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WindowsでOpenSCを使う(4. opensc-tool.exeでできることって?①)

Last updated at Posted at 2019-12-06

はじめに

opensc-tool.exeを使用するとどんなことができるかを
オプションの意味とともに調べてみました。

使用するツール

OpenSCオプション

単体で実行できるオプション

--info, -i

バージョンや有効なコンポーネントなどのOpenSCに関する情報を出力します。

実際に実行してみると↓の画像のような情報が出力されます。
--infoでも、-iでも同じ情報が出力されますね。
opensc_info2.png
opensc_info.png
OpenSC 0.19.0[Microsoft 1800]がバージョン、
Enabled features:pcsc openssl zlibが有効なコンポーネントのようです。

現在使用しているOpenSCのバージョンはOpenSC 0.19.0
有効なコンポーネントはpcscopensslzlibの三種ということになるでしょうか。
[Microsoft 1800]部分は実行環境かな?Windows以外で実行してみると分かるかもしれませんね。

--atr, -a

こちらのオプションは
WindowsでOpenSCを使う(2.カードのIDm確認編)で解説しています。

--name, -n

カードとドライバの名前を出力します。

まず、ICカードを載せていない状態で実行してみます。
opensc_name.png
カードリーダーの情報、Sony FeliCa Port/PaSoRi 3.0.0Card not present
カードが載っていない旨が出力されます。

次に、持っているFelicaカードを載せて同じコマンドを実行してみます。
opensc_name2.png
カードリーダーは上記と同じですが、カード情報としてUnsupported cardが表示されました。なにこれ。

ここで同じような問題にあたっている人がいましたが、
どうもICカードでも、OpenSCでサポートされていないものがあるようです。
Felicaだから大丈夫だと思ったのにな。

ここはもう少しちゃんと調べたいですね。

--serial

カードのシリアル番号(通常はICCSN)を16進バイト形式で出力します。
opensc_serial.png
これも-nの時と同じでサポートされていないカードだからかダメみたいです。

--send-apdu apdu, -s apdu

任意のAPDUコマンドをカードに送ります。
これについては
WindowsでOpenSCを使う(3.MIFARE Classicブロックデータ読み出し編①)を参照してください。

--list-files, -f

カードに保存されているすべてのファイルを再帰的にリストします。
opensc_f.png
カードがサポートされてないか、カードにファイルが保存されていないのか...

--list-readers, -l

設定されたリーダーをすべてリストします。
opensc_l.png
うん、カードリーダーの情報はちゃんと取得できますね。

--list-drivers, -D

インストール済みのカードドライバーをすべてリストします。
opensc_list_drivers.png
opensc_list_drivers2.png
opensc_list_drivers3.png
いっぱいある。

ほかのオプションと組み合わせて実行するオプション

--reader num, -r num

カードリーダー番号を指定してコマンドを実行する。デフォルトのカードリーダー番号は0。
カードリーダー番号は--list-readers, -l
を行った時に確認できます。

opensc_r_num.png

-r カードリーダー番号 -カードリーダーで実行したいオプションという形で実行します。

--card-driver driver, -c driver

指定されたカードドライバーを使用します。デフォルトは自動検出されます。
カードドライバーは--list-drivers, -Dで確認できます。
opensc_c_driver.png

--card-driver カードドライバー名 -カードリーダーで実行したいオプションという形で実行します。

--wait, -w

カードが挿入されるのを待ちます。
opensc_w.png

カードを載せていない状態でopensc-tool.exe -w -nを実行すると、
Waiting for a card to be inserted...と出力され、
カードを載せるとUnsupported cardと出力されました。

-wを使用すると、カードが載せられるまで-nの実行を待ってくれるんですね。

--verbose, -v

opensc-toolをより詳細にします。
openscライブラリでデバッグ出力を有効にするには、このフラグを数回指定します。
opensc_v.png
-v-nを組み合わせて実行しました。
Using card driver Defalt driver for unknown cards.
-n単体で行った時より、詳しい説明が出ました。

次に調べること

うまく情報が取得できなかった、-n--serial--list-filesについて詳しく調べます。
おそらく、--card-driverオプションを使用して、
デフォルトのドライバーじゃなくて違うドライバーを選択すればちゃんと情報取得できるのではないかな。

参考サイト

opensc-tool(1) - Linux man page
Ubuntu Manuals opensc-tool.1

関連ページ

WindowsでOpenSCを使う(1.準備編)
WindowsでOpenSCを使う(2.カードのIDm確認編)
WindowsでOpenSCを使う(3.MIFARE Classicブロックデータ読み出し編①)
WindowsでOpenSCを使う(3.MIFARE Classicブロックデータ読み出し編②)
WindowsでOpenSCを使う(4. opensc-tool.exeでできることって?②)

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