Web 3.0の世界において重要な役割を果たすNFTドメインについて調べてみた。
NFTとは
NFTとは、Non-Fungible Token の頭文字をとったもので、仮想通貨などをつかって代替え不可能なトークンのことで、デジタル資産の所有を明確にすることができます。
NFTドメインとは
NFTドメインとはデジタル世界において個人を主張する為のアイデンティティの事で、以下のようにインターネットにおけるドメインと同じような任意の文字列で構成される。
euonymus.blockchain
NFTドメインの特徴
NFTドメインは一度購入すると本当にあなたの所有物となります。これまでのインターネットのドメインの場合は実際にはDNSの所有権は有しておらず、あくまで期間を限定した利用権としてのみ所有する事ができた。そのため毎年費用をはらって更新する必要があった。NFTドメインは一度購入してミントするとシステム的にもう誰にもアクセスする事ができなくなり名実共にあなたの所有物となる。必要に応じて売却する事もできる。
NFTドメインの用途
- 暗号資産の送受信アドレスとして利用
- インターネット上の自分の名前として利用
- インターネット上のプロフィールとして利用
- インターネットサービスへのログインに利用
- Web3.0対応ウェブサイトのドメインとして利用
暗号資産の送受信アドレスとして利用
暗号資産の送受信は基本的にブロックチェーンの自分のウォレット・アドレスを使って行われる。暗号資産の送信の際、送り主は自分のウォレットから送信先のウォレットアドレスを指定する。送り主は数十文字のランダム文字列を送り先に指定する必要があり、送り先を記憶する事は困難であり、送り先をタイプミスしたり誤送信の危険性などが伴う。
NFTドメインはこのウォレット・アドレスを自分の選んだ視認しやすいドメイン文字列にて代替えする事ができる。送り主は相手のウォレット・アドレスの代わりにNFTドメインを指定する事で暗号資産を送ることができる。
インターネット上の自分の名前として利用
NFTドメインに指定した名前をインターネット上の自分のユーザーネームとしてどのサービスでも統一して同一人物であると主張する事ができる
インターネット上のプロフィールとして利用
NFTドメインと連携した普遍的なプロフィールページをつくり、TwitterやFacebookなどのSNSとリンクして、各サービスが自信のアカウントであると主張する事ができる。
インターネットサービスへのログインに利用
NFTドメインでシングルサインオンをする事で、各サービス毎にIDとパスワードを管理してログインする事が不要になります。
Web3.0対応ウェブサイトのドメインとして利用
これまでのインターネットでは、ドメインがIPアドレスを指し示していたが、これと同じように、NFTドメインにてIPFSなどで作られたWeb3.0対応のサイトを指し示す事でWebサイトのドメインとして利用する事ができる。
NFTドメインの種類
NFTドメインの取得は以下でできる
| サービス | 取得可能ドメイン | 購入タイプ | 対応ブロックチェーン |
|---|---|---|---|
| ENS | .eth のみ | 定期更新が必要 | Ethereum |
| Unstoppable Domains |
.zil .crypto .coin .wallet .bitcoin .x .888 .nft .dao
|
買い切り | Ethereum, Bitcoin, Cardano, Solana |