作成したアプリケーション/サービスにバージョンを付与したい。付与する値は、Semantic Versioningの考え方に則ったものにしたい。
とはいえ、具体的にどのような値を入れ込むと、運用が楽になるものなのだろうか?
参考がてらに、世間のアプリでの付与方法を眺めてみたい。
眺めてみたい
-
yyyy
はfull year、yy
はlast 2 digits -
mm
はmonth、0m
はzero padding -
dd
はday、0d
はzero padding
アプリ名 | バージョン例 | 構成 (たぶん…) | 感想 |
---|---|---|---|
Apple Store | 5.18 | ${MAJOR}.${MINER} |
ごく普通 |
Netflix | 15.8.0 | ${MAJOR}.${MINER}.${PATCH} |
ごく普通 |
Windy | 37.2.4.14 | ${MAJOR}.${MINER}.${PATCH}.${PATCH2} |
階層が増えた |
Gmail | 6.0.221030 | ${MAJOR}.${MINER}.${yy}${0m}${0d} |
年月日の足音 |
Google Drive | 4.2022.44200 | ${MAJOR}.${yyyy}.${PATCH} |
おもむろに西暦 |
Microsoft Outlook | 4.2244.1 | ${MAJOR}.${yy}${MINER}.${PATCH} |
年を混ぜていくスタイル |
Amazon Music | 22.14.5 | ${yy}.${MINER}.${PATCH} |
年が台頭 |
2022.42.0 | ${yyyy}.${MINER}.${PATCH} |
完全に西暦 | |
Xbox Game Pass | 2210.44.908 | ${yy}${MAJOR}.${MINER}.${mm}${0d} |
年月日の侵食が始まる |
Xbox | 2022.09.2 | ${yyyy}.${0m}.${PATCH} |
年月の双頭体制 |
Microsoft Translator | 22.10.2.2 | ${yy}.${mm}.${PATCH}.${PATCH2} |
細かい階層で足掻く |
Xbox Family Settings | 20220429.220517.6 | ${yyyy}${0m}${0d}.${yy}${0m}${0d}.${PATCH} |
覚醒気味 |
Slack | 22.09.40 | ${yy}.${0m}.${PATCH} |
シンプルに支配 |
Todoist | 22.11.9 | ${yy}.${mm}.${dd} |
年月日全肯定 |
感想まとめ
- 年月日をいい感じに混ぜるのがコツなのかもしれない
- 相対的に、数値小は過去のとある点において作成された(旧)、数値大は未来のとある点において作成された(新)ということは分かる
- そこに年月日という絶対的な基準を持ち込むことで、過去と未来が時間軸上でより一層明確になるのでなんたらかんたら?
- Calendar Versioningなだけかもしれない…
- Microsoftの多彩なバージョニング
- それに比べるとGoogleはもう一声欲しい