この記事で分かること
- フリーランス案件の「エントリー前・面談中・面談後」にやることの順番
- 面談で見られているポイントと、エントリー後の連絡の目安
- オファー後の回答期限への備え方と、案件を選ぶときの判断軸
SES正社員のエンジニア(Kさん)がフリーランスに転向し、案件が確定するまでを追った動画の内容を整理しました。出演者は案件紹介や営業を担当する側で、以下は動画内で述べられている内容です。すべての会社や案件に当てはまるとは限らない点にご注意ください。
全体の流れ
| フェーズ | やったこと |
|---|---|
| エントリー前 | 応募の優先軸を決める |
| 面談前 | 面談の流れの説明を受け、対策資料を確認する |
| 面談 | 3件の面談を実施 |
| 面談後 | 振り返り、スキルシートの修正 |
| オファー | 複数案件を比較して回答 |
動画では、案件探しを始めてから約2週間半で決まったと話されています。
1. エントリー前:応募の優先軸を言語化する
Kさんは次の2つのどちらかに合致する案件に応募していました。
- 機械学習やAIエージェントなど、AI関連の技術を使って開発している
- 開発にClaude CodeやCodexのようなAI開発ツールを使っている
興味としては開発案件が優先でした。ただ、AI活用が進む中ではコンサルティング的な業務のほうが価値が生まれやすいと考え、経験として積むために応募していたとのことです。出演者も、お客様先の課題解決から導入・運用支援までの経験は実務でないと得にくいと述べています。
- 応募の軸を2〜3個に絞った
- 「やりたいこと」と「市場で価値が出やすいこと」を分けて考えた
2. 面談の流れと準備
面談は大きく3パートです。
- 案件の詳細説明
- 自分の経歴説明
- 質疑応答
SESの準委任契約では機密情報の扱いが厳しく、募集時点では会社名や業務内容の詳細が出ないことがあります。面談で初めて細かい説明があるケースが多いそうです。
- 案件説明を聞きながら質問をメモする
- 曖昧な部分は具体的に解消する質問をする
- 1回で合否が出る面談では、参画後の業務をイメージできるまで深掘りする
3. 面談で見られているポイント
- 第一印象:挨拶、名乗り、礼儀。動画内では、クライアントの評価に占める割合が大きいと表現されています。
- 誠実さ:話のうまさより、真面目さと誠実さが重視されるそうです。
- 具体例:業務で意識したことや、改善した事例を簡潔に話せるとプラス評価になりやすいとのことです。
- よく聞かれる質問:一番苦労したこと、トラブル時の対応、臨機応変さ。
判断の軸は次の2点だと説明されています。
- 一緒に仕事をして問題なさそうか
- 技術が足りているか
技術がマッチしなかった場合はミスマッチで、別の合う案件を探せばよいという考え方です。
- 面談の30分前に対策のチェックリストを見返した
- 「苦労したこと」「トラブル対応」の回答例を用意した
4. 面談後:担当工程で案件を比較する
Kさんは同日に2件の面談を受けました。
| 案件 | 内容 | 志向との一致 |
|---|---|---|
| 1件目 | 見積もり、開発体制管理、発注先の調整など管理寄りの見込み | 低め |
| 2件目 | 要件定義、テーブル設計、データの前処理(AIが扱える状態にすること)、実装まで一気通貫 | 高い |
募集要項の技術名だけでなく、面談で聞いた「実際に担当する工程」で優先度を付けています。
5. 経歴の見せ方とスキルシート
1件目の面談で、IT実務経験4年だけを切り出すのはもったいないという助言を受けました。大学院でのロボティクス、新卒でのメーカー勤務、メカエンジニアとしての経験、経営関連の業務などです。AIや機械学習、データ系の案件では生きるため、スキルシートに書くよう勧められています。
- ITの実務年数の前の経歴も整理した
- 修正後のシートを担当者に見せ、説明しやすいか確認した
6. エントリー後の連絡の目安
- 1週間ほど連絡がなければ、書類選考で見送りになったとして次へ進む
- 理由は、見送りの連絡がクライアントから来ることが少なく、日程調整の連絡は通過した場合のみになりやすいため
- 反応が良い案件は、1〜2日以内に連絡が来ることが多い
- 早く連絡が来る案件は、先方の熱量が高い案件と捉えてよい
7. 回答期限と「受ける基準」を先に決める
合格後の回答期限は2〜3日以内という案件も多いそうです。辞退すると先方が別の候補者を探し直す必要があるため、短めに設定されることがあります。
- 面談直後に「この条件なら参画、この場合は辞退」という基準を決める
Kさんの決め手は次のとおりです。
- 要件定義から入り、設計・実装・運用・提案まで一貫して経験できる
- 希望していたベース単価と一致している
- 並行して面談していた案件より5万円ほど高い
- 面談相手が話しやすく、働く環境のイメージが持てた
単価については、提案した単価に5万円ほど上乗せしたオファーが出たという説明がありました。面談内容や経験を生かせるかどうかで、上乗せされるケースがあるそうです。
8. 複数案件で迷ったとき
Kさんは、並行している面談を受けるか、出たオファーを受けるかで迷ったそうです。案件が多い利点は、そのまま迷いやすさにもなります。出演者は、案件の数より、自分に合う案件をどれだけ早く精度高く紹介してもらえるかが重要だと述べています。
まとめ:チェックリスト
- 応募の優先軸を言語化した
- 面談の質問をメモし、曖昧な点を潰した
- 第一印象と、具体例を交えた説明を準備した
- 経歴をスキルシートに反映した
- 約1週間の無反応は見送りとして切り替える
- 回答期限を見越して、受ける基準を先に決めた
この記事は YouTube チャンネル「エンジニアファースト」の動画の内容を、記事として再構成したものです。
https://www.youtube.com/watch?v=iTRsjJTJV4o