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Windowsで本番環境としてFlaskアプリをシンプルな構成で動かす(Windows + Flask + waitress)

Last updated at Posted at 2020-12-11

はじめに

こちらの記事はWindows上でFlaskアプリを本番環境として動かす際に、
Webサーバとしてwaitressを採用して以下の構成で動作させた際の備忘録です。
(Flask単体でも動作しますが本番環境では推奨されておりません)

Windows + Flask + waitress

経緯

Wndows上で動くアプリと連携するWebアプリをFlaskで作成しており、
簡易アプリとはいえFlask単体での運用は推奨されていないので、本番公開用にWindows上でFlaskと連携できるWebサーバを探していました。
よく出てくる構成として下記のような方法があったのですが、

  1. Windows + Flask + nginx + cygwin + uwsgi
  2. Windows + Flask + mod_wsgi + Apache

uwsgiがUNIX用なので構成にcygwinが入ってきたり、開発が終了しているmod_wsgiを使う方法などで、
もう少しシンプルでサポートが続いているものがいいと思い探していたところ・・・。

FlaskのHPちゃんと読んでみたらwaitressなるもので本番環境を構築しており、WIndowsとLinux両対応で実装していたので、
そちらの使い方を備忘録として記録しておくこととしました。

Waitress

waitress はPythonで実装されたWSGIWeb準拠のWebサーバで、本番品質で許容可能なパフォーマンスを謳っています。
nginx等の本格的なWebサーバには及びませんが、PythonのFlask標準のWebサーバと比較すればかなりレスポンス面で優れています。

インストール

pip install waitress

使い方

下記のような簡単なFlaskアプリ(server.py)を例とします。


from flask import Flask

app = Flask(__name__)


@app.route("/")
def hello():
    return "Hello World"


if __name__ == "__main__":
    app.run('0.0.0.0', port=5000)

方法1 : ソースコードのFlask起動処理をWaitressへ切り替えて起動

※こちらの方式ではFlaskアプリのソースコード変更が必要となります。

  • flaskを起動しているソースコードへwaitressをインポート

from waitress import serve
  • flask起動部分をWaitressで置き換えます。

if __name__ == "__main__":
    #app.run('0.0.0.0',port=5000)
    serve(app, host='0.0.0.0', port=5000)
  • アプリを起動します
python server.py

方法2 : コマンドラインから直接実行

※こちらの方式ではFlaskのソースコードを変更せずに、コマンドラインからwaitressサーバを実行できます。

  • コマンドラインで下記のように入力し、サーバを起動します

シンプルな呼び出しとしては以下のような形での実行となります。
その他呼び出しの詳細オプションについてはwaitressのマニュアルを参照ください。

waitress-serve --port="port" "python_file_name":"flask_variable"

サンプルのserver.py場合はFlaskを下記のように初期化しているため、

app = Flask(__name__)

実際のサーバの起動は以下のようなコマンドで実行します。

waitress-serve --port=5000 server:app

## 動作確認

上記のサンプルコードで動作させた場合
http://127.0.0.1:5000/
上記にアクセスすることでHello Worldが表示されるはずです。

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