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【Shopifyストア構築】最初に知っておきたいこと10選

Last updated at Posted at 2022-12-10

最初に知っておくとShopifyストア構築がスムーズに進められること10選

Shopifyでのストア構築を行う中、自分が最初に知りたかったこと・知っていたらスムーズに開発できたであろう項目中、特に重要だと思う10項目をピックアップしてご紹介します!

前提条件

  • 開発ストアを利用しての構築
  • アプリ+ローコードでのテーマカスタマイズ
  • 無料テーマ「DAWN」ベース

①開発ストア

Shopifyでストアを作成する場合、2通りの方法があります。

Shopifyパートナーアカウント(誰でも作成可)を登録することにより、無料で開発ストアがいくつでも利用可能です。
迷わず開発ストア作成から行いましょう。

下記の公式ガイドが画像つきでとてもわかりやすいので、でおすすめです。
最初に一読しておくと、以後のストア構築がスムーズに進められます。
:pencil:参考: Shopifyパートナースタートガイド (PDF)

②パートナーフレンドリーアプリ

shopifyでのストア構築に欠かせないのが、アプリです。
アプリとは、Shopifyの基本機能にない機能を追加するためのもので、インストールすることにより機能を拡張することができます。
そのため、アプリの選定・テスト利用は開発時に必須です。

【アプリの種類】
・無料アプリ
・期間限定無料プランがある有料アプリ
・有料アプリ

さまざまな料金設定のアプリがある中、有料アプリを試すには下調べをしっかりしてから試さないといけない!
と、最初は調査に時間をかけていました。

無料アプリであれば、選定しない場合もリスクはないのですが。特に有料のアプリを試したい場合に悩むのです。

そこで活用できるのが パートナーフレンドリーアプリ です。
開発ストアでは、このパートナーフレンドリーアプリリストに登録済みのアプリは無料でインストール可能・制限なしでテスト利用が可能です。

スクリーンショット 2022-12-10 15.16.15.png

③住所、名前などの入力フォームが、海外仕様

様々な箇所が海外仕様の表示順となっているため、デフォルトのままだとなんとなく違和感がある箇所が多々あります。
日本のお客様には使い難い設定です。

この設定は、管理画面で簡単に変更できず、アプリを使うかカスタマイズする必要があります。
カスタマイズ自体は容易なのですが、地味にカスタマイズする箇所が多く手間がかかります。

例えば・・・

  • 名前の入力欄が、「名」→「姓」の順番
  • 住所の入力欄が、日本と逆順(「住所」→「市」→「国」→「都道府県」→「郵便番号」の順)
  • 都道府県の選択肢がA-Zの順で(愛知県が最初に)表示される

カスタマイズ方法
:pencil:参考:Shopifyのローカライズ方法。「姓名」や「住所」の並び順を日本仕様に変更する
:pencil:参考:日本の都道府県のプルダウン選択の順番を変更する

④微妙に日本語の表示がわかりにくいor意味不明な箇所がある

システムで自動表示反映されている箇所の日本語表記があり、それが微妙に気になります。
いくつか事例をピックアップしご紹介します。

  • 商品詳細情報の、税込み。表示(句点いらない)
    スクリーンショット 2022-12-10 16.08.36.png
  • 住所登録箇所の、デフォルト(カタカナでデフォルトより、基本と表示したい)スクリーンショット 2022-12-10 16.10.48.png
    スクリーンショット 2022-12-10 16.11.10.png
  • 注文完了ページの、配送と配達の最新情報をメールで取得します。(クリックもできないし意味がわからない。)スクリーンショット 2022-12-10 17.30.15.png

この表示を変更する為には、コードのカスタマイズではなく、管理画面からの変更が必要です。
(コードでのカスタマイズが必要な箇所か、管理画面から変更必要な箇所なのかも、毎回どちらか調べないといけないのも、地味に手間ですが、慣れると感覚的にどちらかがなんとなーくわかるようになります。)

カスタマイズ方法
:pencil: 管理画面>「オンラインストア」>「テーマ」>「言語を編集」から、日本語表示設定を変更保存

⑤一般的にできそうなことが意外と基本機能できない

カスタマイズ中に気づいた「これ、できないの?!」と感じた項目は、以下の項目です。

  • アカウント作成(会員登録)後、
    • 会員自身でメールアドレスの変更は不可
    • 会員自身での退会も不可
  • 問い合わせ機能
    • 問い合わせ後の確認メールは、問い合わせした人には送られない

⑥配送日時指定が、基本機能に含まれていない

配送日時指定の機能がデフォルトで存在しません。
アプリやコード編集でのカスタマイズにより機能追加は可能ですが、日本でオンラインショッピングを利用する際には普通にある機能なので、デフォルト機能でないことに驚きました。

調べてみると、海外では日本のように手厚い配送日時指定が常識では無いようです。
日本で暮らしていると当たり前のことと思ってしまっていましたが、ありがたいですね。

ちなみに、カラーミーショップ・BASEなどの日本のECプラットフォームでは、基本機能に含まれています。

アプリやカスタマイズで機能追加できますが、さらに注意点があります。
配送日時指定は「カート」画面で行うため、動的チェックアウト(=カート画面を通らず、直接購入手続きに進む)の場合は、配送日時指定ができません
配送日時指定を行いたい場合は、同時に動的チェックアウトを通らない設定が必要です。
また、注文完了画面や注文確認メールにも、配送日時の表示がされませんので、カスタマイズ必要です。(カスタマイズ自体は、こちらも難しくはありません。)

アプリ
:pencil:配送&注文サポーター
:pencil:配送マネージャー

カスタマイズ方法
:pencil:参考:[Shopify] 注文完了画面をカスタマイズしてCart attributesを表示する方法
:pencil:参考:Shopifyアプリ「配送&注文サポーター 無料版」の基本設定・メール表示方法を解説!

⑦送料の設定が、荷物サイズで設定できない

shopify基本機能では、送料の設定は、「重量」または「注文額」で設定できます。
海外仕様ですね。
:pencil:配送料を設定する
スクリーンショット 2022-12-10 15.47.06.png

日本の場合、荷物サイズ(三辺の合計・60サイズ/80サイズ等)で送料が決まることが多く、ここも基本機能では対応できません。

商品数が少なく、こだわりがあまりないのであれば、「重量」を「サイズ(長さ)」に見立てて設定することにより対応できる場合もありますが、送料設定にこだわりがあるお店だと、有料アプリの利用が必須となります。

コードのカスタマイズでもできそうですが、shopifyPLUS(月額2,000ドル)以外のプランでは、チェックアウト画面以降のカスタマイズができません。
配送料は、このチェックアウト画面で計算・表示されるため、実質テーマカスタマイズでの機能追加は難しくなります。

アプリの利用か、カスタムアプリ(ショップ専用のオリジナルアプリ)の作成で対応する必要があります。
複雑な送料設定をしたい場合、お薦めアプリは以下の2つ(どちらも海外アプリの為、英語表記)です。

:pencil:Parcelify
:pencil:Advanced Shipping Rules
image.png

ショップ独自の細かい希望がある場合はアプリでも対応が難しいことも多く、今回のクライアントさんの要望を叶えられるアプリを検討した際、Parcelifyではそもそもの希望が実現できませんでした。
Advanced Shipping Rules では、惜しいところまで設定できたのですが、最終的に完全希望に一致する設定ができず、利用断念しました。

補足:上記アプリの利用条件について

この二つのアプリは、利用条件があるようです。
※以下は2022年12月時点での調査結果です。タイミングにより条件等変更になっている可能性がありますのでご注意ください。

  • アプリの利用には、”Third-party calculated shipping rates”に対応しているShopifyのプランが必要(外部配送料の自動計算機能の有効化が必要=プレミアム以上で標準搭載)との記載あり
  • 外部配送料の自動計算機能の対応プランはプレミアム(月額299ドル)またはShopify Plus(月額2000ドル) 
  • (2022年12月現在)「スタンダードプラン」以下の場合、Shopifyの利用料の年払いまたは月額+20ドルの支払い対応と、Shopify サポートに直接連絡し、ショップに外部配送料の自動計算機能を追加するよう明示的にリクエストすることにより、機能の付帯が可能
  • (2023年1月から)「Shopifyプラスプラン」および「プレミアムプラン」を除き、新たに付帯することが不可(「スタンダードプラン」以下の機能の付帯は不可)

⑧チェックアウトは、上位プラン以外カスタマイズ不可

shopifyのチェックアウトとは、カートから注文完了ページまでのことです。

⑧で書いたのですが、shopifyPLUS(月額2,000ドル)以外のプランでは、チェックアウト画面以降のカスタマイズができません。
このチェックアウト以降のカスタマイズが必要かどうかで、必要であり、shopifyPLUS以下のプラン予算の場合は、開発前にshopifyでできる範囲で対応するか、そもそもshopify以外のECプラットフォームの利用が良いのかを決める必要があります。

⑨微妙に日本語対応していない気になる箇所が多い

機能として存在しているものでも、日本語では対応していない場合があります。

この前提を理解した上で開発を進めると、思った挙動が実現できない場合、バグなのか、設定方法が間違っているのかだけでなく、そもそも日本語に対応していないのかも候補に入れて調査を進めることができるため、戸惑わずに済みます。

一例では、検索機能です。

無料テーマの「DAWN」では、検索ボタン🔍が標準であり、便利。
デフォルトの設定で、検索欄に文字入力中でも「検索予測」をしてくれます。
これもとても便利!

ですが、この検索予測が残念ながら日本語に対応していないため、検索予測ローディングが永遠ぐるぐるし続けてしまいます。

スクリーンショット 2022-12-10 15.27.07.png

せっかくの良い機能ですが、この設定をあえてオフにする必要があります。
残念。

※他にも諸々あったと思うのですが、思い出せないので、後日追記します!

⑩Shopifyサポートの活用は必須!

今回、とてもお世話になりました。
最初はしっかり調べる必要はありますが、調べてもわからない場合はshopifyサポートへ問い合わせすると、基本的に疑問は解決できます。
私の場合ですが、早い場合は数時間、長い場合は1日程度で回答があり、効率的に開発を進めることができました。
(※日本語でのサポート対応ですが、内容により英語メンバーに切り替わる場合あり)

また、質問&いくつかのラリーをした結果、Shopify側のバグだったことが判明したこともありました。
Shopify側ですぐに改善できないバグでしたが、代わりにコード追記での仮対応までフォローいただけたので、問い合わせして本当に良かったと実感しました。

:pencil: Shopifyサポート ※ログイン必要

※問い合わせる前には、もちろん最低限同様の相談がないかどうか調べてから問い合わせしましょう。
:pencil: Shopify コミュニティ

まとめ

以上、初めてShopifでストア開発を行う際、知見なしで試行錯誤してきた自分が、最初に知りたかったことをまとめてみました。
これからShopifyでのストア開発をはじめる方の参考になれば幸いです!
:smiley:

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