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Python クイックスタート

Last updated at Posted at 2014-11-15

久々に使おうとすると、いろいろド忘れしてるので、Bootcamp的なメモ書き。
以下、Ubuntu上で利用例を紹介。
なお、Python2系なのであしからず。

準備

まずPythonの各種ライブラリをインストールするためのツールを準備する。

easy_install
$ sudo apt-get install python-setuptools
pip
$ sudo apt-get install python-pip

ライブラリが必要になったら、pipコマンドで追加する。(例: feedparser)

(例)
$ sudo pip install feedparser

プロキシ経由の場合。

(例)
$ sudo pip install feedparser --proxy proxy.yourdomain.xx:8080

実行

スクリプトを記述したファイル(例: my_python.py)の実行。

$ python my_python.py

コーディング スタイル

プロジェクトとかで共通のルールを作ればよいが、PEP8に準拠するのが近道。

あと、Google Python Style Guideなるものもある。

ぱっと使い方を思い出したい場合は、このページの内容でなんとかなるが、本格的にプログラム業務を始める場合などは、上記の規約を一読しておくのがよい。
(記法もそうだが、いろんなテクニックが参考になる)

以下、ごく要点だけ。

インデント

スペース4文字で。(タブは使わない)

空白

丸括弧(parentheses)、角括弧(square bracket)、波括弧内には空白を入れない。

# Yes:
spam(ham[1], {eggs: 2}, [])
# No:
spam( ham[ 1 ], { eggs: 2 }, [ ] ) 

コンマ、セミコロン、コロンの前には空白を入れない。行末以外のコンマ、セミコロン、コロンの後には空白を入れる。

# Yes:
if x == 4:
    print x, y
x, y = y, x
# No:
if x == 4 :
    print x , y
x , y = y , x

引数、配列、スライスの開始である丸括弧(parentheses)、角括弧(square bracket) を開く前には空白を入れない。

# Yes:
spam(1)
dict['key'] = list[index]
# No:
spam (1)
dict ['key'] = list [index]

代入 (=)、 比較 (==, <, >, !=, <>, <=, >=, in, not in, is, is not)、 評価 (and, or, not) などの項演算子の両側には空白を入れる。 算術演算子の両側の空白は個人判断であるが、項演算子の両側には空白文字を入れる。

# Yes:
x == 1
# No:
x<1

キーワードの値や初期値のための ‘=‘ 記号の両側には空白を入れない。

# Yes:
def complex(real, imag=0.0): return magic(r=real, i=imag)
# No:
def complex(real, imag = 0.0): return magic(r = real, i = imag)

メンテナンス性の低下につながるため、連続する行を垂直にそろえるために空白は入れない。(:, #, =, 等):

# Yes:
foo = 1000  # comment
long_name = 2  # comment that should not be aligned

dictionary = {
    "foo": 1,
    "long_name": 2,
    }
# No:
foo       = 1000  # comment
long_name = 2     # comment that should not be aligned

dictionary = {
    "foo"      : 1,
    "long_name": 2,

ネーミング

タイプ 内部 外部
パッケージ lower_with_under
モジュール lower_with_under _lower_with_under
クラス CapWords _CapWords
例外 CapWords
関数 lower_with_under() _lower_with_under()
グローバル / クラス定数 CAPS_WITH_UNDER _CAPS_WITH_UNDER
グローバル / クラス変数 lower_with_under _lower_with_under
インスタンス変数 lower_with_under _lower_with_under (protected) or __lower_with_under (private)
メソッド名 lower_with_under() _lower_with_under() (protected) or __lower_with_under() (private)
関数 / メソッドパラメータ lower_with_under
ローカル変数 lower_with_under

コーディング

Hello World

print 'Hello World'

コードブロックの扱い

Pythonの超基本。
{} ではなく、インデントでブロック化する。

C言語などのスタイル
if (cond) {
    ...
}
else {
    ...
}
Pythonのスタイル
if cond:
    ...
else:
    ...

print文のフォーマット

%d%s を使ったフォーマット出力が可能。

ans = 100
print 'answer is %d' % ans

変数を複数扱う場合は () で囲う

count = 1
line = 'hogehoge'
print '%d: %s' % (count, line)

print文の改行の扱い

print文は末尾に \n を付けなくても、自動で改行される

print 'My name is '
print 'John' # 改行されて出力

改行させないためには、文字リテラルの末尾に , をつける。リテラル内でなく外に付けること。

print 'My name is ',  # , をつける
print 'John' # My name is John.

コメント文

# 以降がコメント文となる

# comment!

var = 10 # initial value

複数行にまたがるコメントアウト記法はない。
文字列の記法'''を使うことで代替可能。
(こうした記述はコンパイル時に無効化される)

'''
xxxx
'''
class MyClass:
    pass

途中改行

Javaなどと異なり、行末の ; が不要。
その代わり、行中で気軽に改行できない。

NG
# NG
msg = 'I am not in Japan now.'
    + 'But I have been there.'

行末に \ を付けることで途中でも改行できる。

OK
# OK
msg = 'I am not in Japan now.' \
    + 'But I have been there.'

()[] でencloseされた文中は途中改行できる。
また、改行後のインデントも自由でよい。

OK
my_method('My', 'Name',
    'Is', 'Mike', 'Davis', '.')

def func():
    v = [1, 2, 3,
4, 5, 6] # 文法的にはOK, 見にくいので避ける。

変数

変数宣言で型の指定は不要。
数値や文字列、配列もすべてオブジェクト。

val = 10
msg = 'foo'
ary = [1, 2, 3]
c = MyClass()

配列定義

他の言語でもよく見る形。
なお、要素間で改行を入れてもよい。

list = [
     "Ichiro",
     "Jiro",
     "Saburo"]

論理演算

| とか & は使えない。
代わりに andor を使う。

if a == 1 and b == 2:
    # do something

Boolean の扱い

True, False を使う。

if True:
    print "Always True"

null の扱い

null ではなく None を使う。

if value is None:
    # do something

3項演算子

Javaなんかと記法が違うので注意。

data = 100
value = 'even' if data % == 0 else 'odd'

関数定義

def を使う。
なお、pythonでは関数もオブジェクト。

def func(value):
     return value*2

main処理の書き方

以下のように書くと、main処理が分かりやすくなる。

def main():
    # do something
    ...

if __name__ == "__main__":
    main()

実行時パラメータを扱う

sysモジュールを使う。
argvs[0] はスクリプト名になる。

import sys

argvs = sys.argv
argc = len(argvs)
if (argc != 2):
     print 'Usage: %s <file>' % argvs[0]
     quit()

print 'param: %s' % argvs[1]

is と ==

is は同一性 (Javaでいう ==)
== は同等性 (Javaでいうequals())
またJavaとは違い数値はすべてオブジェクト。

その数値の場合、ちょっと理解がややこしい。

a = 1
b = 1
if a is b:
    print "a is b"
if a == b:
    print "a == b"

直感的に、"a == b" ではあっても、"a is b" ではないはずだが、
上記を実行すると、"a is b" も出力される。

"a is b"
"a == b"

これは、不変データの再利用やらキャッシュが効いているためらしい。
ちなみに、コンパイラが賢いためか、以下の場合も、"a is b" になる。 (当然 a == b)

a = 1 + 3
b = 2 + 2
if a is b:
    print "a is b"

文字列の場合は、数値と同様に再利用されると is でTrueが返る。
ただし、動的に生成される場合には is がFalseになるケースもあるので注意する。

x = "X"

a = "XY"
b = x + "Y"

if a == b:
    print "a == b"
if a is b:
    print "a is b"
output
a == b

ちなみに、id() 関数を使うと、オブジェクトのアドレスが得られる。
is が想定と違う動作になる場合に、デバッグ用途で使うとよい。

a = "foo"
print "a at 0x%x" % id(a)

if-else 構文

これもよく忘れるが、elif を使う。

if i % 15 == 0:
    print 'FizzBuzz'
elif i % 3 == 0:
    print 'Fizz'
elif i % 5 == 0:
    print 'Buzz'
else:
    print i

for / while 文

range() を使うと便利。
range()の第二引数は最大値となるが、この値は含まない

for i in range(0, 5):
    print 'id = %d' % i
output
id = 0
id = 1
id = 2
id = 3
id = 4

途中から開始する場合。

for i in range(2, 3):
    print 'id = %d' % i
output
id = 2

第三引数でstepを指定できる。
この場合も第二引数の最大値は超えない。

for i in range(0, 10, 2):
    print 'id = %d' % i
output
id = 0
id = 2
id = 4
id = 6
id = 8

配列も指定できる。

for i in [0, 2, 3]:
    print 'id = %d' % i
for c in ['red', 'green', 'blue']:
    print 'color = %s' % c

部分配列も指定できる。

colors = ['red', 'green', 'blue']
for c in colors[1:]:
    print 'color = %s' % c
output
color = green
color = blue

for-elseという構文がある。
forのループ処理が完了した場合にelse句が実行される。

for i in range(0, 3):
    print 'i = %d' % i
else:
    print 'done'
output
i = 0
i = 1
i = 2
done

途中でbreakするとelse句は実行されない。

for i in range(0, 3):
    print 'i = %d' % i
    if i == 1:
        break
else:
    print 'done' # 実行されない

while文。
こちらもelse句が使える。

i = 5
while 0 < i:
    print 'id = %d' % i
    i -= 1
else:
    print 'done'

改行を含む文字リテラル (ヒアドキュメント風)

''' で囲う。

val = '''this is a pen.
but it's not my favorite color.
I love red.
'''

コード上でインデントして記述したい場合は、以下のような記述方法がある。

import textwrap

print textwrap.dedent('''\
    あいうえお
    かきくけこ
    さしすせそ''')

try-except 構文

Javaのtry-catch-finally構文と同じように、try-except-finally構文で例外を処理できる。
また、Pythonではelse句の指定が可能で、try内で例外の発生がなく処理が完了した場合に実行される。

try:
    val = int("123") # no exception
    print 'val = %d' % val
except ValueError:
    raise
else:
    print '>> else'
finally:
    print '>> finally'

この場合、try句でError/Exceptionは発生しないので、以下のように出力される。

output
val = 123
>> else
>> finally

あえてtry句でErrorを発生させる。

try:
    val = int("abc") # ValueError
    print 'val = %d' % val
except ValueError:
    # raise
    pass
else:
    print '>> else'
finally:
    print '>> finally'

この場合、出力は以下のようになる。

output
>> finally

また、補足するErrorやExceptionは () でまとめて指定できる。

try:
   ...
except (XXXError, YYYError, ZZZException):
   ...

簡単なクラスの定義

以下のように定義できる。
メンバー変数は、いちいち宣言する必要はない。
第一引数 self が必ず必要で、呼び出すときには指定は不要。

class ClassName:
    def __init__(self, arg1, arg2):
        self.member1 = arg1
        self.member2 = arg2

    def method(self, param1):
        // logic  

インスタンス化 -> 呼び出し。

data = ClassName('nameA', 'nameB')
data.method('param1')

文字列に変換

以下の例だとprintができない。

val = 120
print "val + " val

str() で明示的に文字列に変換するとできる。

printt "hoge=" + str(123)

整数に変換

文字列を整数に変換。

val = int("23")

変換できない場合はValueErrorが発生。

try:
    v = int("abc")
except ValueError:
    print 'ValueError occurs'

Hex文字列を10進数intに変換

int()の第二引数を指定する

value10 = int ('0xF6', 16)

システムコマンド実行

可搬性のため、できれは使わないように。

import os
os.system('<command>')
(例)
os.system('grep TvC -R .')

システムコマンドの結果を受け取る

システムコマンドの結果を文字列として受け取れる。
結果がないときは、Noneではなく空文字が返るっぽい。

こちらも可搬性のため、多用はしない。

import commands
r = commands.getoutput('<command>')
(例)
r = commands.getoutput('date')

サポートされない記法

switch文

if - elif を使えばよい、とのこと。

インクリメント演算子

数値型もオブジェクト(不変)であることもあり、i++--i とは書けない。
i += 1 などを使う。

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