はじめに
こんにちは、株式会社エクスポリスです。
私たちは「データで地域をもっと良くする」をミッションに、自治体や地域に根ざした企業さま向けにデータ連携基盤(都市OS)の構築や、データ活用ソリューションの開発を行っています。
2025年7月4日、東京・神田錦町で開催された「神田錦町 大歓迎会2025」に出展いたしました。
だいぶ前のご報告となりますが、ご来場いただいた皆さま、そしてエクスポリスブースにお立ち寄りいただいた皆さま、本当にありがとうございました!
本記事では、当日のブースでデモ展示を行い、好評をいただいた「神田錦町エリアマップ(今昔地図アプリ)」について、技術的な側面と活用したデータについてご紹介します。
作ったもの:神田錦町エリアマップ
千代田区の「今」と「昔」を重ね合わせ、タイムスリップしたような体験ができるWebアプリケーションです。
PC・スマートフォンからブラウザベースで動作します。
- アプリURL: https://ecp-chiyoda.vercel.app/
- デプロイ環境: Vercel
開発の背景と目的
地域には、活用されきっていない「データ」がたくさん眠っています。
今回は「お祭り(神田錦町 大歓迎会)」というリアルな場をフックに、データを可視化することで「街歩きの体験やコミュニケーションはどう変わるのか?」を検証するために開発しました。
技術・データのポイント
1. オープンデータの活用
ベースとなる地図情報に加え、人文学オープンデータ共同利用センター「日本橋北神田浜町絵図(現代位置合わせ地図)」が公開しているオープンデータを利用しています。
単なる地図ではなく、以下のような地域情報をレイヤーとして重ねることで、防災や観光の視点を追加しています。
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POI (Point of Interest): 史跡、文化財、公共施設などの位置情報
- エクスポリスが生まれた東京電機大学は、2012年まで「千代田区神田錦町2-2 (現KANDA SQUARE他)」にキャンパスがありました。
- 防災情報: 今回は災害リスク情報としてハザードマップポータルサイトの重ねるハザードマップを利用しています。
2. 古地図とのレイヤー重ね合わせ
このアプリの最大の特徴は、現代の地図と古地図をシームレスに切り替え・透過表示できる点です。
- スライダー操作による透過率の変更
- 街区の変遷や、かつて存在した川・水路の確認
ブースでは、地元の方々から「昔、この地域はこんなだったんだ」等々といった会話が自然と生まれ、データが世代間コミュニケーションの触媒になることを実感しました。今回は古地図のみですが、どのように発展していったのかもわかるよう、年代別のデータとの重ね合わせを行いたいと考えています。
イベントでのフィードバック
当日は多くの方に実際に触っていただきました。
「今の地図と重ねるとこんな発見があるんだ」
といった声をいただき、特にOBの皆さまには、母校や職場の周辺の変遷を楽しんでいただけたようです。
お神輿という「伝統」と、アプリという「技術」が交差する、非常にユニークな一日となりました。
おわりに
「データで地域をもっと良くする」。
この理念は、大規模な都市OSだけでなく、今回のような「地域の記憶を呼び覚ます小さなアプリ」にも息づいています。古地図に関しては地図好きな方からフィードバックをいただけて大変勉強になりました。
今後もエクスポリスでは、地域のデータを活用した新しいプロダクトや体験をお届けしていく予定です。
今回のアプリに関するご意見や、「うちの地域でもやりたい!」といったご相談があれば、ぜひコメントやお問い合わせをお待ちしています。
今後ともよろしくお願いいたします!
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