はじめに
現在とある案件でWebサイトの数値改善のタスクをこなしていたのですが、思うように数値が改善されず非常に頭を抱えていました。
何かヒントをもらおうと『支持される Webデザイン事例集』という本を読んでいたところ、Webサイト改善に非常に役立ちそうな『A/Bテスト』というものについて学習することができたので、今後同じような内容で頭を抱えるエンジニアを1人でも減らす為、及び備忘録として記事に残します。
対象者
・Webサイト改善をまかされたエンジニア
・個人でWebサイトやブログを運営している人
・今後サイトを制作、運営する予定のある人
A/Bテスト
A/Bテストとは?
課題のあるWebページにおいて、複数のデザインのうち最も期待する効果の高いデザインを競わせるテストのこと。
実施方法
複数のデザインを実際の本番環境でエンドユーザーに向けて、ランダムに同じ数だけ振り分けて、どのデザインが最も反応がいいかを調査する。
デザインの振り分けにはA/Bテストツールというツールを利用する。
具体例
『A・B・C』3種類のデザインの異なる会員登録ページを用意し、サイトアクセスした3000人にそれぞれ均等に表示し登録率を計測
サイトA → 1000人中100人が登録 = 登録率10%
サイトB → 1000人中150人が登録 = 登録率15%
サイトC → 1000人中200人が登録 = 登録率20%
この結果からサイトCのデザインを使用することで、最も期待する効果を発揮することが出来ると分かる。
A/Bテスト実施のメリット
①大規模なサイト改修を行う前に、その改善が本当に期待する効果があるのかを知ることができる。
②クライアントに改善を提案する際に、事実と数値を持って提案できるため納得してもらいやすい。
③検証から改善までをスピーディーに実施できるため、急速に変化するトレンドに対応しやすい。
まとめ
Webサイト改善においてついつい個人の感性や直感で問題点にあたりをつけて即改善→リリースと動いてしまいがちですが、せっかく実装した機能がまったくの検討違いで無意味に終わってしまうのは非常に悲しいことです。
準備や慣れるまでには少し時間がかかりそうですが、ほぼ間違いなく効果が出ると自信を持てる改善を実装できることは非常に魅力的だと思いますので、ぜひ1度『A/Bテスト』を試してみてはいかがでしょうか?
参考文献
この記事は以下の情報を参考にして執筆しました。
『支持される Webデザイン事例集』