似たような技術として「I2P」がありますが、こちらに関しては敢えて記述しません。
全世界のネットユーザがサーバを提供しており、その数は6000個ほどとも言われます。
どのサーバに接続するかは完全にランダムですが、Torrc(後述)を設定すればアメリカのサーバには接続しないなどの設定が可能です。
Torは複数のサーバをランダムに接続して、追跡をしづらくします。この技術は「オニオンルーティング」とも呼ばれています。
使い方はとても簡単。
Torをインストールして(Tor インストール辺りでggってください)それで終わりです。
とはいえ、そのまま使うのはおすすめしません。
必ずブリッジ接続にしておくこととHTTPS EverywhereをONにしておくことをおすすめします。
ブリッジ接続をすることで、プロバイダにTorを使用しているという情報が漏れなくなり、HTTPS EverywhereをONにしておくと、SSL化されたサイト以外にはアクセスしなくなります。SSL化していないサイトに接続するのは接続が暗号化されていないということになり、とても危険です。
何故なら、TorはIPアドレスの秘匿自体はしますが接続の暗号化は行ってくれないからです。必ず設定しておきましょう。
Torで見たいサイトが見れないという場合はWebプロキシを使用しましょう。これでTor接続であることをサイト側に隠して接続できます。
##Torrcの設定
torrcとは、Torに関する自由な設定ファイルのことです。
Torの場合、スタートメニューから「torrc」と打ち込んだ際に出て来る三つのうち、名前の後ろに余計なものが付いていない、テキストファイルをメモ帳等から展開することによって編集が可能になります。
以下引用。これらのコマンドをメモ帳の一番下に追記すればいいだけです。ただし、ノード数を増やしすぎたりすると接続が極端に遅くなったりしてまともに使えなくなるので注意してください。
少なくともExcludeExitNodes {jp},{us}(出口ノードにて日本とアメリカのサーバに接続しない)は設定しておいた方がいいです。
NumEntryGuards 5
例えばこの設定を書き加えると、中継ノードの数を5に増やすことが可能です
調子に乗って15だとか設定するとどこにも接続できなくなるでしょう
ExcludeNodes {jp},{us},{cn},{ru}
中継ノード、出口ノード双方からここに記述された国籍のサーバが除外されます
これらのカントリーコードはそれぞれ日本、アメリカ、中国、ロシアを指します
ExcludeExitNodes {jp},{us},{cn},{ru}
前述のものと違い、出口ノードのみからこの四国のサーバを除外します
あまり増やしすぎるとonionサイトへの接続に不可欠なランデブーポイントの生成にかかわります
StrictNodes 1
これを追記すると上記で除外されたサーバに絶対にアクセスしなくなります
ExcludeNodes SlowServer
遅いサーバを回避して接続を速くします
#匿名化OS「Tails」を使おう
TailsはLinuxディストリビューションの一つです。接続を全てTor経由で行いなおかつ、PCから痕跡を消してくれる匿名化にはうってつけなOSです。
インストール方法についてはこちら
https://matome.naver.jp/odai/2150141472649592701
USBメモリなどが必要となってきます。
似たようなOSとしてはWhonixがありますが、こちらも接続を全てTorで行います。
#VPNを使おう
VPNはVPNサーバを経由して接続する仮想ネットワークのことです。VPNの場合はIPアドレスの秘匿よりも接続の暗号化に特化しています。
VPNサービスには無料で使えるものと有料のものがありますが、基本的に有料の方が匿名性的には優れています。とはいえ、普通に使う分なら無料のものでも十分だと思いますが・・・。Torと違ってTCP接続のみではなく、UDP接続も使用することが可能なことや、日本のサーバも使えるのが利点です。
Torなどと組み合わせると匿名性が増します。接続が遅くなることはあるかもしれませんので程々に。
#過去には悪用された事例も
インターネット上で「ハセカラ民」と呼ばれる匿名群衆によって悪用された事件が非常に多いです。
彼らは唐澤弁護士やチンフェ(ハッセなどとも)と呼ばれる人物に対する殺害予告や嫌がらせを日常的に行っております。悪戯目的で爆破予告や、サイトに対してクラッキングをする際にTorといった匿名化ソフトを使って行うことが確認されています。
Torとはこういった使い方をするものではございませんので、きちんと使い方を弁えましょう。
#まとめ ~なぜ匿名化が必要なのか~
匿名化は犯罪にも利用できますが、逆に言えば不正アクセスやネットストーカー行為などから身を守れるということでもあります。
TorやVPNはネット検閲を回避できる特性から、ネット規制の厳しい国では日常的に使用されています。
そうでなくとも、インターネットの接続を政府や警察に監視されることを防ぐことが可能なのでやって損はないです。
ネット初心者の方、この記事を見ましたら是非匿名化ツールと正しく付き合って安全なインターネットライフを楽しみましょう。
#関連リンク
こちらのサイトもどうぞ。